草花探訪

季節の草花苗づくり

梅雨明けを告げる花

2013年07月10日 | 花の写真

新聞の見出しに「猛暑列島を覆う」の文字が踊り、京都市では昨日は最高気温36.9度と

体温を超す暑さでした。

7月7日には早々と「梅雨が明けたと思われる」と梅雨明け宣言が。唐突に梅雨が明けたと

いわれても心も体も対応できず、日中はエアコンを頼りにぐったりと体を休める毎日です。

例年なら6月下旬~7月上旬は雨の日が多く、気温も徐々に上がり体も心も自然に対応できた

ように思うのですが。

  

今年も6月末には「水無月夏越祓」の行事が、7月7日には「七夕祭り」が近くの神社仏閣で

あったりしたのですが、唐突に梅雨が明けたといわれ、その途端に猛暑日の連続です。

だからこの暑さに体がついていきません。間もなく喜寿を迎える老体、心身ともにぐったりです。

と、愚痴が続きましたが気を取り直して季節の花を紹介します。今回は「立ち葵」です。

この花は梅雨のころに咲き始め、下の花から順次咲きあがり、上の花が咲くころには梅雨が明け

るといわれています。

「葵」と言っても京都の三大祭りの一つ「葵祭」の葵ではありません。葵祭の葵は江戸時代

徳川家の紋所でしられる双葉葵ですが、「立ち葵」は垂直に1~2メートルのびた花茎につぼみ

が付き、順次咲きあがる花です。

 

上の写真は6月中ごろ植物園で撮影したものですが、例年より10日ほど早い今年の梅雨入りで

したが、このように咲き始めていました。

下の2枚は梅雨明けが報じられた7月8日にもう一度出向いて写したものです。

別名「ツユアオイ」ともいわれ、梅雨明けの頃には頭頂部あたりまで咲上がっていきます。

宿根草で桃・黄・白・赤の一重咲き八重咲こいがあります。

ただ、移植を嫌うこと、二年ほど咲かせると株が弱ることなどからあまり見られなくなっています。

ちなみに花言葉は「大きな志」「野心」「高貴」など。

早い梅雨明けでしたが自然は感心なもので即対応し、植物園のひまわりや蓮は7月上旬に満開です。

はすやヒマワリを鑑賞・撮影したいと思っておられる方は早めにお出かけをお勧めします。