PIKEなMINICAR

昔々デザインをしたパイクカーたちが主人公のブログです。
ちひさきものはみなうつくし。

3台のBe-1

2008年01月04日 | Be-1
この3台の色の違い。一番奥は1:24バンダイ製プラモデル。パンプキンイエローに比較的近い鉄道カラーの西武イエローで塗装してあります。その次が同じく1:43バンダイ製ハイセレクションメタルモデル。塗装済ダイカストボディとプラモデルを合わせたようなキットで、最近は超精密モデルが製造できますが、当時としてはこのあたりが限界。さすがに経年変化のためタイヤに亀裂が入っています。ミニカーはタイヤの材質選択も命。一番手前のリアルな京商製と比べると、やや太り気味でデフォルメされています。キャンバストップのオープン状態、クローズ状態、ノーマルルーフの三態も比較できます。

さて、なぜ当時バンダイ製のモデルしかなかったかといえば、実車の発表と同時に南青山にオープンしたBe-1 shop in 246 CLUBというスペースの持ち主がバンダイだったことや、Be-1ブランド商品を展開する際いちはやくライセンス契約が成立したことにあります。ライセンスビジネスは約80社の応募の中から17社に絞り込まれ、約200アイテム、800種類にもおよぶ商品群を形成。500円の有償カタログも7万部を売り上げました。日経トレンディ誌の1987年ヒット商品20傑の第5位にもランクイン。ちなみに1位は自動製パン機、2位サラダ記念日、3位NICS製品、4位巨大迷路。時の流れを感じますね。
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ボディカラー

2008年01月04日 | Be-1
微妙なボディカラーといえば、今回の京商パイクカーシリーズは実車と同様に4色のカラーバリエーションを持っています。予約で購入できた方はいいですが、全色揃えるのはなかなか大変。オークションで人気なのは、それぞれのイメージカラーになっているBe-1のパンプキンイエロー、PAOのアクアグレー、FIGAROのエメラルドで、定価の倍以上で取引されているようです。さらに予約購入特典のFIGAROのピンクは実車にない色で、かなりの高額で取引されています。

これまでにも何社かからミニカーやプラモ、チョロQなどが発売されていますが、特に色についてはいまいちのモデルばかりでした。しかしこのパイクカーシリーズではモデルとして完璧に微妙なボディカラーが再現されています。最も難しいのがパンプキンイエローで、単純に「黄色」というイメージを持たれている方が多いのでしょうが、実はほとんど黄土色というか、言葉では表現が難しい複雑な色なのです。空の色が映りこんではじめて黄色っぽい色に感じられるもので、単純に黄色を塗ると工事車両などのどぎつい色になってしまいます。

画像は当時の実車の塗色見本の上に載せたBe-1。パーフェクト! Be-1のボディカラーは全体のデザインコンセプトにあわせて、パンプキンイエロー、オニオンホワイト、トマトレッド、ハイドレインジアブルーと、ナチュラルカラー(アースカラー)と総称されるイメージでまとめられています。植物系のネーミングですが、もう一歩踏み込んで「あじさい色」を「茄子紺色」くらいにすれば野菜系でまとまったのだが・・。今なら間違いなく日本の伝統色から選びますね。
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