PIKEなMINICAR

昔々デザインをしたパイクカーたちが主人公のブログです。
ちひさきものはみなうつくし。

マイナー

2008年01月06日 | S110・US110 SILVIA/GAZELLE(後期型)+240RS
コナミの1/64 Car of the 80's EDITION RED にラインナップされたシルビア。レアカラーは黒。実車ではこの他にシルバーとワインの2トーン、それからシルバーの5タイプがありました。このモデルはS110型シルビアの後期型、つまりマイナーチェンジ後のデザインです。一般的には初期型がモデル化され、マイナーチェンジ後のモデルはあまりモデル化されません。なぜこんなマイナーな車がモデルに?

それは後期型からFJ20E型(2000cc 150PS DOHC)エンジンが搭載されたホットモデルになったから。このマイナーチェンジでは多角的に変更部位の検討が行われ、その結果ドアとルーフ以外は全て新規の外板パネルが採用されました。さらに巨大なウレタンバンパーや新規の外装部品を含め、ほとんどフルモデルチェンジに近い規模のマイナーチェンジプロジェクトになったのです。

そしてこの小型軽量の車体とエンジンを活かし、シルエットフォーミュラやラリーカーが生まれていきました。これらも近年多くのモデルが登場しています。いまでも根強いファンがいる車で、「Culub US110」では残存リストを作り、取材の協力なども行っています。模型部なるものも存在し、ミニカーの監修もしています。
http://Clubus110.com/

カタチのあるものは滅びていく運命にあるのかもしれませんが、工業製品のライフサイクルがどんどん短くなっていくのは残念なことです。限りある資源を有効に使い、愛着を持って少しでも長く使っていただけるようなモノづくりを心がけたいものです。またモノとしての使命を終えても、せめて心の中に生き続けるようなモノづくりを目指したいものです。
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