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100億人の地球時代

2017-06-23 | 時評

国連の人口予測によると、世界人口は現在の76億人から2050年に98億人に増え、2100年には112億人に達するという。特にアフリカでの増加が著しく、2100年時点で現時点の3.5倍、45億人に飛躍するというのである。

国別では2024年頃までにインドが中国を抜き首位となり、日本は現在の11位(1億2700万人)から次第に順位を下げ、2100年には8500万人で29位になるとされる。

これをみると、21世紀の人口爆発は先発諸国における貧困解消的な20世紀の人口爆発とは異なり、先発諸国を後追いする後発諸国での貧しさと同居した人口爆発現象である。

それは当然、地球環境のいっそうの悪化を背景に、食料・水不足を惹起し、飢餓や食糧・水争奪戦争を誘発する恐れが強い。筆者はもうこの世にいないが、2100年頃の世界を想像すると恐ろしいものがある。

国連は「持続可能な開発目標」の履行が課題などと優雅なことを言っているが、資本主義体制に手をつけないままでの持続など到底無理であろう。私の願望的予測によれば、2100年前後には世界共産主義革命が勃発することになっているが、人口爆発による持続不能性も革命促進要因となるだろう。

とはいえ、共産主義社会も100億人の地球を維持することができるかどうか、確信は持てない。共産化による貧困の根絶がアフリカやインドにおける人口爆発を抑制することにより、世界人口を適正規模に回復することを願う。

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