対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

芥川賞受賞の朝吹真理子の趣味が将棋

2011-01-23 22:45:57 | 将棋
家族から
「芥川賞をとった朝吹さんの趣味ってチェス・将棋を観戦することだって」
と聞いて、
「これは記事にせねば」
と思ったら、既に方々で書かれていますな。

オイラのアンテナも大したことねぇ。

元々作家は囲碁将棋が好きな人が多いが、
若い女性でしかも将棋という組み合わせは、珍しいかもしれない。
女性でファン宣言する人は専ら囲碁の方。

「指すより観る方」というのも異色。
尤も最近増えているようで、
IT経営コンサルタントの梅田望夫さんが
シリコンバレーから将棋観る」という本の中で宣言していた、
「指さない将棋ファン」というものらしい。
私の職場にも似たようなスタンスを「趣味」と表現していた方がいた。

この理由としては最近、リアルタイムかつ解説つきで、
タイトル戦を自由に観戦できるようになったことが大きいと思う。

具体的には7大タイトルそれぞれに以下のように中継サイトが作られている。
竜王戦」「名人戦」「王将戦」「王位戦」「棋王戦」「棋聖戦」「王座戦

これらのうち名人戦以外では無料で解説、考慮時間つき棋譜を閲覧することができる。
またこれ以外にも「朝日トーナメント」や女流棋戦の中継があり、
ほぼ1~2週間に1局ぐらいのペースで対局中継がある。
朝吹さんが観るというのもこれらやBSの中継を指すものと思われる。

翻って囲碁はというとタイトル戦でも「幽玄の間」のソフトを入れないといけないし、
無料会員では解説はないし…色々煩雑だ。
加えて解説なしで観ても戦況が全然わからないので、
ちょっと観に来た人が、そのまま見続けるというのは難しい。
これは前から指摘している通り。
なかなかこのままではライト層のファン拡大は難しいのではないか?

確かに将棋は中継のフォーマットが完成されている(柿木将棋)ことと、
解説を文面で表現できる(例:「▲3五歩△同歩▲同銀は以下△3六歩…」など)点で、
囲碁に比べて中継しやすいと思う。
ただ将棋も10年前は通信が重いなど、もっと貧弱だったし、
その頃から格段に環境が整備されているのを観ると、
「囲碁は何をやっているのだろう」
という気分はぬぐえない。
まぁ、日本棋院や関西棋院も自覚して何か方策は練っているとは思うけれど。

第3次猿十番碁第6局 「エンディング」(総譜)

2011-01-23 10:33:33 | 棋譜
つづき

勝つには勝ったけれど、あまりに見損じが多くて、
あまり勝ったという気分がしない。

ともあれこれでこの手合いの戦績をイーブンに戻して、
次の対局は改めて「打ち込むか打ち込まれるか」の
岐路ということになる。
手合いは2子+コミ6目半の番。

まぁ、私の対局がミスと見損じの
不恰好なオブジェというのはわかっているけれど、
次の対局はもう少し、その不自然な手と自然な手の
ゴツゴツ感を減らいたいな。



(;SZ[19]PB[GoEisukeGo]PW[hexagoban]KM[-6.5]
RE[B+1.5];B[pd];W[dp];B[qp];W[op];B[oq];W[nq]
;B[pq];W[np];B[po];W[de];B[kq];W[ip]
;B[lo];W[nn];B[pm];W[mm];B[km];W[im];B[jo]
;W[io];B[kk];W[mk];B[cn];W[kn];B[jn];W[jm]
;B[ln];W[kl];B[lm];W[ll];B[in];W[hn];B[hm]
;W[gn];B[jl];W[il];B[jk];W[hl];B[kh];W[gm]
;B[bp];W[cq];B[ck];W[jq];B[jr];W[jp];B[ko]
;W[lq];B[lr];W[mr];B[lp];W[mq];B[ir];W[kp]
;B[gq];W[kr];B[eq];W[dr];B[eo];W[ep];B[fp]
;W[fo];B[go];W[fn];B[er];W[do];B[dq];W[cp]
;B[cr];W[br];B[ds];W[bo];B[dn];W[en];B[bn]
;W[bq];B[ch];W[cf];B[ec];W[dc];B[db];W[cc]
;B[hc];W[cb];B[kc];W[qc];B[pc];W[qd];B[qe]
;W[re];B[rf];W[pb];B[ob];W[oc];B[pe];W[nb]
;B[qb];W[oa];B[rb];W[lb];B[pj];W[ne];B[kf]
;W[ke];B[je];W[jd];B[kd];W[le];B[ie];W[kb]
;B[jb];W[lc];B[jc];W[ja];B[ph];W[pk];B[qk]
;W[ql];B[pl];W[ok];B[rk];W[cj];B[ci];W[dj]
;B[bj];W[dk];B[cl];W[bg];B[eh];W[an];B[am]
;W[ao];B[bl];W[or];B[pr];W[ps];B[qs];W[os]
;B[qq];W[bh];B[bi];W[bs];B[cs];W[oj];B[pi]
;W[eb];B[fb];W[da];B[ef];W[hi];B[ih];W[hg]
;B[hh];W[ee];B[ff];W[gi];B[fe];W[gh];B[gg]
;W[ji];B[jh];W[ki];B[ii];W[ij];B[jj];W[li]
;B[hj];W[ik];B[gj];W[fi];B[ei];W[fj];B[ej]
;W[fk];B[ek];W[js];B[fl];W[gk];B[fh];W[em]
;B[el];W[dm];B[gl];W[hk];B[dl];W[hr];B[gr]
;W[hq];B[ld];W[md];B[lf];W[me];B[ed];W[gb]
;B[gc];W[fa];B[fc];W[ib];B[ic];W[hb];B[dd]
;W[cd];B[df];W[ce];B[nl];W[ol];B[ml];W[lk]
;B[om];W[nm];B[ni];W[on];B[pn];W[of];B[pf]
;W[og];B[pg];W[lh];B[nh];W[hp];B[gp];W[cm]
;B[bm];W[cg];B[dg];W[kg];B[jg];W[lg];B[nj]
;W[nk];B[co];W[ap];B[od];W[nd];B[hs];W[iq]
;B[gs];W[mf];B[jf];W[is];B[qa];W[ai];B[pa]
;W[ob];B[aj];W[ah];B[mj];W[ng];B[lj];W[kj]
;B[mh];W[oo];B[pp];W[oe])

♪隙あらば 「隙だ!」と言おう♪
♪誤魔化さず 素直になろう♪
♪隙あらば 隙を突こう♪
♪ヨミの内 さらけ出そうよ♪

♪碁ゴゴゴゴ… (以下、略)♪

♪打ちたかった 打たかった
打ちたかった Yes!
♪勝ちたかった 勝ちたかった
勝ちたかった Yes!
♪君に…♪

勝ちたかった!!

【緊急告知?】22日20時からBS2で「ドキュメント竜王戦」

2011-01-22 13:55:55 | 将棋
昼食をとりながらテレビを眺めていたら、
NHKの番組宣伝で「死闘 渡辺明対羽生善治~ドキュメント竜王戦~」が
今夜20時からBS2で放送されるということを知った。
プロフェッショナル~仕事の流儀~ 森内vs羽生」みたいな内容だといいな。

尤も来週29日13:30から同じBS2で再放送があるらしいので、
万が一、見落とした方もまだ慌てなくて大丈夫のようだ。
【追記】きっと囲碁将棋ジャーナルの次に放送するのですな。

第3次猿十番碁第6局 「終局」

2011-01-21 22:55:55 | 棋譜
つづき

【実戦図(黒181~白200まで)】


黒1と受けて白6まで2子を取られるのは仕方ない…かなと。

黒13も私のヘボ手。
ここも何も打っていないに等しい。
ここをツグなら黒15くらいか?

白14のハサミツケから白20までで上辺はガラガラ。
黒15で16のサガリも考えたが、
ここらで目算してコミ入れて
10目ぐらい勝っているのではないかと勘定して危ない順は避けた

それにこの結果は元々ここが薄くて地になりにくいところだった
証左なのかもしれないとも思う。

【実戦図(黒201~白220まで)】


黒のヘボ手が続く。

黒5は7から10のアテをみての着手だったが、
黒9で10とアテると白がツイでくれず
白9で打った分だけとられると気づいた。
泣く泣く、2子を捨てて、またまた妥協。

【実戦図(黒221~白240まで)】


黒17と打ったとき「失敗した!」と思った。
というのも白20で右上で先手でヨセる順があったから。
ここは白から打っても白20黒17となるところだ。

【参考図】


参考図がそれで白3に対して黒4がハブけない。
ハブくとコウかセキになるだろう。
よってここは白から先手でこの形に決めることが出来た。
ヨセの手筋問題集によく掲載されている形。

【実戦図(黒241~白254完)】


幸いといっては何だけれど、hexaさんはこの筋に気づかず、
黒1と打つことが出来た。
恐らくここで1目違ったと思う。

終局のちょっと前でも目算を重ねて、
「盤面でも勝っているのでは?」
と勘定していたのだけれど、
結果が盤面白5目勝ちと表示されて、我が目を疑った。

結果、逆コミを加えて黒の1目半勝ち
ひどい楽観ひどい目算だ…。

第3次猿十番碁第6局 「隙あらば」

2011-01-20 23:10:55 | 棋譜
つづき

【実戦図(黒151~白160まで)】




♪隙あらば 隙を狙おう
♪誤魔化さず 素直に打とう


白2が妙な手。
手順を変えると黒1とノゾいた手に、
「ノゾキにツガぬ海峡冬景色」で、
他に打ったということになる。
何か罠があるのかなと躊躇したが、
特にわからなかったので素直にデギった。

ミスならば ミスだと言おう♪
♪胸の内 さらけ出そうよ


白2はクリックミスだったと、
局後にhexaさんに打ち明けられた。
本当は白3とオスつもりだったとのこと。

♪オシたかった オシたかった
オシたかった Yes!


なるほど、それならば普通だ。

これで黒有望になったのかなと思ったが、
白10が鋭い狙い。
ここの薄みに対して私は無警戒だった。

応手に困ってしばらく考えていたが、
ふと面白い手順が浮かんだので、読みを確認して決行。

【実戦図(黒161~白180まで)】


確認といっても黒3と出れば、
この部分に関しては一本道。
猿十番碁では珍しい派手目のフリカワリとなった。
何とか不注意の文をリカバー出来たかなと感じていた。

ただそれで安心したのか黒19が一手パスで、
またヨリが戻ってしまった。

相手の手をよく見ないで打つ悪い癖で、
白18で白Aと打つと思っていたために、
ウッカリやってしまった。

まぁ、ネジが足らないので。
尤も先ほどのクリックミスにしても、
このウッカリにしても、それをどうカバーしていくかも、
猿十番碁の楽しみ()と言えるのかもしれない。

んなことないか?!

第3次猿十番碁第6局 「参勤交代作戦」

2011-01-19 23:25:55 | 棋譜
つづき

【実戦図(黒115~白150まで)】


相手が「下にぃ下にぃ」と手数を掛けているうちに、
黒1と大所を占めて地合を接近させる。
これぞまさしく江戸時代から受け継がれる参勤交代
…って、あたしゃ徳川幕府か

これで右辺ぶっ通し黒地
さぁ、どうする?どうする?

hexaさん白2~6は何か誤算があったのか?
とりあえず「やってみよう」ぐらいの気持ちだったかはわからないが、
右辺が更に強固になって安心した。

左辺の方の白8はよくある厳しい狙いだが、
続く白16のハネがまた余計と思う。
こちらも眼形が出来て、黒も怖いところがほとんどなくなった。
となればヨセ勝負。

逆コミも考慮して。
ここで初めて「勝負形になったかも」と意識した。

白32・34カミトリは33の方から打つ手もあるので、
これも賛成できない。

白36と中央の黒の薄みを狙いつつ、
中地をつけようとしたところでhexaさんに痛恨の手が出た。

第3次猿十番碁第6局 「軟体布陣」

2011-01-18 21:19:27 | 棋譜
つづき

【再掲・テーマ図】


この局面で白がどう打つか?
感想戦では
「そもそもこの局面はどちらが有利なのか」
というところから意見が分かれた。
逆コミが6目半あることに注意されたい。

私は昨日書いた通り
「ホンのすこぅし持ち直して、何とか投げるのを先延ばしに出来た」
という程度の認識。

一方、hexaさんとasutoronさんは、
「ここでは黒が良くなっている」。

改めてみても黒は
「上辺弾幕薄いよ、何やってんの?」
というのは碁形なので、
とても黒が互角以上というのは言えそうにはない。

ただ強い人なら、どこからどうやって
その黒の薄さを突いていくのかすぐにわかるのだろうけれど、
私のレベルだと、ちょっと白からも取っ掛かりが見えづらい。

【参考図1】

第一感は白1。
右辺は8間も空いているのだから、自然と思う。
ただhexaさんは黒6・8と決められて黒10辺りに構えられると、
上辺が大きく見えて嫌だということだった。
確かにどこから手をつけるかと言われると、
すぐに具体的な手が浮かばない。

【参考図2】


それならば白5で参考図2のように高く構えるのが一策。
これならば参考図1より黒の模様は狭い。

【参考図3】


上辺の模様が怖いというのなら
「参考図3白1辺りに転がしたらどうよ」
と提案してみたがasutoronさんから「深そう」。

まぁ、どの手段も打ってみないと私にはちょっとわからないので、
結論は出せなかった。

【実戦図(白86~白114まで)】


あれやこれやの中で結局hexaさんがチョイスしたのは、白1の三々。
hexaさんはこの手も後悔していたが、
これはこれで「決まりをつける」という意味では、
白は優勢な(と私は認識していた)のだから考えられた。

黒は白に地を稼がれながら先手を取られて
参考図3の白1の辺りに先着されてはたまらないので、黒4・6と二段バネ。
対してhexaさんは上辺に居座ることに。

むしろ白がまずかったとすると白15以降ではないか。
屋上階を重ねる感じで「しめた!」と思った。

黒16と囲いにいくのはかなり気が引けたが、
白はどこも怖いところがないので目標がない。
地合をジワジワとつめてプレッシャーをかける方針で。

hexaさんの打ち方はひたすら手堅くということだが、
白29は流石に「やりすぎだろ」。
千載一遇の好機到来を感じた。

第3次猿十番碁第6局 「早くも敗着?」

2011-01-17 22:15:00 | 棋譜
つづき

【実戦図(黒41~白60まで)】


黒1が早くも「負ければ敗着」という手。
中央の石の死活を舐めていた。
ここは黒13辺りにスベって活きないといけないところ。
スベっても全部が生きるのは大変そうにも見えるくらいだから、
楽観的にも程が過ぎるという感じだ。

白6と打たれて、長考。
しかしダメなものはダメで
「せめて尻尾だけでも…」
という気持ちで黒13と逃げ出し。
黒15は気合十分でクリック。
黒Aのキリをみて、利くと思ってのこと。

勿論、ネットで気合が伝わるはずもないけれど…。
hexaさんも白16と抜いたのだけれど、
これが双方の勘違いで白16は不要で
白17辺りに石を放って、全取りにいって差し支えなかったようだ。
ここでの終局も十分にあり得た。

【実戦図(黒61~黒85まで)】


黒11までで何とか活き。
とはいえ本体のタネ石がとられたのは痛い。
しかも白8に石が来て左辺にも障っており、
敗勢なのは変わらない。

しかしここでhexaさんの悪い癖が出た。
白16はちい散歩
17の方から詰めるところと思う。

また黒17に白18・20・22もいくら優勢とはいえ屈服しすぎで、
黒25と足早に展開しては、何とか投了の機会が後伸ばしになった感じだ。

ここで白がどう打つべきかが局後の検討の主題となった。

第3次猿十番碁第6局 「リスタート」

2011-01-16 22:39:55 | 棋譜


♪打ちたかった 打ちたかった
 打ちたかった Yes!


…恥ずかしげもなく、流行にのってオープニングに採用…。

さて中断していた第3次猿十番碁が、
年が改まったのを機に再開…と…。
対局場もhexagobanさんの希望で東洋囲碁となりました。

久しぶりなので状況を再確認すると、
本局が4番手直りの26局目。
(どちらかが4番勝ち越すと手合いがかわる)

私が2回打ち込まれ、手合いが私の先(逆コミ6目)or2子(コミ6目)に。
この手合いは猿十番碁オリジナルルールということで。
その負けられない手合いで1番私が負け越したところで、中断。
うっ…色々詮索されそうだ…(汗)。

あながち外れていないので、急ぎ飛ばして、早速対局の様子をば。
本局は先(逆コミ6目半)の番。

【実戦図1(黒1~白10まで)】


黒5はツケヒキで先手を取り、左上隅を占める意図。
右下で手を抜かなかったのは、
事前にhexaさんが最近高目を多用しているのを調べていたため。

対して白は白8で手抜きで左上に先着。

26局(+生碁1局)も打っているので、
こちらの注文通りに打ってもらえないのは承知の上。

対局後、あるサイトで調べてみると、ツケヒキに手を抜くのはプロの碁であった。



秋山プロ(黒)vs青木喜プロ(白)(竜星戦)。



春山プロ(黒)vs小林千プロ(白)(新鋭トーナメント)。

いずれも早碁で黒の中押し勝ち。

どちらも右下の白がカケツギになっていることに注目されたい。
こちらの方が弾力性があるとみるのが普通だろうか。
よって白8のカタツギは感覚的に重く、
咎めたい気持ちがムラムラと出てきた。

【実戦図2(黒11~白40まで)】

よって黒4は私としては当然。
ただ一路上の方がバランスが良かったかもしれない。
それならば白2に黒4というような形も考えられた。

実戦は競り合いにはなったけれど、あまり黒も冴えない感じ。
そして黒9とわざわざ守っているのに白14と強襲してきたのにはのぞけった。
が、これもhexaさんらしいとも言える。

あまり良い筋が見つからなかったので、
白に連絡を許す代わりに、
下辺に居座ったことを黒の主張としたが…。