自遊日記

定年後の備忘録

中欧の旅(40) あわやトラブル

2006-09-02 10:27:55 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
ウィーン市内からホテルへ帰る際、ちょっとしたトラブル発生。
我々が泊まっていたホテルは、ウィーン国際空港のすぐ横。
市内からホテル(空港)に帰るには①タクシー
②CAT(シティ・エアポート・トレイン)③リムジンバスの3方法がある。
私は、CATが無難と思ったが、家内は一番安あがりのリムジンバスを主張。
結局バスで帰る事になった。

トラムに乗り、添乗員さんから聞いた駅で降りた。
しかし駅の近くをいくら探しても、バス発着場らしきものが無い。
日はとっぷりと暮れてくる。うす暗い夜道をあちこち探した。

ガソリンスタンドがあったので、飛び込んでオヤジさんに聞いてみた。
オヤジさんは、ドイツ語で説明してくれるのだが、よくわからない。
ブスという単語だけは、はっきり聞きとれる。
バス(英語)=ブス(独語)と解っていてもブス、ブスと連呼されると、
日本人としては、ちょっと気分が悪くなる。
どうやら、「バス停は、もう少し先の方にある」と言っているようなので、
暗い夜道を更に進む。

しばらく行くと、前方の薄暗がりの歩道で2人の大男が取っ組み合いの
喧嘩を始めた。1人は犬の散歩中のようだった。
無言で格闘しているのが不気味だった。
危険を感じたが、今さら引き返すわけにもいかず、恐る恐る格闘している横を
通り抜け更に先へ進んだ。
結局、行けども行けどもバス乗り場は見つからなかった。

ユーロの残金は、ほとんどゼロ。なので、タクシーにも乗れない。
両替をしようにも、近くに両替所もなし。体力も消耗してきた。進退窮まれり。

近くのトラムの駅の待合所にいた、おばあさんに窮状を訴えた。
彼女もドイツ語なので、よく聞き取れなかったが、どうやら
「空港に行きたいのなら、バスよりCATを使え」と言っているようだった。

結局、おばあさんに教えてもらったルートで、トラムと地下鉄、CATを乗り継ぎ
無事ホテルまで帰る事ができた。

トラベルにトラブルはつきものと言うが、あわやトラブルの一幕だった。


トラム、地下鉄を乗り継いでやっと辿りついたミッテ駅。
ここから空港までCATが出ている。ここまで来れば一安心。
しかし、時計は午後10時に近い。
こんな時間に空港に向かう客は、我々以外ほとんどいない。





やっと10時8分発の空港行きが入線してきた。




車両に乗り込むが、他に誰も乗ってこなかった。
列車貸切状態で、無事ホテルまで帰れた。

どうやらトラムの下車駅を間違ったのが敗因のようだ。
しかし、道に迷ったおかげで、地下鉄にもCATにも乗れた。
現地の人とのドイツ語会話?も楽しめた。


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2 コメント

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忘れられませんね (naoママ)
2006-10-08 02:35:01
なるほど・・・飛行機でウィーンに着いて、すぐにブタペストを往復したわけですね。

そして次はプラハを往復。

余計な時間がかかりますが、飛行機は直行となり楽だったと思います。

我々はアムステルダム乗換えでした。



真夜中に目が覚めてユックリ読ませていただき、このUPの所でウンウンと、頷いてしまいました。

今回はプラハで夜の冒険をし、トラムに乗ったり、地下鉄に乗ったりしましたが、どうにか大丈夫でした。大丈夫でなかったのが同じメンバーで行ったロシアのサンクトペテルブルグです。

仲間はジプシーの母子にバックを略奪されそうになるし、地下鉄に乗ったら戻れなくなり、完全に迷子になりました。

英語が全く通じないため、ホテルに飛び込んで、ロシア側のツーリストTEL。そこから日本の旅行社に連絡が行き、添乗員さんが40分後に迎えに来てくれました。

こういう事って、絶対に忘れられませんよね。

kiteさんも無事にホテルにたどり着けて、何よりでした。

私たちも今回はロシアの反省もあり、3都市の詳しい地図を日本から買って持って行きましたが、ホテルが便利な所にあったので、さして必要もなかった感じです。
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自戒の弁 (kite)
2006-10-10 10:35:11
道に迷う・・・、暗くなる・・・、お金(現地通貨)が無い・・・、言葉が通じない・・・、あげくの果て暴力沙汰まで目撃・・・。

大変な思いをしましたが、今となっては懐かしい思い出です。



naoママさん達のツアーは、いいホテルに泊まられたようですね。ホテルは「設備」だけでなく「ロケーションの良さ」も大事ですよね。我々の泊まったホテルは街の中心部から離れた所ばかりで苦労しました。



次回の旅行の際は、自由行動の日の夜に泊まるホテルだけは、絶対ロケーションのいいホテルに泊まれるよう、留意するつもりです。



それにしても、行程といい、ホテルといい、なかなか

先輩を越えられませんね。
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