自遊日記

定年後の備忘録

「影の王国」読了

2008-11-27 16:59:34 | 読書


このほどアラン・ファースト著 影の王国(KINGDOM of SHADOWS)
を読了しました。

アメリカ人の作家アラン・ファーストは、「文学的スパイ小説」の
書き手、と評されているそうですが、確かにスパイ小説の面白さ
だけでなくプラス・アルファーがある本です。
 
舞台は、第ニ次世界大戦勃発前のヨーロッパ。
主人公は、ハンガリー貴族の末裔で、パリで広告代理店を経営。
一方で民間人のスパイとしても活躍・・・といった形で
物語がはじまります。

ヒトラーの野望に不安を覚える、中・東欧の様子が、
綿密な時代考証にもとずき、描かれており興味深く読めました。

数年前、中欧3ヶ国(チェコ、ハンガリー、オーストリア)を
訪れた際、プラハ城では、侵攻してきたヒトラーが、演説した
バルコニーも見ました。

感慨深げに語っていたガイドさんの姿やバルコニーを思い出し
ながら、読み進めました。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オレゴンローズさん (kite)
2008-12-01 17:39:07
強大な組織と戦うスパイを扱った映画や小説は、ハラハラドキドキ引き付けられますね。
ドキュメンタリーものなら、より説得力があり興奮しますね。
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Kiteさん (オレゴンローズ)
2008-12-01 12:35:20
第一又第二世界大戦で活躍したスパイに関するドキュメンタリーをよく此方の教育テレビなどでやっています、大変面白いです。
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オレゴンローズさん (kite)
2008-11-29 18:32:13
ヒトラーやナチスの暴虐は目にあまるものがありますが、これらの勢力に敢然と戦った人々がいたのはスゴイ事ですね。
東西冷戦が終わり、スパイ小説も下火になりつつあるようですが、こういった小説はもっと読みたいものですね。
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小鳥沢さん (オレゴンローズ)
2008-11-29 06:52:15
最近此方の教育テレビでヒツトラーが第二次世界大戦時に、歴史的は画家によって描かれた数々の絵をあらゆるところから盗み隠し持っていたことやフランスその他の国の国宝建築物を破壊した事に関するドキュメンタリーを見ました。その上、ポーランド人やユダヤに対する人類絶滅の悪魔的な計画にも脅威を感ずるものがあります。
ちなみにヒツトラーは若かりしとき芸術家(絵描き)を目指していて、ユダヤ人が経営する絵画の学校に入学が許されなかったようです。
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