先日、料亭吉兆の松花堂店で 「松花堂弁当」をいただきました。
元祖「松花堂弁当」です。
上記に、ごはんと吸い物がつきます。
「松花堂弁当」の生みの親は、吉兆創業者の湯木貞一氏
と言われています。
そのヒントになったのは、江戸時代初期の文化人で僧侶でもあった
「松花堂昭乗」という人が使っていた、小物入れです。
昭乗は、農家の人が使っていた種入れを、小物入れとして活用していました。
それをヒントに、昭和のはじめ、湯木氏が四つ切りの器を考案し、
「松花堂弁当」と名づけて売り出したそうです。
洛南の名園「松花堂庭園」 には
松花堂昭乗に因んだ、お茶室や書院、美術舘があります。
園内には、吉兆の松花堂店もあります。
12月はじめに訪れた時の園内の様子です。
もみじが少し残っていました。
寒い今の時期は来園者も少なく、ちょっと殺風景ですが、
椿が咲きはじめると、また園内は賑わってきます。
四季折々楽しめる庭園です。
松花堂昭乗ゆかりの地でいただいた
元祖「松花堂弁当」の味は格別でした。