自遊日記

定年後の備忘録

中欧の旅(55) プラハ・カレル橋②

2006-09-11 17:46:19 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
カレル橋の両側に、防衛のための塔が建っている。
橋と塔一体となって、プラハの街を守ってきたようだ。




カレル橋散策後は、この「旧市街橋塔」の下に集合する事になっていた。
私と家内は、集合時間より15分ほど早く着いた。
急に塔に登ってみたくなった。しかし、あと15分しかない。
ガイドさんに“15分で登って降りてこれるか?”尋ねた。
“ちょっと厳しいですが、脚力次第ですね”との答え。

よっしゃー。
家内を残し、階段めがけて猛ダッシュ。
日頃テニスで足腰を鍛えているのは、こんな時のため・・・
とつぶやきつつ、階段2段飛び。



        
        それほど高くない、と思っていたが
        いざ走ってみると結構きつかった。




このうす暗い螺旋階段を、かけ上がった。
中世の雰囲気を満喫できた。
階段踊り場の、明かりとり(兼銃眼)も撮った。
こんな所を、写真に撮っているヒマはないのだが・・・




やっと塔の展望台到着。動悸が収まらない。
しかし絶景。

カレル橋とプラハ城が一望のもとに・・・。
寸暇を利用して、かけ上がってきた甲斐があった。

さー、この絶景をたっぷりカメラに収めようと、カメラを構え直した途端
デジカメが動かなくなった。
無情にも、バッテリー切れのサインが出た。
よりによって、こんな忙しい時になんでや?とボヤキつつ
大急ぎで電池交換。



電池交換後、数枚の写真を何とか撮った。
集合時間がせまり、あせりながら・・・。

さて、この写真中央に見えるのは、プラハ城。




カレル橋の反対側を見下ろす。
中央は、聖サルバートル教会。




少しカメラを上に移動。
プラハの旧市街が見渡せた。
プラハは、百塔の街の異名があるが、確かに塔がいっぱい。




南側も1枚撮った。

さーて、もう時間がなくなった!
大急ぎでまた例の螺旋階段を駆け下りた。
集合時間には、何とか間に合った。

慌しい、カレル橋散策だった。

中欧の旅(54) プラハ・カレル橋①

2006-09-10 22:44:12 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
観光客でいつも賑わっている、カレル橋を散策。

カレル橋は、聖ヴィート大聖堂を建てた、ペトル・パルレージュの指揮
のもと、1357年着工され、1402年に完成した。
全長516m、幅10m、16基の橋脚に支えられた見晴らしの良い橋。
ヨーロッパ中世建築の頂点に立つ傑作、と言われている。







橋の上には30体の聖人像が並んでいる。
まるで野外美術舘のようだ。
後方はプラハ城。 聖ヴィート大聖堂の尖塔が見える。





橋の上で、CDか何かを売っているオジサンがいた。
1枚写真を撮らせてもらった。

今改めて写真を見ると・・・
中央の四角い紙に何やら書いてある。
「カメラ」の絵と「小銭をコップに投げ入れている」絵が読みとれる。
お猿さんの足もとの紙には、細かい字が並んでいる。
念のため、PCで拡大してみると・・・
Thank you
Danke
Grazie 
どうも

などの文字が並んでいる。

スミマセン、ワタシ、チップ、ワスレマシタ。





横からも1枚撮らせてもらいましたが、よく見ると
ここにも例の看板が・・・。
撮影に夢中で見落としていました。

オジサン カサネガサネ スミマセン。





         
30体の聖像の中で、一番人気のあるのがこの、聖ヤン・ネポムツキー像
この像の台座の部分を触ると幸せになれる、との事。
他に、日本人に馴染みの深い、聖フランシスコ・ザビエルの像もあった。




カレル橋から見た、スメタナ博物舘。
ここには「チェコ近代音楽の祖」と言われるスメタナの
作品等が展示されている。     
  

中欧の旅(53) プラハ城・周辺

2006-09-10 14:20:31 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
プラハ城を出て、カレル橋へ向かう。




プラハ城の東門を出て、坂道を下っていく。
片側は城壁が続いている。
少し背伸びして、城壁越しにプラハ市内を望む。
中央部かすかに見える2本の塔は、ティーン聖母教会。




坂を下るにつれ、カレル橋が見えてきた。
橋の向こうには、スメタナ博物舘が見える。




スメタナ博物舘をもう少しズームアップすると・・・。
ヴルタヴァ川に面して、悠然と建つ。
外壁には、スグラフィットが施されている。




プラハの路面電車(トラム)
石畳はメンテナンスが大変だそうだが、
アスファルトに変えたりしない所は、さすが。

中欧の旅(52) プラハ城・黄金の小路 

2006-09-09 19:43:18 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
プラハ城の東北に、「黄金の小路」と名づけられた小路がある。
メルヘンチックな可愛い家が並んでいる。
もともと、城壁回廊下のアーケードを活用して、16世紀末に
衛兵の住処として建てられたもの。
後に、錬金術師たちが住みついたので、この名があるようだ。



        
   石畳の細い道に沿って、小さな家が並んでいる。
   今では、ほとんどが土産物店になっている。





水色の家は、かってフランツ・カフカが仕事場として使っていたそうだ。

それはそうと、
私はみやげ物を物色するより、城壁の回廊が見たかった。
プラハ城が、お城としてどのように機能していたか、が知りたかった。

みやげ物店の店員に
「お宅の2階は、たしか回廊になっているはずだが、見学できませんか?」
と尋ねた。通じない。こちらは単語羅列だけの英語で相手はチェコ語。通じない。
1軒目の土産物店では「2階にそもそも回廊なんてないよ」というジェスチャー。

あきらめかけたが、2軒目で再度チャレンジしてみた。どういう訳か、
今度は通じた。
「この場所に上り口があるから、そこから上がりなさい」と地図まで
 書いて教えてくれた。

ヤッター!ねばり勝ち。ほとんど、あきらめていたので嬉しかった。








教えてもらった上り口から、城壁回廊に入る。
無料で誰でも入れるようだ。観光客は、ほとんどいない。
皆さん、お土産探しの方が楽しいのだろう。

甲冑や槍など、中世の武具が壁面に展示されていた。
左の壁には窓が並んでおり、窓の下は崖。
戦いの際は、この回廊を兵士が駆け回った事だろう。






窓から、崖下をのぞむ。






窓にとりつけてある銃眼。丸太の真ん中をくり貫いたものが、セットしてあった。
この写真では、銃眼が開いている状態。攻撃時の状態。
丸太をくるりと90度回すと、銃眼が閉じられる仕組み。
これで、敵の弾を防げる。実に簡単で、実に確実。

狭くて薄暗い何の変哲もない回廊であるが、私にとっては
執念でたどりついた「黄金の空間」。
「黄金の小路」では、お土産品は買いそびれたが、私的には、大満足だった。

中欧の旅(51) プラハ城・聖イジー教会

2006-09-09 12:59:31 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
プラハ城、第3の中庭の見学を続ける。




聖ヴィート大聖堂の南側に、悪竜退治で有名な
聖ゲオルギウス(チェコ語では聖イジー)の像がある。




聖ヴィート大聖堂の東側には、聖イジー教会がある。
920年に竣工した古い教会。
ボヘミアで最も美しいロマネスク建築のひとつ、と言われている。
写真では小さくて解り難いが、正面三角形の部分には
聖イジーが竜を退治している場面のレリーフがある。
後方に見える、白い2本の鐘楼は太さが微妙に異なる。
太い方がアダム、細い方はイブと呼ばれている。




       
18世紀に増築された、聖ヤン・ネポムツキー礼拝堂。





聖ヴィート大聖堂の南側に建つ、大統領執務室。
この日は、我々は観光で遊んでいるのに、
大統領は執務されていた(ようだ)。申し訳ない気分。

因みに・・・
ナチス・ドイツがチエコを占領した時、正面のバルコニーで
ヒトラーが大演説をしたそうだ。
ハイル・ヒトラーの喚声が、この広場を揺るがしたのだろうか?
そして今、同じ広場を観光客が歩いている・・・。

平和の有り難味を、再認識した。


中欧の旅(50) プラハ城・聖ヴィート大聖堂②

2006-09-08 15:24:13 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
聖ヴィート大聖堂は、926年に聖ヴァーツラフが現在の場所に
円形の教会を建てたのがはじまり。
11世紀に、ロマネスク様式に立て替えられ、更に
14世紀にゴシック様式に立て替えられた。プラハを代表する教会。

では、聖ヴィート大聖堂の内部を見てみよう。



     
     正面内陣をのぞむ。右は少しズームアップしたもの。
     全長124m、幅60m、天井の高さは33m。
     大きく高く、威厳に満ちた空間。





     
           振り返って入り口方向を見ると・・・。
           入り口上部のバラ窓が見事。




    
   神の国、天に向かってすらりと伸びた柱、交差ヴォールト天井。
   ゴシック建築特有の、幾何学性と繊細さに満ちている。



            
                 壁面の聖像



            
            きれいなステンドグラスがたくさんあった。
            写真は「ミュシャ」作
            「聖キリルと聖メトディウス」

中欧の旅(49) プラハ城・聖ヴィート大聖堂①

2006-09-08 09:19:22 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
第3の中庭にそそり建っているのは、聖ヴィート大聖堂。
まず外回りを観察。




ネオゴシック様式の傑作とされる西側ファサード。
2本の尖塔(82m)が左右に聳え、中央にはバラ窓が・・・。




バラ窓を内側から見ると、こんな感じ。
このバラ窓は「天地創造の挿話」を表現している。




建物に近ずき、下から見上げる。
怪獣の形をしたガーゴイル(雨水の吐水口)がよく見える。
(中央部分、2本突き出てているもの)




正面扉口の上のルネッタに施された、見事な「キリスト受難」の像。
文字の読めない人にも、彫刻や絵画でキリストの生涯を説いている。



       
       大聖堂の南側。
       写真右下は、19世紀まで正面入り口として
       使われていた、「黄金の玄関」




         黄金の玄関のアップ



       
        黄金の玄関の横に建つ鐘楼。
  高さは96m。対岸の街中からもよく見える大鐘楼。




大聖堂東側(内陣部分)の外観。
フライングバットレス(飛梁)の景観が見事。
しばし「中世」の雰囲気に浸る。

中欧の旅(48) プラハ城・中庭

2006-09-07 17:27:40 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
正門から、中庭へ。
お城というと、城壁で囲まれた所をイメージするが、
プラハ城は、大聖堂を大きな宮殿がとり囲んでいる、といった感じ。




      
      正門から第1の中庭へ。
      正面に見えるのは、マティアス門。
      この門をくぐると、第2の中庭へ出る。




第2の中庭に面して建つ、大統領公邸。
屋根の上に旗が立っている、という事は・・・
大統領がこの建物におられる事になる。
チョッと挨拶したい気分。




大統領公邸をお城の外側から見ると、こんな感じ。
城壁のなごりのようなものも、見える。



       
     中庭にポツンとある、曰くありげな古い井戸。




中庭中央には、コール噴水がある。
噴水の奥に見えるのは、聖十字架礼拝堂。
噴水の左手の門をくぐると第3の中庭に出られる。

中欧の旅(47) プラハ城・フラチャニ広場

2006-09-06 20:05:27 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
丘の上に建つ、プラハ城を見学。




お城の正門前には、既に各国の観光客が・・・
正門脇の「戦う巨人像」は18世紀の
イグナー・プラツエルの作品(複製)。




正門前に広がる、フラチャニ広場。
この広い広場に面して、多くの宮殿が建っている。
正面奥に見える建物は、トスカーン宮殿。




広場に面して建つ大司教宮殿。
16世紀に建てられ、18世紀にロココ様式に改築されたもの。
映画「アマデウス」の撮影が行われた館としても有名。

それにしても、当時の大司教の権威ってスゴイ~。





フラチャニ広場から見たプラハの街。
左手薄緑のドームは、聖ミクラーシュ教会。

中欧の旅(46) プラハ・ビアレストラン

2006-09-06 10:40:31 | チェコ・ハンガリー・墺の旅
ボヘミアの古都・チェスキー・クルムロフの見学を終え
バスは一路、チェコの首都プラハへ。



我々が旅行をした8月上旬は、ヨーロッパはバカンスの真っ只中。
プラハへ向かう途中、多くのキャンピングカーを目にした。




チェコの大平原を3時間ほど走って、プラハに到着。
夕食は、ビアレストランで。




さすが、ビールの本場、ビールが旨い。
人口は1000万を少し越える程度のチェコ。
そのチェコにビールメーカーはなんと70社もあるそうだ。
良い水(軟水)が湧き、昔から最良のホップが採れたのが
チェコ産ビール伸張の原因、との事。




スープが美味だった。
料理は、伝統のスモークポークにクネドリーキ、ザワークラウト。
蒸しパンのようなクネドリーキはオツな味。
デザートのパラチンキィも美味だった。




プラハで泊まったホテルの部屋は、かなり広かった。
部屋だけでなく、浴室も浴槽もゆったり。
(写真では大きく見えないが・・・)

たっぷりのお湯を張り、腰をかけて洗ったり、
シャワーを浴びられるところがナイス。
Bクラスのホテルにしては、上々の設備。
夕食にも、ホテルにも大満足だった。