映画100選 026 「ファイナル・カウントダウン」

タイムスリップ映画の中でも超大作になるのかな？
なんせ航空母艦ニミッツがタイムスリップし、日本軍による真珠湾攻撃直前のパールハーバーに来てしまい、さてどうなるか？
と言う話ですが、当時の中学生なら誰しも瞑想しそうなゼロ戦対現代のジェット戦闘機と言うのを実現させてしまったんだからワクワク度はMAXでしたね

ゼロ時VSトムキャットと言う夢のドッグファイトは見応え抜群でワクワクして劇場で見ました
でもさすが激しく時空を超えた激闘までには発展しなかったけど、戦争映画ファンとしてはいい夢を見させてくれる作品です

こう言う映画にはつき物のタイムパラドックスによる矛盾は多々ありまくりですが（笑）、そんな事を気にせず日本軍対空母ニミッツの戦いを楽しむのがこの映画の正しい見方なのです

映画100選 025 「キャリー」

スティーブン・キング原作の映画化作品
駄作が多いとか言われがちなキングの映画化作品だが、この作品は別格ですね
キングの原作にブライアン・デ・パルマ監督の映像テクニックが加味されて一級のホラー映画となっています

超能力を持った女子高生キャリーを演じるシシー・スペイセクの薄幸度数が余計に恐怖度をアップさせ、特に豚の血を頭から被り血まみれのキャリーの怒りが爆発するクライマックスのカタストロフィーは壮絶極まりない！

この映画の最大の恐怖はエピローグのワンカット！
劇場公開時は客席が悲鳴とどよめきに包まれたもんです
私もこのオチは事前に聞いていたにも関わらず、友人たち共々そのカットではビックリして大きく椅子を仰け反らしてしまった
ただ今の時代見ても、それほど珍しくは無くなったのでそんなに驚かないでしょうけどね

最近リメイクされたけど、クロエ・グレース・モレッツのキャリーは大柄なのと、美形の美少女なのでシシー・スペイセクと比べたら薄幸度数が全然なってなかった

映画100選 024 「勝利への脱出」

脱走ムービーとスポーツ映画が融合した異色な作品
主演がシルベスター・スタローンとマイケル・ケインに当時のワールドクラスのサッカー選手が捕虜チームの選手役で登場
実際の選手を出演させて劇中にサッカーをさせるどういうのは今の時代ではなかなか難しいキャスティングかな？
その中でも際立つ存在が神様ペレ！
クライマックスで美味しいとこを全部持って行くようなバイセクルシュートはお見事です
当たり前だけど最後のスタローンのPKシーン以上にインパクトあります

サッカーの試合中に脱走計画を立てる展開と並行してドイツ軍チームと連合軍捕虜チームの試合に至るまでを描いて行くが、脱走より試合に勝つ事に意義を見出していくスポーツマン精神溢れる展開は好感です

マックス・フォン・シドー演じる元サッカー選手でもあるドイツの将校がペレのバイセクルシュートに立場を忘れてスタンディングオーベーションしてしまう場面の爽快感もその辺から来てます
ビル・コンティの勇壮なテーマ曲も印象的な映画ファンだけでなくサッカーファンも楽しめる爽快感溢れる作品です

映画100選 023 「チャンプ」

泣ける映画ナンバーワンとか言われる感動作
確かに劇場公開時の南街劇場でラストシーンで多くの大人たちが鼻をすすってました

父と息子との絆が見るものに感動を与えます
まるで親友の様に仲の良い親子に、今はデザイナーとして成功し、再婚してセレブとなった別れた母親アニーが現れてから2人の環境に変化が起こる
実の母と知らずにアニーの住むクルーザーに招かれた息子は大喜び
父と母との生活の違いを対比させて、この少年に取ってどちらと暮らす方が良いのか考えさせられる
しかし父親子が場末の射的場で景品ど取った縫いぐるみをそっと車から捨てるカットで、この映画の方向性を示されてるように思う

クライマックスのボクシングシーンはまさに父親が命懸けで息子に送るラストメッセージ
でもやはりこの映画は子役です
泣き顔はもちろんやその仕草の一つ一つに健気なさが伝わる名演技
ジョン・ボイド、フェイ・ダナウェイとアカデミー俳優を向こうに回し
動物と子役にはどんな名優も敵わないと言う言い伝えを実績してくれます

福くんだろうが神ノ木隆之介、芦田愛菜がどんなに上手でもリッキーシュローダー坊やには敵わないのである

映画100選 022 「追いつめられて」

ケヴィン・コスナー主演の作品でも個人的には「ダンス・ウィズ・ウルプス」「アンタッチャブル」と並び3本の指に入れても良いサスペンス映画の傑作

アメリカ国務省を舞台に国務長官のスキャンダラスな殺人事件を捜査することになった海軍中佐が、でっち上げた犯人を捜査して終わらすハズが、いつしか自分自身を容疑者として捜査してる事になり、やがで窮地に追い込まれていく

前半に伏線が張られ、それが主人公をまさにタイトル通り追いつめられていく
二転三転する展開は最後までハラハラさせられ、クライマックスを経てさらにもう1回転してしまう
見事な作品

脇役もジーン・ハックマン、ウィル・パットンなど芸達者が脇を固めて作品を更に締めている
役者、脚本、監督と三位一体揃えばこんな良い映画が出来るんですね

No.028 「グリーン・インフェルノ」

監督 イーライ・ロス
出演 ロレンツァ・イッツォ
アリエル・レビ 
スカイ・フェレイラ 


食人映画が久々に劇場公開されました
しかも監督がイーライロス！
これは見るしかないでしょうーと見てきました

学生たちで構成される環境保護の活動家グループを乗せた飛行機がジャングルに墜落！
生き残った活動家たちがジャングルで暮らす食人民族に遭遇！
囚われてしまい食べられてしまう・・・・

簡単なストーリーですが企業による重機での森林破壊を告発するのと少数民族を守る目的でジャングルに来た活動家たちが、守るはずだった少数民族に食われてしまうと言う皮肉が面白い
上っ面だけの偽善者たちを表してるようでなかなか社会的なテーマを皮肉ってるね
更に皮肉なのが窮地に堕ちた時の頼みの綱が、糾弾してた森林破壊していた人間てのも皮肉の皮肉！

「食人族」にオマージュが捧げられてるだけに食人シーンはグロいので、その筋のファンは嬉しいでしょう
ただもっと一杯凄惨な食人地獄が次々出るかと思ってら意外と尻すぼみ的な感じで最初の犠牲者以上の場面は無かったように思う
しかし舌を切断されたり、目玉くり抜かれて手足をバラバラにされたりとゴアな場面は良く出来てます
目の前で仲間が調理されると言う現実は結構強烈です

しかし結末に至る展開はなんか出来すぎで、収まり良く出来て残念
もっと邪悪な映画で居てほしかった



★★★★ 2015.12.3(木) なんばパークスシネマ シアター1 12:15 I-12

映画100選 021 「007/私を愛したスパイ」

007シリーズ10作目として作られた作品
特にこのあたりから作風にユーモアな雰囲気が目立ちだし、秘密兵器もアクションもド派手になっていきます
しかし作品としては見せ場たっぷりでシリーズ中でも人気の高い作品でもあります

私もこの作品はシリーズ中でもベスト5に入れたいぐらい好きです
冒頭のスキーアクション、ロータスエスプリで疾走するボンドを敵が陸、海、空と攻めてくる連続アクションなどマーヴィン・ハムリッシュの軽快なディスコナイズされたジェームズボンドのテーマに乗って展開されます

そして殺し屋ジョーズもこの作品から登場し、いろんな場所でボンド対決し不死身振りを見せてくれます
ロジャー・ムーアのユーモアもあり、紳士的なナイスミドルな色気のあるボンドは私の中のボンドのイメージを決定づけましたね