MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.06「エンパイア・オブ・ライト」

2023-02-25 17:18:00 | 2023年劇場鑑賞




TOHOシネマズなんばのスクリーン8は久々ですね
本館では1番小さいスクリーンのサイズになるのでしょうかね
かつてセレクトスクリーンと呼ばれた場所
たまにTOHOシネマズなんばに来ると大概は別館なんですね
今週末から色んな作品が一挙に公開されましたが、1番見たいのがこの作品でした

この作品は80年代初めのエンパイア劇場と言う映画館が舞台になっています
映画館をテーマにした作品となるとウズウズするんですが、こちらはノスタルジーな作品とはちょっと違い、映画館で働く一人の中年女性とスタッフとして入社した黒人青年とのラブストーリー
映画館が主役と言うより映画館が舞台となるラブストーリー
心に闇を抱える劇場マネージャーの中年女性ヒラリーと家庭環境や社会情勢により大学進学の夢を諦めた黒人青年スティーブン
互いに心の悩みと傷を共有していき、お互いに必要な存在となっていく…
しかしちょっとした事からヒラリーの精神が壊れてまた元のように暗い闇に心を閉ざしてしまう…

この作品は映画が舞台のラブストーリーと書きましたが、実はエンパイア劇場と言う映画館が苦難の2人に取っては無くてはならない存在でもあります
映写技師のおっちゃんからそれぞれが生きるヒントを得て人生を変えて行くように、また劇場スタッフの仲間から愛されていく絆のような物が、人間捨てたもんじゃないと思わせてくれる
仲間たちは大した事はしないんだが、そっと助言してくれたり、さりげなくくれたりするコーヒーに暖かさを感じさせてくれる

そしてガンとして映画館で働きながらも映画を見ないヒラリーが映写技師のオッちゃんに映画を見たいと言って見せて貰うのがピーターセラーズ主演の「チャンス」!
私は未見ですが、ヒラリーはこの作品で映画の楽しさ、素晴らしさを知り人生に反映させて行く
まさに映画はマジックと思わせてくれる
人種差別問題などが描かれていて、意外と重い内容てまはあるが、後味の良い作品でした

そしてエンパイア劇場の描写がまた素晴らしいんですよね
劇場窓口やポップコーン売り場、スターの写真がベタベタ壁中貼られた映写室、スティーブンが担当するチケットのもぎり
映画好きには堪らない映画館の風景が出てきます
豪華な元々は4スクリーンあったと言う大劇場ではありますが、現在 上と下の2スクリーン 
上と下でスクリーン分かれてるの布施ラインシネマ南館を思い出した(笑)
80年代の初めて事で「オール・ザット・ジャズ」と「ブルースブラザーズ」の二本立てしてたり、「レイジング・ブル」やってたりとそれだけでもどストライクな映画でした

ただ私としては映画館の施設内でセックスするシーンはちょっと違和感ありました
後、スティーブンが加わった時に一人一人紹介されたエンパイア劇場のスタッフ達にももうちょっと焦点当てても良かったような気もしました(ディスコ好きなパンク姉ちゃんとかヒョロっとした背の高い兄ちゃんなど)ロン毛のぽっちゃりした人はセリフすら無かった気がする)
味のある映写技師のオッちゃんとセクハラ支配人のコリン・ファースだけでは寂しいような…

映画見終わってシアター出たらTOHOシネマズなんばの従業員のお姉さんやお兄さん達が挨拶してくれる
この人達にもそれぞれの映画や映画館の結びつきあるんでしょうかね



★★★ 2023.2.24(金) TOHOシネマズなんば スクリーン8 20:15 G-7