MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.034 「パッセンジャーズ」 (2008年 93分 シネスコ)

2009-03-28 00:17:08 | 2009年劇場鑑賞
監督 ロドリゴ・ガルシア
出演 アン・ハサウェイ
   パトリック・ウィルソン
   デヴィッド・モース



今月は映画の本数がややトーンダウンで1月や2月と比べると本数が伸びないですね。
今日も何とか頑張って二本の映画を敷島シネポップでの鑑賞です。
まず一本目は「パッセンジャーズ」です。

(あらすじ)

突然の電話で起こされたセラピストのクレア(アン・ハサウェイ)は、墜落した旅客機事故から奇跡的に生き残った5人の男女が抱えるトラウマ的なストレスを治療するため、担当のセラピストに命じられる。
クレアは大任にやる気を見せるが、生存者の一人、エリック(パトリック・ウィルソン)は彼女のカウンセリングを拒否し…



アカデミー賞受賞式で見事な歌声を披露してくれたアン・ハザウェイ主演の映画ですが、彼女の作品では珍しいサスペンスタッチの作品と言う印象を持っての鑑賞です。
飛行機墜落事故で奇跡的に生き残った五人の生存者の心のケアをするセラピストと言うのが彼女の役所です。
大きな目をくりくりさせて不可思議な出来事に巻き込まれていく主人公を演じてますが、そのベヒーフェースからは迫ってくる恐怖感はあまり感じません・・・と言うよりこの映画はあまり怖くないんです。

次々と生存者が消えていくという不可思議なスリラー設定でありながら不思議とドキドキするサスペンスタッチな雰囲気がイマイチ感じられないのです。
事故の原因が機長による人意的なミスであると主張する航空会社側(デビット・モースがまたまた怪しい謎の男を好演)だが生存者たちにしかわからないある真実がそこに・・・
それを揉み消そうとする会社と真実を暴こうとするアン・ハザウェイとの対立・・・そんな社会派サスペンスの様相かと思えばそうでもなく、またセラピストであるクレアと生存者の一人であるエリックが恋に落ちて関係を持ってしまうと言う恋愛模様も加味されて、この映画はM・ナイト・シャラマン監督作品をさらに地味にしたようなドラマとなっていきます。



そうなると後はこの不思議な事件の落とし所が気にならざる得なくなってきます。オチについては書けないですが、なるほど“そっち系”か!て言う感じですが、ただジワジワ来る怖さやスリリングな展開が途中までない分この結末は一層物悲しくも感じてしまいます。
細かい伏線も張られていてなかなかよく出来た映画でしょう・・・ただ意外と地味よ



★★★ 2009.3.26(木)敷島シネポップ3 17:25 I-8