MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.029 「少年メリケンサック」 (2008年 125分 ビスタ)

2009-03-09 00:02:42 | 2009年劇場鑑賞
監督 宮藤官九郎
出演 宮崎あおい
   佐藤浩市
   木村祐一



本日2本目は先ほどの作品とはガラリと変わった作品です。
「少年メリケンサック」という宮藤官九郎による脚本と監督作ですが、クドカンの映画(脚本作も含め)は初めてのなのですが、さてさてどんな作品かな?
まったくのノーマークで見る予定は当初無かっただけにね。

(あらすじ)

レコード会社に勤めるかんな(宮崎あおい)は、動画サイトでイケメン4人組のパンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を発見。
彼らと契約すべく会ってみると、メンバーは50歳過ぎのオヤジで、彼女が見つけた映像は25年前のものだった。
予想外の事態に困惑するかんなだったが、バンドの全国ライブツアーに同行するはめになり…



クドカン脚本監督によるこの映画ですが、オッサンたちのパンクバンドに焦点を当てたのが面白いですね。
かつて少年メリケンサックが25年振りに復活!と言ってもそんなに知名度のあるバンドじゃ元々ないんです。
25年前のライヴ映像を見ても誰も過去の映像って気が付かないぐらいですから・・・

ツアーに出る少年メリケンサックと同行することになったかんなが、ツアーが進むにつれ色んな事柄を彼らから学んでいくというロードムービーのような作品だが、125分というこのテの作品としては長い上映時間だが、ダレることなく見れた(でも実際もっと短く出来ると思うけどな・・・ややしつこい場面もあったし)



でもダレない理由の一つが少年メリケンサックの個性的なメンバー・・・佐藤浩市は近作「誰も守ってくれない」とはガラリと変わった芝居が笑わせます。
特に田口トモロヲのチョイ危ないキャラ設定は見てて冷汗もの(笑)ブラックコメディーによくある障害者ネタなんだが、終わって見れば嫌な感じは一切感じなくなってる所はさすがですね。
少年メリケンサックのおっさんたちのボケと宮崎あおい扮するかんなのツッコミが絶妙な掛け合いとなり、この映画を面白くしています。


宮崎あおいの漫画チックなリアクションも一歩間違うとシラケるんだが、この辺はさすがクドカンらしく?作品に合っていて違和感なく見れました。
またライブハウスのシーンもパンクロックのライブらしい臨場感も出てたし、田口トモロヲが歌う歌詞が何歌ってるかわからないのもそれっぽかったしね(この歌詞の内容がまた凄いこと・・・)



★★★★ 2009.3.5(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ9 19:20 L-3