Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

症状より重い副作用

2006-12-27 18:17:47 | Life
 本日、仕事に遅刻して医者にいっていました。寒気、喉痛、頭痛という典型的な風邪の症状です。
 私も知識としては、「風邪に薬なんていらない」何てことは知っているんですけれど、仕事の手前そうもいかず、処方された薬を飲んでいます。

 薬と言えば何が怖いかと言いますと、やはり副作用。アスピリンによって脳に障害を負ってしまったり、タミフルで異常行動に走ってしまったりと、場合によっては直そうとした病気そのものよりも、ひどい症状に陥ることもありますから。

 今回は、それに類する話です。

胃薬「PPI」で骨折の危険増大…英で調査 (読売新聞)

 【ワシントン=増満浩志】胃かいようなどの治療で胃酸の分泌を強力に抑制する「プロトンポンプ阻害剤」(PPI)を1年服用すると、足の付け根で骨折して歩けなくなる「大腿(だいたい)骨頸(けい)部骨折」の危険が22%も増加することが、英国の50歳以上を対象にした調査で分かった。

 歩けなくなるのと胃潰瘍で苦しむのではどっちがマシか?なんて議論は不毛ですけれど、「その薬を飲むことで、歩けなくなる」というのは紛れもない事実のようです。

 薬が、意図的に人体の挙動を制御しようとするものである以上、何らかのひずみが起こるのは自明です。たしか完全自殺マニュアルだったと思いますけれど、「死ねない薬は薬じゃない」などと、薬剤師が言っていたとか。市販薬でも多量に取れば死にますし、用法用量を守って適切に使っていれば、それなりの効果が望めるわけです。
 とは言え、今回のネタ元のような「前例のない」事例に関しては、用量用法なんて全く意味が無いものな訳で。

 病気自体がリスクで、直す薬にもリスク・・・やっぱり健康が一番ですね。


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