<夏バテは人間よりソーラーパネルが敏感>
昨夜は寝苦しい夜が続きました。
余りの暑さで、夜中に起き出しエアコンスイッチを再度入れる始末!
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完全に熱帯日本の夏が到来したようですね。
そんな今日は、ソーラーパネルは夏バテするとのお話です。
人間の夏バテは、夏の終わり頃にやって来ますが、ソーラーパネルは気温の上昇と共にやって来ます。
このテーマは夏に成りますと、警鐘の意味で取り上げていますが、ソーラーマンの皆様は対処が出来ているのでしょうか?
Kenyは160Wソーラーパネルを3枚 合計480Wを乗せています。
この3枚のソーラーパネルは、直列接合しています。
理由は当初、3枚のソーラーパネルを並列接合していたのですが、どうも夏場に成りますとサブの充電不足が発生したのです。
合計480Wのソーラーパネルと、アートマックス製(福島電気)MPPTソーラーコントローラー搭載ですから、ある意味無敵とも言える装備なのです。
ソーラーコントローラーは信頼の国産機を選択しましたから、既に3年以上経過しましたが故障知らずで、せっせと充電してくれています。
にも関わらず、夏場に成りますと充電不足、特に高温時には殆ど充電しない状況に遭遇したのです。
(@_@;)
色々調べた結果、サブ充電電圧が高温時に低い事が判明しました。
過去、何度かお話していますように、ディープサイクルバッテリーの充電電圧はサブ製造メーカーを問わず、14.5V以上を要求します。
どうやら高温時には、この14.5Vにソーラー充電電圧が届かないのです。
Kenyのソーラーパネル定格は
160W
最大動作電圧 17.5V
技術ネタ時は数値に間違いが有りますと、御迷惑をお掛けしますから、今回はしっかりと過去ブログ、データーを参照しています。
その所為か、記事作成には時間が掛かります。
(@_@;)
3枚のパネルを並列接合しますと、最大動作電圧 17.5Vに変化は有りません。
この電圧値を見て頂いただけで、ピ~~~ンと来る方はソーラーマン上級者かも知れませんね。
ソーラーパネル性能検査時の温度は25℃時に測定する決まりです。
この温度が1℃上昇しますと、0.5%効率が低下します。
ある日のソーラーパネル表面温度 44.2℃を示しています。
基準温度より、
44.2℃-25℃=19.2℃
19.2℃×0.5%=9.6%
約10%の発電率が低下します。
最大動作電圧 17.5V時に当て嵌めますと
17.5V-(17.5V×10%)=15.75V
*最大動作電圧時には、44.2℃時でもソーラーパネルは15.75Vを発生してくれます。
しかし、キャンカーの一般的ソーラーパネル搭載姿勢 水平配置と北緯35度付近に位置します、日本に於いて太陽光のみでは最大動作電圧は発生し得ないのです。
また、送電ロス、各部接触抵抗ロス、ソーラーコントローラーの変換ロス等を考慮しますと、14.5Vを切る状態に至ります。
このような悪条件が重なりますと、夏場のソーラーパネル発電不足が発生するのです。
【ソーラーパネル夏バテ対策】
そこで対策なのですが、複数枚ソーラーパネルを搭載されていますと直列接合で解決出来るのです。
Kenyのソーラーパネル直列接合時の最大動作電圧
17.5V×3枚=52.5V
直流の高電圧は感電しますと、怖いですから取扱には絶縁手袋等の保安装備を装着して下さいね。
最大動作電圧時の高温特性 44.2℃時
52.5V-(52.5V×10%)=47.25V
47.25Vも有りますと、各部ロスが少々有りましても、充分充電電圧 14.5V~14.7Vが確保出来ます。
また余りました電圧は、充電電流にソーラーコントローラーが変換してくれますから損失は無いのです。
もし、1枚ソーラーパネル搭載で、最大動作電圧が17.5V付近の場合は複数枚の搭載をお勧めします。
複数枚搭載時の接合は、直列接合ですね。
1枚で最大動作電圧 20V以上であれば、辛うじて夏バテは回避出来るでしょう。
今日は思わぬソーラーパネル夏バテのお話でした。
まぁ~~夏バテしますが、太陽光さえ有れば無音、無燃料で発電してくれますから、やはりソーラーパネルは有り難い物ですね。
さ~~~て、今日もニンニクを剥かねば!
此方は人間夏バテ用です。
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