<いゃ~~ホント参りました>
おはよう御座います。
今日の掲題は、いったい何だろうとお思いの方も見えるかと感じています。
実は2台持ちしています、Type RのEPSが効か無く成ったのです。
アルファベット続きで何の意味? 理解出来ないとお思いの方にまずは、その辺りから説明します。
キャンカーに置き換えますと、出先で不具合が発生した場合、一応こんな所を点検しますと直せる場合も有りますのでご参考にして頂ければ幸いです。
Kenyの2台目の愛車です。
HONDA CIVIC Type R (ホンダ シビック タイプ アール)
EP3 (型式です)
EPS (エレクトリック パワー ステアリング)
平たく言い換えますと
Type Rの電動パワーステアリングが効かない、アシスト(操舵力補助)してくれずステアリングが重くなる不具合が発生したと言うお話なのです。パワーステアリングはこのアシストが効かない場合、信じられないほど重く成ります。
まぁ~ステアリングホイールはモモ製 小径ホイールに変更している事も手伝い、非常に重く成るのです。
EPSは電動モーターの力により、ステアリングの操舵力を補助し、いわゆる軽いステアリングを実現しています。因みにカムロードは油圧式パワーステアリングですから、構造は異なります。
参考にして頂きたいのは、電気的不具合発生時に、当該部品の外観的不具合が無い場合は、ヒューズから点検すると不具合解消に繋がる場合があるかも知れません。
上記写真の赤四角の部分に室内側 ヒューズボックスがあります。
事前にネット上にType Rの回路図は無いかと探したのですが、無いようですね。まずホンダが公表はしていないようで、まぁ~自動車メーカー総べてに言える事のようですが。。。。
不具合事象の中には、EPS効かずと共にワーニングランプ不灯もありました。
まずは、EPS効かずですから、EPSのメインヒューズ点検からです。
EPSメインヒューズは、エンジンルーム内の赤丸ヒューズボックスに有ります。
リッドを開きメインヒューズを探します。
リッド裏に直接、ヒューズ配列が印刷されており、この印刷面を直視した方向が実際のヒューズ配列とされています。
左下 赤丸部にステアリングホイールのマークが見えます。
ヒューズ容量は60Aですね。
この黄色の大きいヒューズが、EPSメインヒューズです。
外観に異常は無く、透明カバー内のヒューズも溶断は無いようです。
締付けにも緩みは認められません。
そこで、もう一つの不具合、ワーニングランプ不灯から攻めてみます。
室内側ヒューズボックスのリッドを取り外します。
裏面にヒューズ回路、位置、容量を示したラベルが貼り付けてあります。
この辺りから、ネット及び手持ちのType Rマニュアルの電気回路図(EPSの記載は無い)等から、EPSコントロールユニットへの電源供給回路がメーター回路と同一(同じ回路から電源を取る)では無いか? と言う考えに辿り付いていました。
不具合内容は、EPS、ワーニングランプ作動不良が同時に発生していますから。。。。
おもむろにメーターマーク部の7.5Aヒューズを抜いて見ます。
(写真は交換ヒューズの15Aが入っています)
抜き取った7.5Aヒューズ側面に溶融跡が認められます。
どうやらこのヒューズ溶断が原因のようです。
黄色丸部が溶融跡です。
Type Rも車齢が10年越えていますから、何処かの回路の絶縁が劣化しショート、ヒューズ切れに至ったのかと思いました。
その場合は、ヒューズを交換しても再度、ヒューズ切れが再発します。
取りあえず、試して見ようと7.5Aヒューズを交換して見ました。
そうしますと、ヒューズ切れは再発せず、EPSも正常に作動してくれます。
ヒューズ切れの不具合の場合、一般的にはその原因を取り除かないと必ず、再発するのですが。。。。
EPSワーニングランプも点灯し、自己診断後は正常に消灯してくれます。
ここまで来ますと、やれやれと安堵感がこみ上げて来ます。
どうやらEPS回路の異常は無いようです。
過去一度も切れた事の無いヒューズですが、端子部を見ますと熱影響を受けた変色が認められました。
端子挿入部の接圧が低く、酸化物の堆積も重なり発熱溶断に至ったのかと考えられます。
出来る事はやっておこうと、ヒューズボックス側のメス端子を締めて接圧を上げるよう調整しました。
また、ヒューズは容量一杯の電気が流れますと、切れますから容量を2倍の15Aとしておきました。
まぁ~~この辺りは経験則ですが。。。。。
また万一のヒューズ切れに備え、予備ヒューズをリッド裏に貼り付けておきました。
取りあえず、正常に生き返ったようです。
暫く、用心しながら様子見ですね。
今回は番外編ですが、電装不具合が発生した場合、こんな方法で直る場合も有りますので参考にして下さい。
まぁ~~今回はある意味、運が良かったのかも知れませんね。
古い車両とは言え、電気コントロールが沢山搭載された車両はユーザーの手にはおえない状況に成って来ているのかも知れませんね。憂鬱なことです。
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