経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■経営コンサルタントのトンボの目 テレビ・新聞に学ぶ経営のカンどころ 4月24日(日)

2011-04-24 22:34:38 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言

 このコーナーでは、日本で活躍中の経営士・コンサルタントのご寄稿等を、独断と偏見でもって判断の上、了解の上で掲載しています。

■■ 想定外と言う都合の良い言い訳

  経営コンサルタント事務所 B・M・S・21代表

  山本 修 氏  日本経営士協会 理事 関西支部長

【筆者プロフィール】

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。また「日本経営士協会 関西支部長」として活躍されておられます。

■ はじめに

 3月11日の東北関東大震災により、被災された皆様には心より御見舞申し上げます。地震と津波に加え、原子力発電の事故にて避難を余儀なくされている皆様には、大変なこととは思いますが、希望を持ってお元気で居られることと、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

■ 想定外という言葉は言い訳に過ぎない

 この度の地震については、自然の計り知れない猛威にただ唖然とするばかりで為す術もなく、被災地の惨状には目を覆うばかりである。 此の惨状を目にして、行政からも原子力発電所の関係者からも「想定外の地震と津波」だと言う言葉をよく聞くが、此の人達に「では、貴方たちの想定内はどれくらいだったのか?」と問いかけてみたい気がするのは筆者ばかりだろうか?何故なら自然の力に限度はなく、過去のデータは参考にはなれ絶対ではないからだ。

 然し時が過ぎ、テレビ、新聞等による福島原子力発電所の設計・工事に携わった人たちの、M9の地震、20m級の津波に対する進言は却下されたと言う話を聞くにつけ、本当に想定外だったのかと疑念を抱かざるを得ないことが多くあります。企業には費用対効果の原理があることは理解できるが、ことが起って後の、信頼回復と復旧にかかる費用や補償費用は設立当初予算を大きく上回ることは、過去の例を見ても周知の通りです。ましてや、人命に関わることだけに慎重には慎重を期して欲しかったと悔やみきれないものがあります。「後悔先に立たず」という先人の言葉の重みを痛感させられます。

 一方、海外130余の国や団体をはじめ、国内の多くの企業、団体からの支援物資や義援金が寄せられ、ボランテイアの若者が協力活動を行っている姿を目にして、被災地の人達だけでなく、日本中の人々が心温まる思いを抱いているものと信じてやみません。

 今回の地震では、被災地以外の地域企業でも、部品調達が出来ず操業停止に追い込まれている企業も多くあり、上向き傾向にあった我が国の経済活動に及ぼす影響も計り知れないことが多くあると思われます。今後は、官民で一致協力して一日も早く復興することが求められることであり、間違っても、政治主導という美名のもと政権維持の為のパフォーマンスや政争の具にしてはならないことは言うまでもないことであります。

■ 今後に活かせ

 企業活動の中では、天災、人災を問わず想定外の出来事は往々にして起こり得ます。我々コンサルタントも今回の出来事を自然災害と諦観するのではなく、自身のコンサル活動の中に置き換え、対処法を常日頃から心しておくことが必要なことではないかと思われます。

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