ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

ロバート・B・パーカー『メランコリー・ベイビー』

2019年02月10日 | 読んだ本(日本語)
ロバート・B・パーカー著、奥村章子訳『メランコリー・ベイビー』

最初、数ページ読んで、「あれ? これ読んだことある」と思いました。
でも、いくら思い出そうとしてもストーリー全体が思い出せず。たぶん、
途中で読むのをやめたんだろうな。最後まで読んだら、「あ、全部読んでない」
って気づきました(笑)。

なんか、図書館でタイトルがいいなと思って借りたら、この本、サニー・ランドル・シリーズの
4冊目だった。1~3読んでないけど、ストーリーは問題なく追えました。

主人公は女性の私立探偵サニー・ランドル。37歳で美人で(作中でめっちゃいろんな
人に口説かれてる(笑))、夫と離婚している。その夫とは、同居が無理ってなだけで、
離婚後も円満(寝てたこともあるらしい……)。

ところが、その元夫がいきなり結婚することがわかり、精神科医にかかりつつ、
絵も描きつつ、絵が売れるまでの仕事として始めた私立探偵の仕事もしつつ。

今作の依頼主は女子大生のサラ。まあ、麻薬はやるはお酒もすごいは寮の部屋に男を連れ込みまくるは……
という問題児なのですが、「実の両親を探してほしい」とサニーのところに来ます。

んで、調査しているうちに、サラがふたり組の男に暴行されて、調査はやめろ、と警告される。
サニーのところにも警告の電話があるけれど、友人のスパイクの力を借りて、依頼主を突き止める。

んで、依頼主の依頼主……みたいなややこしいことになるんだけど、その弁護士が
超イケメンで、なんかいい雰囲気になっちゃって……(笑)。

けれど、結局そのイケメン弁護士は処刑スタイルで殺害され、サラのお父さん(実際は血のつながりはなかったけど)も
同じように殺され……超有名コメンテーターのロリーが殺人を依頼したんじゃないかってなるんだけど、ロリーはあちこちにコネがあって
逮捕は難しい。

じゃ、どうするか? ここでサニーの元夫が活躍(!?)。サニーの元夫リッチーの家族はなんかすんごい
マフィアらしい。リッチーはマフィア家業にはかかわっていないらしいんだけど、リッチーの頼みを聞いて、
おじがサラの養父を殺した男を捜し出し、自首するよう説得した(まあ、自首しないとおじに殺される
危険性があるわけで。殺人犯はおじに殺されるより、刑務所を選んだ)。

そんなわけで、いろんな人が関わり合っている事件でした。

リッチーは結婚相手よりもサニーを愛しているそうで。うむむ? どうなるのだ。

今野敏『心霊特捜』

2019年02月08日 | 読んだ本(日本語)
今野敏著『心霊特捜』

数日かけて読んでいる別の本のオビに、『今野敏氏推薦!』と書かれていたのですが、
お恥ずかしながら、私、今野敏さんを知らなくて(^_^;)

でも、その本がおもしろかったので(まだ全部読んでないですが)、今野敏さんの本を探して読んでみました。

これまで、なんだか人外が出てくる本を読んでいたので、なんとなく今回も
こういう分野で(笑)。

神奈川県警本部に心霊特捜班(通称「R特捜班」)というのがあるらしいです(この本では)。
んでも、心霊事件(の通報)が多いのは古都・鎌倉なので、鎌倉署の一室に置かれているわけですが、
県警との連絡役を務める岩切大悟くん(さん? 年齢不詳)が主人公です。

恐がりで、心霊現象とか絶対お目にかかりたくない!と考える彼が、なんの因果か、R特捜班との
連絡役を担い、それゆえにR特捜班と現場に行くことになります。

しょっぱなの事件の遺体も、できれば見たくない、と思う、なんだか刑事さんっぽくない彼ですが(笑)。

R特捜班の班長は、霊感がない人で、いつものんびりのらりくらりとしています。
ほかの三人の職員には霊感があって、それぞれ、古神道の伝承者の家柄でクールな(?)数馬主任、
密教系の寺出身で修行を積んだパンクロッカー風の鹿毛、沖縄の神事に関わる霊能力者の里美。

まあ、悪霊に呪い殺された~!的な事件じゃなくて、現場にいる霊は、なにか伝えたいことが
あったり(殺人事件を目撃していたり)、殺された自分のようにほかのひとが殺されないように
守ろうとしていたり……と、ちょっと悲しいものです。いわゆるオカルトっぽいストーリーではないです。

でも、途中で一件、女子高生三人が連続して入院した事件では、本格的な除霊をしています。

最後の話では、恐がりの大悟くんが女性の霊に取り憑かれます(笑)。

読みやすくておもしろかったです。悪いおっさんだと思われていた人が、実は昔風の世話焼きおじさんだった……
みたいな、ちょっと意外な要素も少しあります。

今野敏『心霊特捜』

2019年02月08日 | 読んだ本(日本語)
今野敏著『心霊特捜』

数日かけて読んでいる別の本のオビに、『今野敏氏推薦!』と書かれていたのですが、
お恥ずかしながら、私、今野敏さんを知らなくて(^_^;)

でも、その本がおもしろかったので(まだ全部読んでないですが)、今野敏さんの本を探して読んでみました。

これまで、なんだか人外が出てくる本を読んでいたので、なんとなく今回も
こういう分野で(笑)。

神奈川県警本部に心霊特捜班(通称「R特捜班」)というのがあるらしいです(この本では)。
んでも、心霊事件(の通報)が多いのは古都・鎌倉なので、鎌倉署の一室に置かれているわけですが、
県警との連絡役を務める岩切大悟くん(さん? 年齢不詳)が主人公です。

恐がりで、心霊現象とか絶対お目にかかりたくない!と考える彼が、なんの因果か、R特捜班との
連絡役を担い、それゆえにR特捜班と現場に行くことになります。

しょっぱなの事件の遺体も、できれば見たくない、と思う、なんだか刑事さんっぽくない彼ですが(笑)。

R特捜班の班長は、霊感がない人で、いつものんびりのらりくらりとしています。
ほかの三人の職員には霊感があって、それぞれ、古神道の伝承者の家柄でクールな(?)数馬主任、
密教系の寺出身で修行を積んだパンクロッカー風の鹿毛、沖縄の神事に関わる霊能力者の里美。

まあ、悪霊に呪い殺された~!的な事件じゃなくて、現場にいる霊は、なにか伝えたいことが
あったり(殺人事件を目撃していたり)、殺された自分のようにほかのひとが殺されないように
守ろうとしていたり……と、ちょっと悲しいものです。いわゆるオカルトっぽいストーリーではないです。

でも、途中で一件、女子高生三人が連続して入院した事件では、本格的の除霊してます。

最後の話では、恐がりの大悟くんが女性の霊に取り憑かれます(笑)。

読みやすくておもしろかったです。悪いおっさんだと思われていた人が、実は昔風の世話焼きおじさんだった……
みたいな、ちょっと意外な要素も少しあります。

植原翠『喫茶『猫の木』物語。~不思議な猫マスターの癒しの一杯~』

2019年02月07日 | 読んだ本(日本語)
植原翠著『喫茶『猫の木』物語。~不思議な猫マスターの癒しの一杯~』

セクハラ部長をひっぱたいたら、田舎町の支社に飛ばされた主人公・夏梅(なつみ)。
支社での風当たりも強く、泣きそうな気持ちで帰宅途中、出会った猫に連れられるようにして
喫茶店『猫の木』にたどり着く。そこのマスターがなぜか猫のかぶり物を被っていて……。

夏梅の元カレみたいにドン引きするのが普通の反応のような気がするけれど、
かぶり物のせいか、落ち着いたやさしい声のせいか、マスターに自然と心の中の気持ちが
吐き出せてしまう。

そんなこんなで、ほかのお客さんもマスターに話を聞いてもらい、ときに夏梅が持ち前の(?)
毒舌で口を挟み……最終的にお客さんはハッピーになる、という短編がいくつも収められています。

その過程で、夏梅とマスターの間にほんのりと恋が芽生え……。

けれど、結局マスターは最後までかぶり物を取りませんでしたな。

澤村御影『憧れの作家は人間じゃありませんでした』

2019年02月06日 | 読んだ本(日本語)
澤村御影著『憧れの作家は人間じゃありませんでした』

澤村御影さんの本、第二弾。

主人公は出版社に務める編集担当の女性。
タイトルの通り、憧れの作家の担当になれたけど、『憧れの作家は人間じゃありませんでした』(笑)。
まあ、裏表紙にも書いてある通り、憧れの作家は吸血鬼で、日本政府は人外の存在を把握して
登録しており、警察にも異質事件捜査係というのがあって、その吸血鬼作家は人外が関わる
事件で警察の捜査に協力しているのだそう。

んで、主人公の任務は、警察の捜査に協力させるのよりも、新作原稿を書いてもらうこと。

キャラは全部立ってます。個人的には異質事件捜査係の夏樹さんが好みだな。
作家・御崎との付き合い方が、人間に対するものと変わらない、すごく自然でいいやつ。

事件そのものは特にびっくりするようなどんでん返しとかもないのですが、
この作家さんのキャラ同士のやりとりというのが本当におもしろくていいなと思います。

ちなみに、『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』の方は、事件の犯人はすべて人間でしたが、
こちらは人間も人外が両方ありました。