ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

喜多喜久著『科警研のホームズ』

2019年02月05日 | 読んだ本(日本語)
喜多喜久著『科警研のホームズ』

科警研ってなんぞやって感じですが、捜査の手法や犯罪予防などの研究をしているところだそうで。
警察を食品会社に喩えるなら、科捜研は各地にある工場、科警研はその商品開発を行う研究所(本文より)、
という感じらしい。うーむ??

それはさておき、物語の舞台は科警研の分室で、しかも室長は超やる気のない研究者。
新しく配属された三人の研修生の任務は、仕事にやる気を示さない室長を
本格的に科警研に復帰させること、らしい(笑)。

かつて「科警研のホームズ」と呼ばれたやり手の室長は、今は大学の研究室にいて、
彼の興味を引くほどの事件、となるとなかなかなくて、三人の研修生は
最初はわりと暇な時間を過ごしています。

そのうち、犯人の動機を解明する、という、いささか変わった依頼が舞い込み……
事件を通して研修生も成長していきます。

行き詰まったときに、室長が神の啓示かってなくらい鋭いヒントをくれて、
事件は解決に導かれます。

室長はいわゆる「安楽椅子探偵」ってことになるのかな。

一番おもしろかったのは、監視カメラに写った犯人の男が、
一卵性双生児の兄弟のどちらかを解明するストーリー。どっちもが被害者の女性と
付き合っていたので、二人の指紋があって当然。しかも一卵性だからDNAはまったく同じ。

ホントにこんな事件があったら大変だ。

Amaz○nさんで新品をポチッと買ったのに、届いた本の表紙がものすごく汚れてて、
残念すぎる。書店で自分の目で見て買ったら、こんなこともなかったんだろうけど。