ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』

2019年03月01日 | 読んだ本(日本語)
東川篤哉著『謎解きはディナーのあとで』

これって確かドラマ化されましたよね。あの有名な「お嬢様の目は節穴でございますか」
というセリフだけは覚えています(笑)。

でも、最初の事件では「お嬢様はアホでいらっしゃいますか」というなんとも強烈な言葉を
放っている執事さんが、お嬢様刑事から事件を話だけ聞いて解決します。

安楽椅子探偵っぽいけど、執事なんで安楽椅子には座らず、基本立ってますね。

現場に出向かず(出向いたときもあるけれど)、話を聞いただけで解決するので、
話のそこここにヒントが隠されています。それを考えながら読むのが楽しいですが、
動機がわからないので、犯人がわからない事件もありました。

第六話の「死者からの伝言をどうぞ」では、ダイイングメッセージ自体がねつ造で
(あ、ネタバレ)、それを最初に発見した子が、ダイイングメッセージで書かれていた
相手をかばうためにメッセージを消したので、なんだかややこしい展開で、
一番犯人が読めませんでした。

それにしても、主人公の宝生麗子刑事、お嬢様なんですが、しゃべり方がぜんぜん
お嬢様っぽくない(っていうか、私、本物のお嬢様のしゃべり方は知りませんが)。

すんごいお屋敷に住んでるすんごい金持ち父さんの娘さんらしいけど、
なんか発想と言動が庶民的で和みます。