京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

水無月です。

2006-06-09 11:07:36 | 妻!日記
 いつのまにか、6月ですねえ。 ひどい夏風邪を患っておりまして、そんなことを考える余裕もありませんでした。すぐき騒動のおかげ様で、風邪も吹っ飛んでいき、すっかり全快いたしました。 練り物? 水無月も、美味しく感じられるようになりました。



 京都は、昨日梅雨入りしました。 びっくり! あっ、そうなんやー。もう、9日ですもんね。そういえば、ムシムシしてるような。だけども、大原は比較的低温のためか、まだ、それほどうっとうしさは感じません。街中なんて、通り雨が過ぎた後は、それはもう、えげつなく蒸し暑いですけどもね。
 どこででも、そうですが、引越しなどして、住居が変わりますと、体が、新しい場所の気候に適応するのに、1年かかりますね。 汗のかき方、寒がりかた、暑がりかた、そろそろ、という心構えもできないためか、しんどい思いをします。
 妻!が京都に出てきた最初の年、夏といい、冬といい、京都は、なんといううっとうしい気候の所か! と驚きました。とくに、学校がありましたのは山間部で、この季節、にわか雨が多い。傘を用意してなくて、雨に降られること、数回、いや、数十回? 大変でしたね。二年目からは、学習しまして、ちょっと賢く!なりましたがね。
 さて、話を水無月に戻しまして・・・ この水無月という生菓子は、製氷機の無かった昔むかしのえらいさんが、山奥の氷室から氷を運ばせて、暑さ払いをしたことに、由来するそうですね。水無月の形といい、透明感のある生地で、氷室の氷をあらわした、という・・・ 
 その氷室のあった跡、のある集落は、西賀茂氷室町といい、地名にもなっている所でございます。北区の京見峠の奥の、本当にこじんまりした集落です。おそらく、観光で来る人はほとんどいないでしょうね。このへんは。ちかくの、小野集落も、小野道風の廟があったりして、なかなか歴史的にも興味深いところですけどね。過去、ひまつぶしに、どんなものか見に行った私たちも、端から見ると、挙動不審な 不審者そのものだったことでしょう。でも、京都にも、こんなところがあったのか、と、和める所であります。
 これからの、うっとうしい季節、がんばって乗り越えていきましょう。今年は、祇園祭、八坂神社でとり行われる鷺舞が、諸事情のために中止になったと、今日の朝刊に載っていました。残念なことですが、どこも、いろいろ大変なんだなーと、しみじみ思いました。はい。