京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

ありがたや!すぐき様

2006-06-05 17:44:13 | 妻!日記
 毎度!おおきに、辻しばです。
 すぐきの効能のテレビ放映のおかげで、今日も、朝から大忙しです。いたるところで、すぐきが無い!無い!無い!と。 卸売りしております小売店様や、業者様からも、注文の電話が集中しておりまして、昨日とはまた違った忙しさであります。製造部門も大忙しです。
 私、風邪でふせっておりましたもので、当のテレビ放映を見ていないのですが、すぐきの効能について、放映されたんですか? お客様から聞いたところでは、ダイエットとか、便秘症に、効果があるとか? 
 正直、効能につきましては、私ども、聞いたことがあるような、無いような、何ともいえないのですが、おかげ様で、この忙しさから、体重も減りました! ああ、うれし。(って、お客様が痩せないと、意味ないですわな。)
 ただ、「すぐき」とは、とても美味しい漬物です! ただいま、刻みすぐきしかお出しできないのが、本当に残念なのですが、冬場の、初物の、すぐきの丸漬は、ほんとーーうに美味しいのです。ぜひ、皆様には、食べていただきたいです!
 ただしですね、結構、このすぐきの丸漬、食べ方に問題があるのです。おそらく、刻みすぐき(調味漬)のお味に慣れてから、初めて丸漬を食べられると、??? と思われること、間違いなし。(私だけでしょうか?)
 大原の茄子のしば漬と同じく、上賀茂のすぐき漬も、昔ながらの、乳酸発酵のお漬物。基本的には、食べなれた地元のものが、美味しいと感じるものであり、それが万人受けするものとは、限らないわけです。ちなみに、妻!は、広島出身のものでございまして、初めて、丸漬を食べたときは、あまりの美味しく無さにショックを受けました。しば漬にしても然りです。なぜ、調味漬はあんなに美味しいのに、これはこんなに美味しくないのかと・・・ おそらく、滋賀県のフナ寿司なども、同じような境遇でしょうね。
 この、すぐきの丸漬にせよ、茄子のしば漬にせよ、私が美味しく食べられるようになったのは、ここ辻家で食べ方を教えてもらってからです。つまるところ、ご飯のときに「つけもん」が出てきたわけです。すぐきの丸漬を、細かくスライスしたものに、すりおろした生姜と、すりごまをたっぷりかけて、隠し味に、化学調味料○の素と、お醤油少々をかけたもの。茄子のしば漬も、同様に・・・ 
 まあ、これが、魔法をかけたように、美味しかったわけです。ほんとーに。化学調味料がお嫌な方は、何か、天然の旨みを加えていただいたら良いのではないでしょうか。まー、この邪道なパラパラが、もう、情けなくなるくらいに、美味しくなるんですわ。○の素なんて、あんなただの白い粉と思っていましたが、絶大な威力を感じましたもん。
 まあ、ぜひ、一度食されて、??? と思われても、敬遠なさらずに、ぜひもう一度試してみていただきたいのです。なんせ、初物のすぐきは、私が京都に来てよかった!3大食べ物ですもん。漬物屋でなかったら、人に教えたくないくらいです。はい。ぜひ、お試しあれ!

追伸: もはや、連日の体調悪さと、忙しさで、絵文字を入れることも怠っている始末でございます。大変見にくく、申し訳ありません。あす、主人が帰郷いたしますので、画像入りで、書いてもらいますね。

続・追伸: おかげ様で、本日を持ちまして、伊勢丹浦和店の「大京都展」出店を無事終えることができました。 満員御礼! 皆様に、感謝いたします。