風のBLOG

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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー 第1週目

2016-10-08 22:03:47 | 全国巡回公演

秋の香りと共に、まだまだ夏の暑さを残す気候のなか始まった『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』2016年秋の西日本・東日本地域巡回公演ツアー、第1週目は、大阪、香川、高知、岡山、京都、三重から始まりました。

 

9月23日 (大阪府)槻の木高校 高槻市市立文化会館大ホール

     26日(香川県)高松商業高校 同校体育館

     27日(高知県)高知工業高校 同校体育館

     28日(岡山県)ノートルダム清心学園清心中学校・清心女子高校同校体育館

     29日(京都府)京都共栄学園高校 同校体育館

     30日(三重県)高田学苑高田中学校

 

槻の木高校

 

ツアー初日は、大阪府、槻の木高校の高槻市文化会館大ホールでの公演です。

槻の木高校では、2010年に「ハムレット」、2013年に「ヘレン・ケラー」 の公演を行っており、今回3年ぶり、3回目の風の公演となりました。

 

開場と共に元気な声で入場する生徒さん。

幕の上がりきったむき出しの舞台に目を向け、これから、何が起こるのだろうかと、客席から様々な声が聞こえてきました。

 

そして、大きな拍手と共に始まったツアー初日の公演。

公演中は、とても静かに、一人一人が舞台へ向けて、真っ直ぐな眼差しと姿勢で舞台に向き合おうとしている姿が印象的でした。

終演後には、素敵な花束と、「とても感動しました。魅入ってしまい、最後は涙が出そうでした。」と心の込もった挨拶を頂きました。

 

終演後の送り出しの様子です。

ヘレンとアニーに見送られながら、仲間と一緒に過ごし、感じた今回の公演を少しでも胸に残して貰えれば幸いです。

 

高松商業高校

ツアー2日目の公演は、今回、風の公演は初めてとなる香川県の高松商業高校の体育館での公演でした。

本番中の体育館には、先生、生徒の皆さん合わせて、千人近い客席との公演でした。

蒸し暑い気候の中で行われた公演でしたが、客席からは、暑さに負けないようなしっかりとした眼差しで舞台を支えてくれる客席と共に行われた公演でした。

 

終演後には、沢山の部活の生徒の皆さんが片付けのお手伝いに来てくれました。 2階体育館ということもあり、階段を何度も往復しての大変な作業となりましたが、男の子も女の子も、皆んな声をかけ合いながら、元気な姿で一生懸命頑張ってくれました!

 

 

高知工業高校

ツアー3日目は、高知県の高知工業高校の体育館での公演でした。

高知工業高校では、初めての芸術鑑賞行事であり、また、人権学習行事の一環として行われた公演でした。

前回に続き、蒸し暑い気候での公演でしたが、客席の生徒の皆さんは、うちわやタオルで扇ぎながら一生懸命舞台に向き合い、役者も観客も汗だくになりながらも、一体感を感じる濃密な時間となりました。

 

終演後には、ヘレン・ケラー役である稲葉と共に演劇部を中心とした座談会も行われました。

演劇のこと、また自分自身を通して様々な話で盛り上がった座談会となったようです!

 

また、片付けのお手伝いには、建築科の生徒さんが来てくれました!

そして、今回も2階体育館という、離れた場所からの少し大変な作業でしたが、さすが、建築科の皆さん!

お互い協力して、工夫し自分たちで考え、楽しみながら、行動する姿はとても印象的でした!

 

 

ノートルダム清心学園清心中学校・清心女子高校

ツアー4日目は、今回も風の公演は初めてとなる岡山県のノートルダム清心学園清心中学校・清心女子高校の講堂での公演でした。

そして、実は1948年にヘレン・ケラー自身も講演を行った学園に足を運んだとされる、私達にとっても、繋がりを感じた公演となりました。

大きな拍手と共に始まった本番。

リラックスした客席からは、一つ一つの場面に、笑い、驚き、時にはとても静かに重たい視線を舞台へぶつけたりと、中学生、高校生の多様な感性の揺らめきを感じる公演となりました。

終演後は、バックステージツアーと演劇部を中心としたアニー・サリバン役の渋谷と共に座談会が行われました。

 

座談会では渋谷を囲み話している生徒さんの表情は、遠くから見ていても、公演中とはまた違った、とても生き生きとした表情でした!

 

舞台の片付けの作業にも、沢山の女子生徒さんが集まってくれました。

重い荷物も笑顔で運んできてくれる、女子校の生徒さんのパワフルな姿に、私達もパワーを貰いました!

 

 

京都共栄学園高校

ツアー5日目は、京都府の京都共栄学高校の体育館での公演でした。

京都共栄学園高校でも風は初めてとなる公演。

午前開演ということもあり、前日の夜搬入となりましたが、夜の遅い時間から、担当の先生方に迎えられ、先生方の力を貸して頂きながらの作業となりました。

 

ツアー初日より、気温も少し落ち着いてきた中での公演でしたが、本番が始まり、物語が進むにつれて、役者の熱と客席からの真剣に舞台に向き合う熱のある姿勢を感じる公演となりました。

 

終演後には、バックステージツアーも行われ、劇団員と積極的に質問をしていたり、好奇心と興味のまま、自分の手で、舞台に触れ、見て、感じている生徒さんの姿はとても魅力的でした。

 

そして、今回も片付けの作業に、たくさんの生徒さん、そして、先生が集まってくれましまた!!

生憎の雨となってしまいましたが、雨にもまけない皆さんの力溢れるお手伝いにより、あっという間に、劇場から皆さんの慣れ親しんだ体育館へと戻りました。

 

高田学苑高田中学校

ツアー最終日の公演は、2013年のヘレン・ケラーの公演以来、3年ぶりとなる高田学苑高田中学校の体育館での公演でした。

3年前は中学生であった、高田学苑高校の生徒さんも、大きな風トラックを見ると、「懐かしいな~」、「また、観たいな」などと当時の公演を思い出してくれる姿もありました。

 

今回も午前開演ということもあり、前日の夜搬入の作業となりましたが、なんと、3年前と同じく、校長先生はじめ、たくさんの先生方、生徒さんがずらりとお手伝いに来てくれました!!

先生、生徒の皆さん、劇団員が協力し合い、2階の体育館への運び出しではありましたが、びっくりするほど早く搬入作業が終わりました。

そして、皆んなで創り上げた舞台での本番では、客席から、好奇心と、ここから何か発見してやろう、という、空気が舞台に伝わる公演となりました。

 

終演後には、その場で生徒さんが感想を伝える時間が設けられました。

皆んなの前で話す、という緊張した空気の中、ひとりの男子生徒さんが勇気を持って手を上げてくれました。

「僕も今緊張しています。皆さんの演技に本当に本当に感動しました。本当にありがとうございました。」と、精一杯の想いを込めて言葉を紡いでくれました。

彼が自分の言葉を通して私達に伝えてるくれた想いは私達も忘れません!

 

また、バックステージツアーも行われ、片付けには、再びたくさんの先生方が授業の合間をぬってお手伝いに来てくれました。

 

名残惜しい別れの時間。

薙刀部の生徒の皆さんがお見送りに来てくれました。

 

午前開演や2階体育館での公演が続き、少しハードな週となりましたが、生徒の皆さん、先生方の力強い支えに助けられ、乗り越え、共に創ることが出来たこと心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

また同時に一つ一つの公演を「創る」ということがどういうことか、今回出会った人々を通して私自身改めて考えさせられた公演となりました。

 

まだまだ続いていく「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」の公演。

まだ見ぬ人々との出会いを求め、西日本・東日本地域を駆け巡って行きます!

 

パーシィ役 倉八ほなみ