風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』 九州・広島巡回公演 第5週目

2016-10-31 22:12:21 | 公演情報
『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』の秋のツアーは5週目を終え、今週は7校7ステージの公演を行いました。

10月24日(月)(佐賀県) 鳥栖高校・香楠中学校
   25日(火)(佐賀県) 佐賀北高校
   26日(水)(佐賀県) 佐賀東高校、高志館高校 /佐賀西高校
   27日(木)(佐賀県) 唐津東中学・高校
   28日(金)(長崎県) 鹿町工業高校




鳥栖高校・香楠中学校

久々の再会となり、今回で4度目の公演となりました。高校生、中学生、先生方を合わせて約1200人の皆さんの熱気を感じる客席を前に芝居が始まりました。少しずつ舞台と客席の距離が縮まり、集中する皆さんの反応を感じながら舞台は進み、感じながら考えながら観ている印象を舞台上で感じました。中学生と高校生が同じ作品を観ることで、それぞれの反応がこの公演をつくってくれたひとつの特徴のように思いました。また座談会では、ジャンヌダルクが火あぶりのにかけられる際の照明や煙の演出に、「本当に熱いんですか」といった質問が出る程「引き込まれた」といった感想もありました。座談会では「感動しました」と、ジャンヌダルク役の高階と握手を交わして涙を流す生徒さんもいました。中学生と高校生が一緒に観るという学校の特色が芝居を観る眼差しにあったように感じる公演でした。





佐賀北高校

こちらは今回3度目の公演となりました。プロローグから元気のいい生徒の皆さんを感じながら盛り上がった空気と、じっと見つめる皆さんが印象的でした。担当の先生からは、運動が好きな生徒が多くおとなしく観ていられるかと思っていたけど、彼らのもっている感性は刺激を受けたと思います。という言葉を劇団員が聞きました。力強い眼差しと、エネルギー、興味の持ち方の面白さを感じる公演でした。バックステージを見学した生徒さんは衣装や舞台装置や小道具にも触れ、座談会では照明に関してや、たくさんの質問が積極的にあがっていました。










佐賀東高校/高志館高校 (午前公演)
両校合わせて1100人を超える客席で、佐賀東高校は4度目の公演となり、高志館高校は5度目の公演となりました。開演前には佐賀東高校演劇部部長さんから、ジャンヌダルクについて、また演劇は舞台と客席が一体となって観るものですと話しがあました。部長さんの呼びかけに応える生徒さんの声に部長さんが応えるやりとりで、すでに盛り上がっている客席がスタンバイする僕たち役者にも伝わってきました。芝居が始まりさらに盛り上がる皆さんと食い入るように観ながら舞台に押し寄せるしまった空気を感じました。終演後には楽屋を訪ねてきた演劇部の皆さんと短い時間ではありましたが言葉を交わし高揚感がそのまま僕らに届きました。まさに一体となった公演でした。









佐賀西高校 (午後公演)
こちらは3度目の公演となりました。よく観ていた皆さんの眼差しや、客席の皆さんと舞台の距離感が印象的でした。笑いは起こりながらも真剣さが舞台上の僕らに伝わっていたような観かたがあったように感じていました。終演後に担当の先生からは前回上演した『Touch〜孤独から愛へ』に続いて、今回の『ジャンヌダルク』も良かった、やって良かったですと劇団員に話をされていました。ジャンヌダルク役の高階との写真もご自分の携帯電話で写真を撮って、写真を生徒に見せてあげるんだと話をされていました!



佐賀市内の4校の公演でしたが、個々に観て感じているように思う2日間でした。



唐津東中学・高校
こちらは2013年に上演した『Touch〜孤独から愛へ』に続いて2度目の公演となりました。当時中学生だった現高校1年生から3年生の皆さんとは3年ぶりの再会でした!クスクス笑ったりじっと見つめる姿や、瞬間を掴んで考えるような客席を感じたように思いました。終演後は運動部の生徒さん約40名の片付けの手伝いがありました!「Touch覚えてます!」「Touchにも出てましたよね!」などと話していた生徒さんもいました。笑いながら「面白かったです!」「鳥肌がたちました」といった体育館公演ならではの生徒の皆さんの生の声が聞こえてきました。ホームページの掲示板に、「三年前に唐津東中学校でtouchをみて、演劇の面白さを初めて知りました。今日、私に演劇の面白さを教えてくださった皆さんの演劇をみることができてとても嬉しかったです。」と嬉しい書き込みが届きました!










鹿町工業高校
こちらは今回2度目の公演となりました。体育館には大勢の男子、若干名の女子生徒さんが座っていました。盛り上がりと共に、これから何が起こるんだろう、というような空気感の中芝居が始まりました。プロローグを過ぎてからは、蒸し暑い体育館の中に関わらず、ぐっとせまるように真剣に観る皆さんが特に印象的でした。終演後の片付けにはバスケ部、バレー部、卓球部、野球部の総勢50人近い運動部の生徒さんや、生徒会の生徒さんが駆けつけてくれました!楽しみにながらテキパキと手伝ってくれた皆さんのおかげで、あっという間に片付けが終わりました!皆さんありがとうございました!そんな、徐々にいつもの体育館に戻る光景に、「片付け体育館がなんか寂しいね」といった声がありました。ホームページの掲示板に、「今回の演劇を見ることができて、「鹿町工高にはいってよかったな」と思えました!」先生方も僕たちも力をもらうメッセージが届きました!









今週もそれぞれの学校で、1人1人が受け取った1人1人にとっての2時間の中の瞬間が皆さんの力になること、そして自分自信や友達や先生をあらためて知るきっかけになることを願っています。
ジャンヌダルクの旅はまだまだ続きます!僕らも皆さんと瞬間を共にできることを楽しみにして。

シャルル7世/死者 役 田中 悟