風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』③

2011-12-04 20:53:48 | “文化芸術による子供育成推進事業”
次代を担う子どもの文化芸術体験事業『星の王子さま』第2週目は、
 
 11月21日 島根県 奥出雲町立亀嵩小学校
 11月22日 鳥取県 米子市立尚徳小学校
 11月24日 山口県 下関市立熊野小学校
 11月25日 山口県 美祢市立大嶺中学校

での公演が行われました。公演の様子をお伝えします!

奥出雲町立亀嵩小学校(83名)


↑亀嵩小学校で午前中に行われた舞台見学の様子。

亀嵩小学校では、公演の日はまるまる一日舞台体験のために時間を使ってくれました。1時間目には全校の子どもたちが、舞台裏を見学、いつもと違う体育館に目を見張らせていました。


↑5・6年生と、先生方のリハーサルの後には全校でのリハーサルが行われました。みなさん素晴らしい歌声で、私たち劇団員は本当にびっくりしました。たくさん練習してくれたのがよくわかってとても嬉しかったです。ありがとう!


↑校長先生は、自前の帽子をかぶって地理学者を演じてくれました。とても素敵でしたね。

お礼にと歌ってくれた3年~6年生の「COSMOS」、そして全校での「ふるさと」2曲ともとっても素晴らしい歌声でした。
みなさんの住んでいる町、奥出雲町は自然にあふれた豊かな地域ですね。最後に飛行士役の緒方が話したように、みんなで作った公演と共に、いつも思いだし、帰れる場所―ふるさとを大切にしてください。木造りの校舎と暖かい先生方がきっといつも支えてくれると思います。


↑公演終了後には、校長先生を含むほとんどの先生方が撤去を手伝ってくれました。「子どもたちに本物を体験させてあげたい」という先生方の気持ちが私たちにも伝わってきました。みなさんの仲の良さが、子どもたちの健やかな成長を育てているのでしょうね。
みなさん本当にありがとうございました!


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米子市立尚徳小学校(348名)


↑尚徳小学校、6年生が歌ってくれた“僕の旅は続く”参加の様子。みなさんの姿とても素敵ですね。

☆公演後すぐ、先生に書きたての6年生の皆さんの感想をいただきました。少しご紹介します!

このお話は色々なことを伝えてると思うけど、私は友だちの大切さを伝えていると思いました。「光と影」(全校で歌った歌)の“すなおな心を”が心に残りました。

舞台に立つとききんちょうしたけど、とても楽しかったです。劇で私はキツネが言った言葉が印象に残っています。

僕はこの星の王子さまの劇で、メンバーとして劇に出て歌えて嬉しかったです。舞台裏の見学などいろいろ知れたこともあり、今日一日とても楽しく過ごせました。この劇で歌ったことは忘れません。

「星の王子さま」の話を私は好きになりました。みなさんと一緒に歌ったことがとても楽しかったです。

大切なものは目に見えないということが、心に強くうったえてきました。この作品が友だちのことを思ってつくられた作品だということに、その強さも伝わってきました。

などなど、たくさんの感想をいただきました。みなさん舞台からいろんなことを感じてくれたようですね、こちらこそ共演できて嬉しかったです。ありがとう!




↑こちらは午前中に行われた舞台見学の様子。見学だけでなく質問コーナーも設けられました。


↑尚徳小学校で呑み助の役を演じてくれたのは教頭先生。自前の衣装にどろぼう髭で子どもたちも大盛り上がりでした!先生が前日から、撤去終了後まで体育館を見守り、「子どもたちには本当に貴重な機会、一生に一度の経験になりました」と話してくれたこと、嬉しかったです。


↑尚徳小学校のカーテンコールで。しっかりしたお礼の言葉と、素敵な花束をありがとうございました!

旅班はここで、島根県、鳥取県の公演を終えました。旅班は山口県へと向かいます!


2011『ハムレット』九州ツアー  十週目

2011-12-03 18:41:42 | 全国巡回公演
『ハムレット』九州ツアー十週目は全て体育館の公演でした。沢山の写真と共にお届けします。

11月28日 吉野中学校(鹿児島県)
  29日 八代農業高校(熊本県)
  30日 第一鹿屋中学校(鹿児島県)
12月1日 出水商業高校(鹿児島県)
  2日 川薩清修館高校(鹿児島県)


吉野中学校

鹿児島県鹿児島市にある吉野中学校では2002年の『星の王子さま』以来の風の公演となりましたが、子どもたちは初めて見る本格的な演劇をとても楽しんでくれました。

公演後の体育館には沢山の生徒たちが集まり、僕らを囲んで思い思いの質問や感想が飛び交っていました。

トップの画像と↓下は片付けの様子。





↑手伝ってくれた皆さんに座長の柳瀬からお礼とともにメッセージを送る様子。


八代農業高校

八代農業高校では開演前に担当の先生が「なかなか夢を持てないこの時代に、若い人たちに勇気と希望を伝えるお芝居です」と全校生徒の前で紹介していただきました。

生徒にとっては『ハムレット』に出てくる登場人物の生き方そのものが心の中に響いてくれたように思います。この公演に込められた沢山の想いを彼らがどんな思い出として刻んでいくのか、大人になった時にもそれが彼らにとってのエールとなってくれたら本当に嬉しいです。



↑朝の搬入作業から最後の片付けまで沢山のみんなが作業を手伝ってくれました。片付けの時は特に観劇後の興奮からかみんなの顔に笑顔があふれていました。



↑最後の記念写真。本当に最初から最後まで公演を支えてくれてありがとう!


第一鹿屋中学校

第一鹿屋中学校の公演では最後のカーテンコールがとても印象に残っています。前の席から後ろの席の子どもたちまで一生懸命に大きく腕を伸ばして舞台に手を振ってくれました。

その後は体育館に劇団員のサインを求める沢山の生徒たちの姿がありました。決して身近なものではなかった『ハムレット』、そして演劇そのものが彼らの中でぐっと近いものとなったようです。



↑第一鹿屋中学校でも沢山の子どもたちが片付けを手伝ってくれました。





↑子どもたちの下校時間のあとには先生たちが劇団員とともに片付けを。先生方のチームワークの良さのおかげで作業もとても早く進みました。手伝ってくれた皆さん、ありがとうございました!


出水商業高校

鹿児島の出水市にある出水商業高校でも上演中に客席から熱い、そして真剣な眼差しが送られていました。彼らの「楽しかった」という感想の言葉は単に古典の名作に触れたからではなく、自分の中に驚きや発見が沢山起こったことを伝えてくれていると感じました。

先生も生徒も一緒になり共有したあの日の時間が彼らの中に大きな思い出として残ってくれたことでしょう。





↑公演後の片付けの様子。トラックの前では生徒が率先して声を出しながら、体育館の中では役者やスタッフと様々な話をしながら特別な時間を共有しました。



↑最後の記念写真。沢山の笑顔が溢れています。


川薩清修館高校

十週目の最後は川薩清修館高校、朝から生徒が搬入作業を手伝ってくれました。そして彼らはそのまま舞台設営の様子を見学、↓画像のとおり興味深くその様子を見つめてくれています。



演劇鑑賞は三年に一度の特別な行事とのことでしたが、観劇中もその後も生徒たちの興奮はすごいものでした。上演中は笑いや驚きの声、息をのむ様子が客席から届き、上演後は沢山の生徒が握手やサインを求めて体育館を訪れてくれました。

↓沢山の写真を撮りましたが、その一部をご紹介します。







↓学校を去るバスにも野球部の皆さんがグラウンドから走って見送りに来てくれました。




長い『ハムレット』ツアーも残り二週間となりました。来週もどんな出会いが待っているのか楽しみです!


※東京演劇集団 風の公式ホームページにある掲示板には、芝居を観た皆さんから沢山のメッセージが届いています。
『ハムレット』を観た感想や質問などがあれば、是非掲示板に書き込みをしてみてください。