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『ヘレンケラー~ひびき合うものたち』2022年春 西日本・東日本ツアー 4週目

2022-06-14 07:41:04 | トピックス

『ヘレンケラー~ひびき合うものたち』2022年春 西日本・東日本ツアー 4週目

 

5月30日(月) 【新潟県】新潟大学附属新潟中学校 同校体育館

6月 1日(火) 【茨城県】つくば国際大学東風高校 同校体育館

6月  3日(水)  【群馬県】太田工場高校 太田市民会館

6月 4日 (土)   【千葉県】多古高校 多古町コミュニティプラザ文化ホール

 

新潟大学附属新潟中学校

新潟大学附属新潟中学校では、風の公演は何回も観ていただいていて、『ヘレン・ケラー』も今回で2回目になります。

学校では毎年9月に全校で取り組む演劇発表には、歴史もあり、生徒さんたちの意気も高まっているとのことでした。

『ヘレン・ケラー』の公演は、午前と午後の2回公演でした。午前は1年生と3年生の半数、午後は2年生と3年生の残り半数が観劇しました。午前の観劇は集中してしっかり見入っていました。午後は少しゆとりを感じましたがやはり真剣に見入っていました。観劇後お礼のことばとして生徒会長さんが「演劇にはいろんな可能性があるんだと思いました。」と話してくれました。彼が『ヘレン・ケラー』の舞台から感じとったこと、そして自分たちも演劇祭に向けて頑張るという思いも伝わってきました。

コロナの為、この2年間は鑑賞行事は中止、昨年は演劇部などの卒業生との交流もできず、演劇発表会は自分たちの力だけでやったそうです。

今回の公演でのバックステージツアーで舞台や道具、照明、音響との交流も含め、彼らの意気高揚につながればうれしいです。どんな演劇祭になるか、私たちも楽しみな思いにさせられました。

 

つくば国際大学東風高校

東風高校は『星の王子さま』、『ジャンヌ・ダルク』につづいて『ヘレン・ケラー』は風の3回目の公演になります。

昨年はコロナで芸術鑑賞会は中止に、今日も校長先生のお話は校内放送で行われました。それでも実施してくださった先生方には感謝しています。

午前は1年生と3年生の半数、午後が2年生と3年生の残り半数での観劇になり、2回公演でした。

2回とも共通して感じたのはゆったりとしっかりと見入っていることでした。一人ひとりでそれぞれが自由に感じ反応していました。

東風高校では生徒会というのはなく、東風クラブという、選挙ではなく自選の生徒たちが活動しています。そのクラブ会長が終演後の挨拶で「今日は東風高校のために、熱い舞台をつくっていただきありがとうございました。」と熱い言葉をいただきました。

明日が文化祭ということもあり、バックステージでの交流は予定されていませんでした。しかし、2回目の舞台への合間に生徒さんたちは舞台見学をし、なかには出演者のサインを求めてきたり、積極的な生徒さんたちでした。

舞台撤去には東風グループの2名、明日発表の準備にきた野球部3人と担当の先生、テニス部1人が最後まで手伝ってくれました。

明日の発表も希望していることが全てできるわけでもなく、それぞれも楽しみたいと盛り上がっていることを感じさせられました。明日1日が彼らの一人ひとりが楽しみ、仲間との思い出に残る一日となることを願います。

 

太田工業高校

太田工業高校でもコロナの為、鑑賞行事は2年延期になりました。

開演前の校長先生のお話が「それではみなさん楽しんで見てください。」と終わりました。客席も暗くなった時、いっきに大きな拍手が起こりました。なんだか熱い拍手でした。

生徒さんたちは集中しているだけでなく、いろいろと反応したり、まっすぐ集中したりと、楽しんで見ていることが伝わってきました。終演後、静みきった少しの間。次に大きな拍手が湧き起こりました。この少しの間に、生徒さんたちと共につくった時間の濃さを感じさせられました。

次回の鑑賞行事の時はコロナも収まり、伸び伸びと交流できることを期待します。

 

多古高校

朝、会館に到着した時、担当の先生から「町に久しぶりに演劇が来ました。」と歓迎の声をかけられました。

学校では、午前中PTA総会が行われ、同窓会の方々も見に来られるかもしれない。町の人たちにも声をかけているそうでした。私たちも検温、消毒の準備をして生徒さんたちの来場を待ちます。開演前から生徒さんたちが集中しているように感じられます。そして、真剣に見入っている生徒さんたちの空気がしっかりと伝わってきました。

終演後の生徒会長さんの挨拶では、コロナ禍でも頑張っていることに含め「私も俳優になりたい思っています。」と夢を語ってくれました。

この3年間のなかで、彼らは1人ひとりが、自分と、学校で社会で向き合って生きている。そこでは、あきらめるだけでなく、夢も希望も育てていると思う。コロナのなかで今だからこそ感じたり考えたりすることができるものもあるのだと思う。『ヘレン・ケラー』を観た時間のなかで、彼ら一人ひとりが改めて考えたり発見したりしたことがあったなら、私たちにとっても喜びであり、支えでもあります。

コロナ禍での旅はまだつづきます。コロナだけでなく、私たちは何と何に向き合っているのかと問い続けている旅でもあります。その一日一日をつくりつづけていきます。

 

文:坂牧明(医者役)


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