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『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』春のツアー⑨

2023-07-22 05:59:05 | 全国巡回公演


花巻での一般公演を終え再び福島県へ。6月から続いている福島県キッズシアター最後の公演地は伊達郡川俣町。

7月3日(月) 川俣町教育委員会 川俣町中央公民館
7月5日(水)逗子開成高校 逗子文化プラザホール

川俣町教育委員会
川俣小学校は一年と少し前に町内4校の小学校が統合した学校です。4年生〜6年生183人の児童さんが会場に集まりました。
開演前から「こちらこそありがとう!」「頑張ってね!」と子どもたちが声をかけてくれました。
公演の度に毎回驚かされるが、子どもたちの興味関心の強さ、感じたことを表す率直さは本当に凄い!


公演後には学年ごとに全員が舞台見学をして劇団員と交流した。ヘレン・ケラーについて調べたことを、ヘレン役の倉八に熱心に話してくれた子がいた。「この劇で一番苦労したことは何ですか?」と私に質問してきた男の子は「何とかして劇団風に入りたいなあと思ってます。」と目を輝かせていた。

10年ほど毎年キッズシアターの公演に関わってきた生涯学習課の皆さんも「子どもたちが舞台に上がったり、団員との交流ができたのは初めてです!」と喜んでいました。先週公演をした福島市の担当の方からいただいたメールには「我が子も小学6年生ですが、東日本大震災の後に生まれた子どもたちです。放射線の影響で遊び場が制限されたり、コロナでマスク生活を強いられ大変な思いをしてきた子どもたちです。今日のような経験をたくさん積ませてあげたいです。」と書かれていた。
子どもたちの元気な笑顔に溢れたキッズシアター公演。人間の生きる力を感じ、私たちにとっても大切な経験となりました。

逗子開成高校
逗子開成高校は毎年高校一年生が演劇鑑賞を行っています。行事を立ち上げた年に、風のホームページを見てご連絡いただいたのが8年前。以降度々風を呼んでいただき、今回で5回目の公演となりました。
しばらくキッズシアターが続いていたので、久しぶりに高校の公演。客席からの声は力強く、見ている視線にも迫力があります。
物語が進むにつれて身を乗り出して観ている生徒さんもいました。
カーテンコールでは代表の生徒さんが「大道具、小道具がたくさん出てきて面白かったです。」「手話通訳の存在が斬新でした。」という感想をいただきました。
公演後には自由参加で舞台見学を行いました。


「こんなにたくさんの生徒が参加するとは!」
「意外なメンバーも残っていますよ」と先生方。
道具の素材や作り方を詳しく尋ねる生徒さん、ヘレン・ケラーの生きた時代について興味を持つ生徒さん…話は尽きないので急遽、座談会を行うことになりました。


この日はヘレン役の倉八、サリバン先生役の渋谷、そして手話通訳、音声ガイド(辻由美子)の2人も参加しました。演劇を始めてから今までのこと、福祉の現場のことなど話題が広がり、深まり有意義な時間でした。
ずっと風を呼んで下さっている担当の先生から「コロナがあり久しぶりの公演でしたけど、風の皆さんと会うとやはり心が豊かになります!」と嬉しい言葉をいただきました。

春の旅公演もいよいよ終盤になりました。
一回一回大切に客席の皆さんと公演を創っていきたいと思います。

文:稲葉礼恵(パーシィ役)


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