『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』も10週目となりました。
7月10日(月) 【群馬県】前橋育英高校・保育コース 昌賢学園まえばしホール
7月11日(火) 【埼玉県】星野学園小学校 星野記念講堂
7月12日(水) 【福島県】相馬農業高校 南相馬市文化会館
7月13日(木) 【栃木県】佐野市文化会館主催(第11回子ども芸術鑑賞会) 佐野市文化会館
前橋育英高校・保育コース
以前にも、全校生徒での鑑賞会で『ヘレン・ケラーひびき合うものたち』、『ジャンヌ・ダルク』を観ていただいています。
今週は、保育コースの生徒さんたち、160人での鑑賞でした。予定されていた開場時間より早目に客席に入ってくる生徒さんたちの姿が楽屋のモニターテレビに写されました。元気な声に、楽しみにしていてくれたこと、待ちきれずに、客席に入って来てくれた、生徒さんたちの期待感も感じられ、私たちも楽しみな思いにさせられました。本番中の生徒さんたちは、何かを吸い込んでいくような空気がありました。集中しながら観ていて、時折静かな反応も起こり、一緒になってこの舞台をつくってくれました。
舞台に上がってきてくれた生徒さんもいました。手を振りながら帰っていく生徒さんも多く、「元気でね!」、「さようなら!」と声が飛び交いました。
この2時間のなかで、一人ひとりが感じ、考えたりしてくれたことが、しっかり伝わってきました。
星野学園小学校
2015年にも1年生から6年生に観ていただきましたが、今回はバリアフリー演劇として観ていただきました。
開演前に担当の先生が「舞台はテレビ等とは違い君たちが笑ったり、泣いたりすることが伝わります。楽しんで観てください。」と話されました。
ひき続き私たちからバリアフリー演劇について説明を聞いてもらいました。
手話通訳者、音声ガイド、字幕があるなど、俳優も着ている衣装を説明しました。児童の皆さんは、これらの説明にも、驚いたり、笑ったりしながら聞きながら楽しんでくれました。すでに開演しているのだと思いました。
そして、児童のみなさんと一緒に舞台をつくっている空気を感じさせられました。観ながら一人ひとりが感じたり、考えたりしながら楽しんでくれた児童さんたちとつくれた素敵な時間でした。
相馬農業高校
2009年に『Touch~孤独から愛へ』を観ていただいた学校です。
本番になり、生徒さんたちは、何かおっとりというか、舞台での出来事によりそうように見入ってくれました。
終演後の生徒会長さんが「多様性についていろいろいわれている時に、大切なことを考えることができました。」とお礼の言葉を述べてくれました。彼は、生徒さんたちの舞台見学になった時にも改めて楽屋に挨拶にきてくれました。
それぞれの生徒さんたちも舞台見学を楽しんでくれました。見学では足りず、客席に残った10人位の生徒さんたちと座談会も行いました。撤去作業中の俳優にも気軽に声をかけてくれました。その俳優の“役”のことよりもその“人”に興味を持っているように感じた。今を一人ひとりが生きていて、その一瞬を感じ合っているような気がしました。
佐野市文化会館主催(第11回子ども芸術鑑賞会)
佐野市文化会館が主催し、市内の各中学校の2年生による合同鑑賞会をつづけてこられていた。今回はバリアフリー演劇として実施するということで、市内の一般の方々にも観劇してもらうことにした、ということでした。
とても素晴らしい取り組みであると感じました。
午前と午後の2回の公演でした。
午前は市内の5校の中学生490人と、一般の方々、(その中には、盲、ろうなどの障がいのある方々も観に来て下さっていました!)、中学校の保護者の方々に観に来ていただきました。午後は、3校の中学生530人と、一般の方々に観に来ていただいた公演でした。
どちらの公演も、用意し入場して来た中学生に、まず舞台にあがってもらい、装置に触れ、ポンプから水を出してみたり、大道具の階段を登ったり、降りたりしてもらいました。
それから本番が始まります。バリアフリー演劇の説明や俳優の紹介がすすむと、中学生たちの顔が和らいでいくながわかりました。
それぞれに楽しんで観ていただけた舞台でした。
終演後の舞台見学は、一般の方々に上がっていただきました。「また観たい!」、「観にきてよかった」と言って下さる方もいらっしゃいました。
「子ども芸術鑑賞会」は、市の行事というよよりも中学生だけでなく、市民の方々を含め障害のある人もない人もみんなで楽しめる場を、みなさんと創れたことに心より感謝をもうしあげます。
この機会を企画し、実行して下さった佐野市文化会館の方々の心よりお礼を申しあげます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
文:坂牧明(医者役)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます