『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の春のツアーも中頃が過ぎ6月18日 江戸川学園取手中学高校(茨城)と、6月20日 田園調布学園中等部(東京)の公演を報告します。
6月18日(火)【茨城県】 江戸川学園取手中学校・高校(同校ホール)
6月20日(木)【東京都】 田園調布学園中等部(同校講堂)
江戸川学園取手中学高校
自称「江戸取」という江戸川学園取手の公演は自前のオーディトリアムという立派なホールで実施しました。これまでは、オーケストラの演奏など音楽鑑賞が多く、演劇鑑賞は風の公演が初めてでした。
午前の公演は、中学1・2年生と高校3年生で1000人が、午後は中学3年生と高校2・3年生の1200人が観劇しました。
コロナ感染以後、、1回に1000人以上の生徒さんたちに観てもらうのは久しぶりでした。
午前も午後も開場し生徒さんたちが入場してくる時、私語はなく、静かにスムーズに客席に着き、開演を待っている姿に私は驚かされました。
今日の公演はバリアフリー演劇としての上演になり、開演前にその上演の特色をパーシー役の稲葉と舞台手話通訳者の小島が説明すると生徒さんたちも反応をはじめました。開演する時には、会場が暗転するだけで、盛り上がっていました。
ヘレンとアニーが向き合う様々な姿に、またその周囲の人々の姿に集中したり笑ったりしながら思いっきり楽しんでくれた生徒さんでした。
退場する際には、私たちに手を振りながら帰っていく生徒さんも多くいました。その生徒さんたちの姿を担当の先生方も見ていらっしゃいました。初めての演劇の鑑賞であり色々と気苦労もあった担当の先生方です。
田園調布学園中等部
田園調布学園は、中学1・2年(約300人)が講堂で実施しました。この学校はほぼ2年に1回は風の公演を観ていただいています。今日は、7回目になり『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』は5回目になります。
舞台と客席は近く、まるで境がないような、出演者と生徒さんたちが触れ合えるような気がする空間が出来上がりました。
客席の息づかいも伝わってくる生徒さんたちと私たちが、世界のどこにもない“今 ここ”を共に感じ合っていました。一人ひとりが楽しみながら様々に感じたり、考えたりしている生徒さんたちとの時間がつくりだされました。
終演後のバックステージにも多くの生徒さんたちが積極的に舞台を歩き回ったり、道具に触れたり、質問をしてきたりしてくれました。
それぞれもまだ話が聞きたいという生徒さんたちが残り、アニー役の渋谷と座談会をもちました。どんな座談会だったかを渋谷に聞くと、「積極的で元気もあり、一人ひとりが本当に色々なことを考えていました。」とのこと。共につくった公演のなかで、今を生きている自身や友達や家族のことや、色々と思い起こす時間でもあったなら私たちもうれしい思いです。
また、いつの日かお会いできる日を楽しみにしています。
文:坂牧明(ケラー家の主治医 医者役)
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