風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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2019年 秋 『Touch~孤独から愛へ』九州ツアー 第一週目

2019-10-05 11:24:48 | 全国巡回公演

9 月 23 日(月)大阪プレミアム公演 える・おおさか大阪府立労働センター
   25 日(水)〈熊本県〉腹栄中学校 同校体育館
       26 日(木)〈福岡県〉北九州市教育委員会 北九州芸術劇場
       27 日 (金)〈福岡県〉福岡教育大学附属小倉中学校 同校体育館

大阪プレミアム公演
『Touch~孤独から愛へ』は関西地区では久しぶりの上演となります。

来年この地域で上演していくために、南村武さん、吉田美彦さん、両氏が所属する日本学校演劇教育会関西支部の共催を得て、近隣の先生方、知人の方々に観ていただくために、プレミアム公演として上演することになりました。お二方は元高校教諭であり、演劇部顧問をされ、風とは学校の芸術鑑賞行事で出会い、長年の親交が深まるなか、昨年も『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』で共催していただいています。 

小さいお子さん、生徒さん、学校の先生、一般の方々、地方から観に来られた方もいました。

公演前には舞台見学が行われ小道具や、大道具に触れ、舞台構造やその作り方に関心を持ち、スタッフに説明を熱心に聞いている人も多くいて、200 名の方ほぼ全員が舞台に上がりました。


また公演直前には、南村先生、吉田先生による『Touch~孤独から愛へ』をモチーフにした寸劇も行われ大いに盛り上がったようです。(今回は見ることができず残念でした!)
ありがとうございました‼


スタートとなる公演に緊張感も高まるなか、いよいよ開演です。芝居が進むにつれ時には笑いがあり、3 人の生き方をじっと見守る客席。みなさんの温かい拍手とともに公演を終えることができました。
終演後もわずかな時間でしたが再び行われた舞台見学では、また多くの方が舞台に上がりお酒(麦茶)を飲んだり、ちぎれた地図を見たり舞台の余韻を楽しんでいました。また、役者とのアフタートークもあり、話は尽きないほど様々な質問がありまた。


みなさんと過ごした時間を胸に刻み、旅班9人、明日から始まる九州全域での公演に向かいます。


腹栄中学校
この学校での上演は初めてとなります。

公演前、体育館の気温が上昇するなか、2週間前に校長先生がこの日のために用意した冷風機を設置していただきました!


「こんなに大掛かりな演劇を学校ではやったことがなく先生方も生徒たちも楽しみにしています」と、担当の先生がスタッフと念入りに打ち合わせを行います。

 

180 名の生徒さんが、「こんにちは!」と元気よくスタッフに声をかけながら体育館に入ってきました。


リラックスした雰囲気で、舞台が織りなす出来事を、何が起こっていくのか、それぞれ受け止めたこと、感じたことがとてもよく伝わってきました。

公演後には部活の生徒さんが舞台撤去を手伝ってくれました。


九州初日となる公演で、真剣に観ていただき、みなさんの感受性が舞台を支えてくれた公演でした。生徒の皆さん、先生方本当にありがとうございました。

北九州市教育委員会
北九州市内の中学校を対象に教育委員会が主催する公演は、今回で 32 回目を迎えたそうです。風は過去に『ヘレン・ケラー』『ジャンヌ・ダルク』を上演しています。
今日の公演では志徳中学校、八児中学校、城南中学校、永犬丸中学校、篠崎中学校の 5 校の生徒さんが観劇しました。

 

生徒さんを迎える教育委員会の方々。


700 名で満席となった 1 階席。
今週は中学生の観劇が続きます。他校の生徒さんと一緒に観劇するのもあまりないことです。今日も生徒さんたちと何をつくっていけるのか楽しみです。最初から集中したまなざしで、細かい反応もあり熱い視線が舞台に注がれていました。ラストに向かうにつれて客席は緊張感で高まり、いま目の前で起きていることを考えながらじっと見入る姿が印象的でした。
カーテンコールで北九州市出身でもあるハロルド役の柳瀬が「今日見て感じてくれたなかで、自分や兄弟、家族、友だち、仲間のことを考えこの作品を思い出してくれたらと思います」とあいさつしました。


今日の舞台でみなさんのなかにどんなことが残ったでしょうか。一人ひとりが感じたこと考えたことが、小さなことでも学校生活を送るみなさんの力となってくれたらと願っています。

福岡教育大学附属小倉中学校



この学校では前回の『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の公演以来 4 年ぶりの上演です。

公演前には担当の先生から、天井に吊るされた照明機材がどんなふうに設置されたのか、生徒さんの関心を引き出すように話をしてくれました。

360 人の生徒さんが体育館いっぱいとなりかなり暑かったのですが、最初から最後までしっかりと舞台をともにつくってくれました。


公演後には客席との質疑応答があり、文化祭で演劇発表がある 3 年生から役作りやどうやって舞台を一緒につくるのかなどたくさんの手が挙がりました。

そのあと、40 人ずつ程に分かれ舞台撤去の片づけと座談会の参加がありました。教育実習生の方々も参加していただきました。その中には、高校生の時に風の公演を見たという方も。こうした形での再会もあるものなのですね。

解体していく舞台に驚き、「おもしろかったです!」とみなさん積極的に手伝ってくれました!そして最後の最後まで手伝ってくれたバスケット部のみなさん、本当にありがとうございました!!

プレミアム公演からスタートした『Touch~孤独から愛へ』の公演。12 月20日まで公演は続きます。全68ステージ、一回一回を生徒さんたちにとって生きる力となるよう、情熱をもってつくってゆきたいと思います。

※写真が全体的にピンボケになってしまいました。ごめんなさい。

 

文:舞台スタッフ・工藤順子