勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

フラワーショウ! / Dare to Be Wild

2016年07月03日 | 洋画(その他)
実在の景観デザイナー、メアリー・レイノルズをモデルにした作品。100年以上の歴史を誇る、チェルシー・フラワーショーへの挑戦を描く。

イギリスのEU離脱の選択により、イギリスが連合王国では無くなってしまうことまで取り沙汰されていますが、アイルランドは、いち早く(?)連合王国から離脱したにもかかわらず、未だにイギリスの影響を受けているんだなぁと真っ先に思いました。色々あって独立を果たしたはずなのにね。一部では陸で国境を接しているし、曲がりなりにも同じ国だったこともあるんで、一足飛びには行かなということなんですかね。

それと、ケルトと言うのは、イギリスに置いても、神秘性や自然、郷愁を感じさせる言葉なんですね。それが故に、メアリーの思いがチェルシー・フラワーショーの審査員にも届いたし、結果としてメアリーが金メダルを取れたんだと思います。

マイナス的な印象を持ったのは、最後のあたり。金メダルを受賞した人物にも関わらず、レセプションへの出席を招待状がない事が理由に断られたのは、階級制度の姿をしたイギリスの差別を見るような気がしました。アメリカだったら、「(紙の)招待状がないけど金メダルを取ったことが招待状だね」とか言ってレセプションに入れてくれそうな感じですけどね。

アイルランドの社会とイギリスの社会、アイルランドとイギリスの関わりを垣間見た気がします。

タイトル フラワーショウ! / 原題 Dare to Be Wild

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/アイルランド
監督 ビビアン・デ・コルシィ
出演 エマ・グリーンウェル(メアリー・レイノルズ)、トム・ヒューズ(クリスティ・コラード)、クリスティン・マルツァーノ(シャーロット・“シャー”・ハーベイ)