勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ザ・ムーン

2009年01月18日 | 洋画(アメリカ系)
月面着陸40周年の今年。人類で月面に降り立ったのは、わずか12人。物故者も居り、その全てが存命しているのではない。この作品は、その壮大なアポロ計画に携わった宇宙飛行士たちの生の声を中心としたドキュメンタリー。今回の映像には、宇宙飛行士たちが撮影して通常は液体窒素で保存されているNASA蔵出しのモノも含まれている。

嘗て月面に降り立った宇宙飛行士たちは、既に80歳前後の年齢であるが、映像を見る限り、80歳近い年齢の人とは思えないほど元気な姿を画面に見せている。逆に言えば、それほど健康な体であったから、宇宙飛行士にもなれたのだろう。

アポロ1号の悲劇、あるいは、アポロ13号の奇跡は、触れられているものの、その分量は多くは無い。それは、それらの悲劇/奇跡に意味が無いという事ではなく、それらのことがこの大きなアポロ計画の中では一部であり、アポロ計画の本質は、アポロ1号の悲劇を乗り越え、悲惨な結果を示しそうになったアポロ13号を見事生還させたこと、それらを実現させた全てのNASAの人々とその英知であるという事なのではないかと思いました。

40周年を迎えた今(アメリカでは2007年公開なので38周年だとおもうけど)この作品が公開されたのは、月に降り立った経験を後世に伝えるという事と、次の人類月面着陸、そして火星への人類飛行に向けての世論作りと勘繰ってはいけないのでしょうか?

作品の最後に“アポロ月面着陸陰謀論”に対する宇宙飛行士たちの反論(?)が、ちょっと日本人には判りにくかったかも。

タイトル ザ・ムーン
原題 In the Shadow of the Moon
日本公開年 2009年
製作年/製作国 2007年/アメリカ
監督 デヴィッド・シントン
出演 バズ・オルドリン、マイク・コリンズ、アラン・ビーン、ジム・ラヴェル、エドガー・ミッチェル、デイヴ・スコット、ジョン・ヤング、チャーリー・デューク、ハリソン・シュミット、ジーン・サーナン

[2009/01/18]鑑賞・投稿