勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

252-生存者あり-(2008年)

2008年12月06日 | 邦画
首都東京を震度5の地震が襲った数日後と言う設定。地震の影響を受け、南洋ではメタンハイドレートが局所的に崩壊し上昇気流が発生、超強力な台風を発生させる。加えて、その台風の影響で、超巨大な高潮が東京を襲い、新橋周辺は崩壊。そしてその超強力な台風は、東京を直撃する進路を取って北進。崩落を続ける新橋の地下に生存者は取り残されているが、接近する超強力な台風に救出は難航。台風の目に入る、18分間に救出を掛ける・・・。

冒頭、物凄い高潮が、見慣れたお台場・新橋を襲うのですが、お台場にあるフジテレビが壊滅する映像に、日本テレビの悪意を感じるのは気のせい? でも、新橋も地下が崩壊するほどの被害を受けているのに、汐留にある日本テレビが平気な感じで放送を続けているところに、突っ込みたくなります。その他にも、突っ込みどころ満載の映画です。駄作との評判のある2006年の『日本沈没』(TBS製作)とイイ勝負かもしれませんね。その意味では、同じ俳優(伊藤英明)が主演している、『海猿』『LIMIT OF LOVE 海猿』(何れもフジテレビ)は、きちんと見せる作品でしたね。TV局による映画制作は、フジテレビに一日の長があると言うことでしょうか。いやぁ、それにしても、突っ込みどころが多過ぎです。一々突っ込むと、映画が成立しないですし、全編に亘り突っ込む事が可能なので、突っ込みきれないと言う話もあります。

内野聖陽がハイパーレスキューの隊長と言う設定。嫌な予感がしていたのですが、何か物凄く時代掛ったハイパーレスキューの隊長になっています。他方、伊藤英明はこの手の災害モノは、慣れているのか(?)、まぁそれなりの演技。って言うか、細かい演技が不要な設定だから大丈夫と言う話もあります。

意外にキム兄こと木村祐一がいい味出しています。「演技」と言うと、微妙なところはありますが、大阪の中小企業のオッチャンと言う役どころを上手く演じています。

子役の大森絢音ですが、まぁ、それなりですね。笑顔はカワイイのですが、その笑顔が周りの雰囲気(シーンの雰囲気)にそぐわなかったりで、演技としては、特筆するほどどうかと言う程ではないかも知れません。これは、彼女の責任ではなく、演技指導を行った大人の責任でしょうね。

テーマがテーマだけに、東京消防庁全面協力。撮影に、訓練棟の使用も許可したらしい。その他、千葉にホンモノそっくりの新橋の地下のセットを作ったり、調布の味の素スタジアムの隣には、新橋の地上が再現されたそう。新橋の辺りは良く行くんですが、まぁ、良く出来ていましたね。地下鉄も(一応、「東京サブウェイ」と言う架空の会社になっている)ホンモノそっくりだし。

まぁ、ホンモノのディザスタームービーだと思うと、ちょっと期待を裏切られる可能性がありますので、あんまり期待せず、東京と似たどこか遠くの国での出来事と思ったほうがいいかもしれません。

タイトル 252-生存者あり-
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/日本
監督・脚本 水田伸生
原作・脚本 小森陽一
出演 伊藤英明(篠原祐司)、内野聖陽(篠原静馬)、山田孝之(重村誠)、香椎由宇(海野咲)、木村祐一(藤井圭介)、MINJI(キム・スミン)、山本太郎(宮内達也)、桜井幸子(篠原由美)、大森絢音(篠原しおり)、松田悟志(青木一平)、杉本哲太(真柴哲司)


[2008/12/06]鑑賞・投稿