勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

サンシャイン 2057(2007年)

2007年04月15日 | 洋画(アメリカ系)
時代は今から50年後の2057年。太陽はその輝きを失いつつあり、太陽を復活させるべく、マンハッタンほどの大きさもある巨大な核弾頭を太陽に撃ち込む決死のミッションに赴くイカロス2号がその舞台。キャッチコピー風に言えば”果たして太陽は復活するのか?”と言う感じですかね。若干のネタバレありです。

うーん、サスペンスムービーなのか、パニックムービーなのか、あるいは何らかのメッセージムービーなのか。評価をちょっと迷うところです。地球環境が大きく変化している今日この頃の状況を考えると、地球を守ろうと言うメッセージが込められた映画と言う解釈も不可能ではないかもしれませんが、それにしては、ちょっとメッセージ不足。同じく閉鎖された宇宙船を舞台にしたと言う点では『エイリアン』に似ているともいえますが、この作品は『エイリアン』ほどドキドキはしません。でも、物語の最後クライマックスには、ちょっとドキドキするシーンもありますから、やっぱり、軽いパニックムービーなんですかね?

映画には、イカロス2号の乗組員以外基本的には出てきません。強いて言えば、イカロス2号のコンピューターでしょうか。『スタートレック』然り、『2001年宇宙の旅』然り、この手の宇宙船には、宇宙船全体を管理するコンピューターと言うものはつき物なんですね。また、太陽に極限まで近づく宇宙船と言う設定なので、太陽エネルギーによる障害、困難さが出てきます。真田博之演じる船長のカネダが喪われてしまう件も、その一つ。それにしても、太陽エネルギーを遮るシールドとは、一体、どんなものなのでしょうか?

イカロス2号が舞台であることから判るように、その前のミッション、イカロス1号も存在しています。そして、そのイカロス1号が、今回の物語の進行に重要な役割を果たしているんですよね。

最後の地球の雪のシーンの遠景に、有名な建物が出てきます。その建物の近くで雪が積もっていると言うことは、その時代の地球環境が、苛酷なものになっていることを象徴しています。最後のクライマックスには、ちょっとドキドキするかもしれませんが、全般的には淡々と進む印象です。その意味では、『ディープ・インパクト』に似ているかな。

タイトル サンシャイン 2057
原題 Sunshine
日本公開年 2007年
製作年/製作国 2007年/アメリカ
監督 ダニー・ボイル
出演 キリアン・マーフィ、真田広之、ミシェル・ヨー、クリス・エヴァンス、ローズ・バーン、クリフ・カーティス、ベネディクト・ウォン、トロイ・ギャリティ

[2007/04/15]鑑賞・投稿