中野麻衣子+深田淳太郎共編
『人=間(じんかん)の人類学:内的な関心の発展と誤読』はる書房発売
2010年3月31日、定価2000円+税、
ISBN978-4-89994113-5
民族誌の実践とは、場の偶有の共有から始まるプロセスであり、同時に経験の具体性を拠り所とする営みであるに違いない。飲酒と死、死霊と生者、歴史語り、ポトラッチと情報、自己と心、動物と禁忌、消費競争、貝殻貨幣、遊牧民と市場、半男半女の仲人・・・・・多様な民族誌の現場から、人と人、人ともの、ものとものの「あいだ」を描き出す(表紙の帯より)。
第1部 死
第1章 酒に憑かれた男たち
第2章 死霊と共に生きる人々
第2部 民族
第3章 インドネシア・ブトン島ワブラ社会の歴史語りの民族誌
第4章 ポトラッチの行方
第3部 関係
第5章 自己と情緒
第6章 ボルネオ島プナンの「雷複合」の民族誌
第4部 もの
第7章 バリにおける消費競争とモノの階梯世界
第8章 トーライ社会における貨幣の数え方と支払い方
第5部 接合
第9章 取引費用の引き下げ方
第10章 Pan kung ma--the Matchmaker of Tebidu
共編者および執筆者のみなさま、企画から出版に至るまで、たいへんお世話になりました。いろいなことがありましたが、この本づくりは、けっこう楽しかったです。ありがとうございました。わたしたちの先生の導きに特大の感謝を込めて。各論考にコメントを寄せていただいたIさんにも、感謝します。利益なしで、当初の企画段階よりも立派なものに仕上げるよう努めてくださった編集担当者のSさんにも、この場を借りて、謝意を述べさせていただきます。