片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

インフラはただ、サービスで勝負する時代

2008年01月25日 | 私の正論
昨日、OSSJフォーラム2008に行ってきた。
電子メールを一通出すのも、一万通出すのも料金は同じ、ということはインターネットは「ただ」ということ。講演者の発言やパネルディスカッションは白熱する。ソフトももちろん「ただ」。ハードも昔に比べればただみたいなもの。この時代にあってITエンジニアは、これら無料に近いインフラを使ってどのようなサービスを提供できるかが勝負だろう、という。
オープンソースを標榜する人たちは、イコール、アンチマイクロソフト。そして自分たちがいかに技術力があるかを誇示する。しかし、マイクロソフトに比べて圧倒的に顧客視点が欠けているではないかとの鋭い指摘も。顧客を守りきる覚悟はできているのか。パネルディスカッションで野村総研の寺田さんがいた。寺田さんとはアクシスソフトとしていろいろアライアンスを組ませていただいている間柄だが、彼の発言に、「顧客を守りきります」という発言があった。そうなのだ、自己主張ではなく、オープンソースを使って、高度なサービスを提供し、しかも最後まで守りきりますのでご安心くださいと言い切らねば、企業は信用しない。オープンソースが普及しないのは、オープンソースを標榜する人たちを信じていいのだろうか、そのうち、自分たちユーザを置いて、自分の主義主張にしたがって、どこかに行ってしまうのではないかという、そこはかとない不安を感じるからではないだろうか。
しかし、昨日の会議では、そのあたりの自覚も出てきたようだ。大企業ユーザのCIOとの接点も大事だという話もでた。そもそも優秀な人たちの集団なので、これからが楽しみだ。私もなんらかの役割を果たしたい気がしてきた。もちろんBiz/Browserを絡めて。