ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

もうひとつのお疲れさま

2018年08月30日 | 仕事
当日中に送らなければいけない書類と図面があるというのに、コピー機の調子がわるい。

同じ場所に彫刻刀で彫ったような溝状のシワがはいる。
ちょっとずれて、端の方に押したハンコが切れる。

サービスに電話をすると、いつも来てくれるおじさんから折り返しの電話。
今、近くを回っていないので、これこれこういうことを試してほしい、それでダメならすぐ向かうけれど1時間くらいかかります、とのこと。

結局、来てもらうこととなる。

午後3時頃到着したおじさんに、4時半くらいに出かける旨を伝えると、大丈夫ですよ、とにこにこ。

私はその間、自宅に戻って複合プリンターでコピーを終え、無事書類と図面を郵送した。

事務所に戻るとおじさんが途方にくれている。
思ったよりも状態が悪く、部品を交換しないといけない、部品は明日届くので、明日の午前中にもう一度来てもいいか、と。
生憎、午前中はでかけるので、夕方か明後日にしてほしい、と言ったところ、ちょっと考えたあと、それだと私が来れないんですよねぇ、と呟く。
明日で退職するんです、と。

転職ですか?と尋ねると、いえ、定年です、と笑う。
最後の修理が途中のまま、っていうのがホントに残念です、とも。

あ~、なんかごめんなさい

数日前から調子悪いな~と思ってたのに、もっと早く連絡すれば有終の美を飾れたかもしれなかったなあ。
少なくともうちが最後ではなかったかも。

30分ほどで終わると思ったんですけどね~。
お出かけですよね、片付けます。
と帰り支度を始めるおじさん。

事務所のガレージに停めた車まで見送る。
道具を入れるために開いた会社の名前の入った車のトランクの中はからっぽ。

きれいに片付けちゃいました、と笑う。

長い間、お疲れ様でした、と頭をさげる。

40年です、とちょっと寂しそうに笑った。

ここ数年、このおじさんがメンテナンスに来てくれるようになっていた。
優しい穏やかな話し方で、いつもニコニコしていて、丁寧に状況を説明してくださる。
とても安心感を与えてくれる方だ。

ちゃんと引き継いでおきますから、
と一礼し、車に乗り込んだ。
なんとなく、角を曲がるまで見送って、ガレージの引き戸を引っ張る。

私ったら、何で今日電話しちゃったかな~、なんて思いながら、事務所の鍵を締める。

のんびりはしていられない。

私はこの後、武道館に行くのだ。

小田和正さんのコンサートで癒されてこよう

家を出るまであと30分。

バタバタと準備を終え、妹と待ち合わせている九段下駅に向かうのでした。


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