ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

インスペクション講習会

2015年08月25日 | 仕事
国土交通省が中古住宅の活用に力を入れている。

2年ほど前、年1回ビッグサイトで開催される建材展の会場で開かれていた、
中古住宅に関するセミナーに出席してみたときに、初めて「インスペクション」という言葉を聞いた。

インスペクションとは「検査」「視察」「査察」などを意味する。
ここでいうインスペクションは「既存住宅現況検査」のこと。

普通に日本語で言えばいいのに・・・。

「リフォーム」のことを「リノベーション」と言い換えはじめてから、どれくらい経つだろう。

勤めていたころは、新築ばっかりかかわっていたし、
フリーになってから時折リフォームの仕事で、
しっかりとした「現況検査」を求められることがあるときは、
大工さんと一緒に行っていたので、確かに不勉強だったな、とこの年になって反省している。

ということで、「既存住宅現況検査技術者講習会」というものに、妹と二人で参加してみた。

中古住宅はそもそもの新築時の品質の違いに加え、その後の住んでる人の管理や経年劣化によって、
物件ごとの品質に大きな差があったりする。
これが消費者への不安につながる。

現在、既存住宅を対象として行われているインスペクションは大きく3つに分かれているらしい。
(一部テキストより抜粋)

1、目視等を中心とした非破壊による現況調査
中古住宅売買時に行われる調査で、売買時の建物検査や取得後の維持管理時の定期的な点検などがこれにあたる。

2、破壊調査も含めた詳細な調査
  日常生活に支障が出ている不具合を修繕しようとする際に利用されるインスペクションで、
  耐震診断などはこれにあたる。

3、リフォームの実施前後に現況調査・検査等を行い、住宅の劣化状況と性能を把握する調査。

今回私たちが受けるのは、1番めの部分。

朝から講習を受講し、最後に終了考査を受ける。
考査に合格していれば技術者として登録されるらしい。

内容はといえば、本当に目視のみ。
天井裏も、床下も点検口からライトをつけて見える範囲のみで、中には入らない。

ヒビの大きさがどれくらいならこういう風に判断する、みたいな基準は明確にあるものの、
この調査だけで安心して購入できるか、と言えば、正直なところ「?」って感じ。
「だってそこは見えなかったから」と、
なんとなく責任逃れができる逃げがいっぱいの、いかにもお役所が考えそうな・・・。

とはいうものの、チェックシートに沿ってひとつひとつチェックを進めるというのは大切なこと。
そこで見えてくる問題点もたくさんあるはず。

いままでなんとなく場当たり的にやってきたことを、同じ手順で同じ基準で進めていくことには
大きな意義があると思う。

あとは考査の結果を待つばかり。
さて、私はインスペクターになれるのだろうか・・・。

2年前に比べて、この講習を行う機関も回数も増えていて、今回、この講習会を開いたのは
(一社)全国古民家再生協会という団体。
ということもあり、この講習の終了後、「古民家インスペクション」という講習が開かれ、
せっかくなので、こちらも受けてみる。
講習費用はそんなに高くないのだけれど、テキストが6000円もするのはちょっと・・・。
で、結局、ざっくりとした古民家の説明と、新たに設立される古民家インスペクションがらみの資格の説明だった。
これはちょっとがっかり。
ただ、古民家自体は魅力的なので、せっかくの分厚いテキストを、もう少し読んでみようかとは思う。

実際にリフォームの現場に行くと、目に見えない部分で、壊してみたらびっくりってことが多い。
そうなれば、その部分を見なかったことにはできないし、そこを直すことの方が急務だったりする。
そもそもが欠陥住宅だったケースもあったりするし。
当然、当初の予算を大きくオーバーすることにもなる。

こういうことがありうることを、事前にしっかり説明しておかないと、双方にとって不幸なこととなる。
これが中古住宅の怖いところだ。

ということもあり、なんとなくこの講習だけでは不完全燃焼の感がぬぐえないので、
10月に耐震診断の講習も受けてみることにしました















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今日だけお花屋さん?

2012年11月21日 | 仕事
数日前の夜、フラワーアレンジの先生から、珍しくお電話が

「20、21、22日のどこか、手伝ってくれませんか?」

先生のご主人がオーナーのお花屋さんは、
たくさんのホテルや結婚式場のお花を手掛けていらっしゃる。
会場装花・ブーケなどなど・・・

私たちが設計させていただいた、このお店。

H.Pはこちら。

http://www.kstage.com/

この週末の連休、開店以来最高の結婚式の数で、猫の手も借りたいらしい
なにせ、私のところまでお話が来るくらいだから・・・

お客様であり、先生である方の申し出を断るわけにはいかない

21日は予定がありません、ということで、9時から18時まで、
お手伝いさせていただくことに・・・って私でいいのか
ホントに猫の手だ・・・

見本の卓上花のアレンジを見て、その通りに作ればいい、
とのことで、それじゃあ、とのこのこ出かけて行く

だけど、まだ市場からお花が届いていない

とりあえず、小物を作成。

ハート形の吸水スポンジに、同じくハート形に切ったフェルトをピンで留め、
周りにリボンを巻く。
どっかでみたことあるなあ、と思ったら、昔バレンタインアレンジで作ったことがある



ちょっと色が違うけど、これこれ

これを11個作ったら、次は手直し作業。



これは、式場のテーブルに置く卓上花。
前日制作されたものだが、器の色を間違えたらしい・・・
白い器にアレンジされたこのお花たちを、そ~っと抜き取り、茶色の器に移し変える。
70個・・・

お花を挿している吸水スポンジががっちり花器にはまっていて
なかなか抜けないし、形も崩れてしまうので、ちょっとずつ手直ししながら
黙々と移し変えていく

トラック1台分のお花が到着
トラックのお花たちを降ろし、結婚式ごとに本数を分け、
水の中で茎を切る「水切り」という作業をして、お花用の冷蔵室に運ぶ・・・
500本くらいは切ったかも・・・

出来上がりの華やかさとは対照的な 地道な作業だ

本業の建物を建てるプロセスと通ずるものがあるような・・・

朝、9時に行ってからあっという間に午後1時半くらいになり、ここでお昼休み。

1時間ゆっくり休んだら、再び水切りタイム。

やっと1段落したら次は私の苦手な工作タイム・・・

ミッキーマウスが大好きな新婦さんのご希望で、
ミッキーマウスっぽいグリーンの壁掛けを会場に飾る、という・・・

ぐるぐる巻きの柔らかい針金、黒色のカラーワイヤーを何巻きか手渡され、
ミッキーの顔と耳の土台を作る

ワイヤーが柔らかくて、へにょへにょになりきれいに丸くならないし、
がっちりさせないと、アイビーを巻いたとき重さで楕円形になってしまう

柔らかいカラーワイヤーで丸を作ったら、アレンジで使う固めのワイヤーに
フローラルテープという紙のテープをぐるぐる巻いて、
カラーワイヤーの周りにくるくるひたすら、巻きつけて補強する。
これを、ミッキーとミニーの分、2組作る。
耳の丸2個は、手伝ってもらったけれど、ほぼ一人でくるくるくるくる・・・



最後はミッキー職人みたいになってた・・・


思考錯誤の末、完成したのがこれ



なんとなくミッキー

お式当日はこれにアイビーなどのグリーンが巻きつけられ、
ミニーのほうには新婦さんお手製のリボンがつけられるとのこと。

この作業が終了して午後6時

お仕事終了

お疲れ様でした

バラのとげで手は傷だらけ、水を使いがさがさ、冷えて腰も痛い・・・
でも、ちょっと達成感

この日1日だからそんなこと言ってられるのね

先生をはじめ、スタッフのみなさん、

ホントに猫の手でしたが、暖かく見守っていただき、ありがとうございました。
貴重な体験でした

結婚式を迎えるみなさん、

スタッフの皆さんの地道な苦労のたまものの素敵なお花に囲まれて、
どうか末永くお幸せに























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現場報告 ~ついに着工~

2012年09月06日 | 仕事
長いこと中断していたリフォーム工事が始まった

一番最初にお話しをいただいたのは今年の2月。
息子さんご夫婦と一緒に住むことになり、
2世帯住宅にしたい、とのご依頼

大手住宅メーカーの展示場だったというお宅は
まだ10年もたっていないので手を加えるのが、もったいないくらい。

一般的な総2階の住宅の2階を息子さん世帯のするために、
外部に階段を付け、玄関を作り、キッチンとお風呂をつける。

当初、6月着工の予定だったが、
ご家族がご病気となったため、延期となり、
無事回復されたので、いよいよ8月末から着工となった。

まずは仮設の外階段を設置する。

 

この壁面に玄関ドアを取り付ける。

室内側から見ると、この部分が玄関に。



吹き抜け部分に床を作る。



このお宅は敷地が広いので容積率は吹き抜けをつぶしても大丈夫

丸1日かかって仮床が形になる。



玄関のタタキもそれっぽく。



問題はこの外壁パネル。



かなり頑強でなかなか壊れない・・・



でも、こちらもほぼ1日がかりで開口が。



このあと ここに玄関扉を取り付けることとなる。

始まるまでに随分時間がかかってしまったけれど、
始まってしまえば日々すごいスピードで進んでゆく。

メーカーさんの建物なので、在来工法だったらあるはずの図面が
ほとんどなく、こわしながら手探りで進めていくしかない。

排水の経路や換気ダクトの吹き出し口など、思ったところを通せない。

現場監督さんと職人さん、設計者の私達みんなで
頭を悩ませながらもなんとか道筋をつけていく。

9月中旬には息子さんご夫婦に赤ちゃんが生まれる

引き渡し目標は9月末。

まだまだ暑いけれど、みなさんがんばりましょう



















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がんばれ新入社員!

2012年07月17日 | 仕事
前回、施主の奥様とショールームをめぐったときに
混んでいて見積もりをお願いできなかったメーカーがあったので、
日曜日に再度チャレンジ

今回は、そのメーカーだけなので予約して出かける。

予約電話をしたときに、受付の女性がこんなことをおっしゃる。

あいにく予約はいっぱいですが、新入社員でよろしければ
お見積りさせていただきます・・・

新入社員かどうかはこちらには関係ないし、
もう、時間もないので、

もちろんお願いします

さてさて、当日施主の奥様と二人で時間通りに到着すると、
がちがちに緊張した新入社員の女性がお出迎え

自己紹介はするものの、名刺が出てこない。

こちらから、名刺を差し出すと、
「あ、申し訳ありません!!」

ぴゅーっと、名刺を取りに。

1枚だけの名刺を私にくださるので、
お客様のほうへ、と目と手でうながしてみる

あ、すみません

再び ぴゅーっと名刺を取りに・・・

あらかじめ電話予約の時に希望を伝えていたので、
説明の順路はスムーズ

緊張のため、ここは説明しておかないと、ってことが
ちょくちょく抜けるので、
「たとえばこんな時はどうなりますか?」
と、こちらからフォローしてみたりする。

大きく自分の名前を書いたマイカタログには
付箋がびっしり

適当なことを答えずに、カタログをめくりながら、
一生懸命説明してくれるのが、初々しい

先週行った某メーカーの、妙にこなれてお客を小ばかにしたような
対応とは雲泥の差だ
彼女にもこんな頃があっただろうに・・・

変則的な4パターンの見積もりを依頼して、
ショールームを後にする。

帰りがけに、最初にに渡した私の名刺に携帯の番号を書いておく。
普段は絶対にこんなことしないけれど、
ちょっとめんどくさいことを頼んだので、
問い合わせが来そうな気がした。
案の定、夕方確認の電話が入る

よろしくお願いします、のあとに
がんばってね、の言葉を飲み込む。

そう、ここ最近の私は新入社員に優しい

長男が来年大学3年になり、就職活動が始まるので、
その姿が、息子と重なり、妙にリアリティがあるのだ

この就職難に大手メーカーに就職できるなんて、
一生懸命がんばったのね・・・とか思っちゃう

春先から、自宅兼事務所にはいろいろなメーカーの
新入社員君たちが、カタログを持ってアポなしで訪れる。

今までは、めんどくさいときは留守番のふりをして、
わかる人はでかけてます、
なんて言ったりしてたけど、
今年は、すっぴんじゃない限り、まじめに対応している。

勝手に来ておきながら、ちゃんとしたオフィスじゃないので
落胆の色を隠さない失礼なヤツもいるけれど、
今年の私は寛大な心で対応する。

だんだんと慣れてきて、適当な対応をする営業さんも多いけれど、
どうか、そんな風にならずに、頑張っていただきたい。

私たち業者にとっては、施主はたくさんのお客様のなかのひとりだけれど、
施主にとってはほとんどが最初で最後の大きな買い物なのだから。

と、彼らを見ながら、私も初心を思い出したりする。

春から夏にかけてのこの時期は、
仕事に慣れた私たちも、自分を振り返るいい季節なのかもしれない






























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ショールームめぐり in 新宿

2012年07月05日 | 仕事
施主のご家族のご病気で
しばらく保留になっていた仕事が動き出した

先日から見積もりを調整しているが、
なかなか予算にあわない・・・

2階建ての住宅の2階部分に、息子さんご夫婦が住むことになり、
2世帯住宅にするというもの

若いご夫婦の夢は限りなく広がるが、
予算の壁が立ちはだかる・・・

できる限りのことはしてあげたいと
いろいろ思いをめぐらし、無い知恵を絞りだす
けれど、ひとつ、またひとつ、あきらめるものが
増えてゆくのが忍びない・・・

やはり、大きな部分を占めているのは
キッチンやユニットバスなどの水廻り。

これを見直そうと、見積もりとは違うメーカーの
ショールームに 仕事のパートナーである妹と、
施主の奥様と一緒に出かけて行く

場所は新宿
お目当ての3つのメーカーのショールームが
比較的近い位置にある。

まずはTOTO。

キッチンとユニットバスを見て回り、
色や形、オプションなどを決めて、見積もりを依頼。

ここですでに2時間が経過。

打ち合わせをしながらランチをいただき、
ヤマハのショールームへキッチンを見に行き
カタログをもらう。
こちらは妹がHPから見積書を作成。

イメージに合う扉のキッチンの展示を見た後、
お隣のビルにあるLIXILのショールームへ。

トステム、INAX、サンウェーブの他、
名だたるメーカー数社が合併してLIXILという会社になった。

ユニットバスはINAXブランド、
キッチンはサンウェーブ、とめんどくさい・・・

柳原可奈子さんが物まねする109のショップ店員のような
話し方をするハイテンションのお姉さんに
案内されながら見積り作成。

なんかちょっと・・・

そうこうしているうちに、
ショールームの閉館時間の5時になり
あわただしく帰路につく

奥様は妊婦さんなので、
あまり無理をしていただくわけにはいかない
かといって、そう何度も出かけるのも
それはそれでご負担だろう。

ショールームの展示の間を行ったり来たりは
結構疲れる

けれど、ご自分たちのマイホームのために
今日一日、ずいぶんがんばってくださった。

この週明けに、今回の見積りが出そろう。

多少のプラン変更もあり、さてさて最終見積りはどうなるだろう。

今月第3週くらいにはなんとか着工したいけれど・・・















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