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太宗 貞観の治

2014年10月28日 | 高2用 授業内容をもう一度
 626年兄弟を殺した【玄武門の変】で即位した【李世民】は、【太宗】として【貞観の治】と呼ばれる善政を行ないました。彼は父の李淵とともに【618】年に唐を建国し、即位後628年に中国を統一した皇帝で、【907】年まで続く唐王朝の政治的基礎を確立しています。
 中央政治を扱う中央官庁は、【三省六部】が組織されました。三省とは、【中書省】・【門下省】・【尚書省】のことです。この制度は日本でも真似ていて、二官八省という制度を作っています。
 中書省の役割は、皇帝のブレーンとして政策を【立案】することです。中書省で作成された政策を【審議】(チェック)するのが門下省の仕事です。門下省で審議された結果、反対された政策は中書省に差し戻されます。皇帝やそのブレーンたちが立案した政策を、門下省の官僚たちは拒否できたわけです。門下省の官僚が認めた政策だけが尚書省に送られ、どの部署でその政策を実行するのが適当か、によって6つの部門に【政策を振り分け】ます。この6部門を【六部】といいます。この六部で政策が実行されていくわけです。
 唐から始まった【科挙】試験で合格して官僚になった連中は、皇帝のブレーンとして中書省に配属されました。また、皇帝の意向に対して拒否する権限を持っている門下省の官僚は【高級貴族】によって独占され、皇帝が貴族の意向に反する政策を行なわないようにしました。門下省が「【貴族の牙城】」と呼ばれる所以です。
 

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