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唐の滅亡が東アジアに与えた影響

2016年03月23日 | 高2用 授業内容をもう一度
 【8】世紀に【唐】を中心とする【東アジア文化圏】が形成されました。唐から【冊封】を受けていたのは満州の【渤海】、朝鮮半島の【新羅】、北ビルマの【南詔】で、日本も【遣唐使】を派遣していました。日本が【894】年に遣唐使を廃止したのは有名です。【875】年に【黄巣の乱】が起きていますからとうぜんでしょう。その後の日本は国風文化と呼ばれる純日本風の文化を確立させていきました。これも唐が衰退した影響でしょう。
 一方、唐の庇護を強く受けていた(冊封を受けていた)国々への影響はもっと大きかったわけです。朝鮮半島の新羅は【918】年に建国した【高麗】によって滅ぼされています。また【海東の盛国】とよばれた【渤海】も【926】年に【契丹】族の【耶律阿保機】によって滅ぼされました。唐滅亡から20年ほどのことです。
 このように唐が衰退すると周辺の東アジアの国々にも甚大な変化がおきています。日本は中国との文化的・政治的関係を薄めていますし、モンゴル高原には中国と敵対する契丹族の【遼】が【916】年に建国されています。東アジアは10世紀に新たな展開を見せていったのです。

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