FORZA世界史inBLOG

世界史の復習をサポートするブログです

2022年東大本試験 トルキスタン通史

2022年02月27日 | 論述問題
第1問

内陸アジアに位置するパミール高原の東西に広がる乾燥地帯と,そこに点在するオアシス都市は、 ユーラシア大陸の交易ネットワークの中心として,様々な文化が交錯する場であった。この地は,トルコ化が進むなかで,ペルシア語で「トルコ人の地域」を意味するトルキスタンの名で呼ばれるようになった。トルキスタンの支配をめぐり、その周辺の地域に興った勢力がたびたび進出してきたが、その一方で,トルキスタンに勃興した勢力が、周辺の地域に影響を及ぼすこともあった。

以上のことを踏まえて,8世紀から19世紀までの時期におけるトルキスタンの歴史的展開について記述せよ。解答は解答欄(イ)に20行以内で記し,次の8つの語句をそれぞれ必ず一度は用い,その語句に下線を引くこと。



アンカラの戦い  カラハン朝  乾隆帝  宋  トルコ=イスラーム文化   バーブル  

ブハラ·ヒヴァ両ハン国  ホラズム朝


感想
1972年(米中接近)から50年、あるいは1932年(満州国建設)から90年に当たる2022年。米中関係を中心とするアメリカ外交史や日米関係を中心とする問題が予想される一方、東大世界史によくあるパターンで、そのような注目点とは関係なく古い時代の問題が出るパターンを予想していました。
その意味で、エジプト通史の書き方考え方を12月に投稿してみました。通史を扱う問題はしばらく出題されていませんでした。
中央アジアの歴史だけを取り上げて学習、準備していた高校生はどれくらいいたでしょうか?良い視点の問題であると思いますが、多くの高校生が苦戦したかもしれません。




最新の画像もっと見る