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2021年度東京大学第1問 問題

2021年07月24日 | 論述問題
第1問
 ローマ帝国の覇権下におかれていた古代地中海世界は,諸民族の大移動を契機として、大きな社会的変動を経験した。その際,新しく軍事的覇権を手にした征服者と被征服者との間,あるいは生き延びたローマ帝国と周辺勢力との間には,宗教をめぐるさまざまな葛藤が生じ,それが政権の交替や特定地域の帰属関係の変動につながることもあった。それらの摩擦を経ながら, かつてローマの覇権のもとに統合されていた地中海世界には,現在にもその刻印を色濃く残す, 3つの文化圏が並存するようになっていった。
 以上のことを踏まえ,5世紀から9世紀にかけての地中海世界において3つの文化圏が成立していった過程を,宗教の問題に着目しながら,記述しなさい。解答は、解答欄(イ)に20行以内で記し、 次の7つの語句をそれぞれ必ず一度は用い,その語句に下線を付しなさい。

ギリシア語  グレゴリウス1世  クローヴィス  ジズヤ  聖像画(イコン)  バルカン半島  マワーリー



コロナ禍もあり19世紀以降は出題できないという予想通り、古代中世史を東大らしく大きな視点で出題した問題。過去にも類題が出題されており、過去問演習の重要性が再確認される。また、駿台直前講習で東ローマ帝国を中心に地中海世界を問うた問題を扱っていた。以上のことから2022年度は近現代に振った問題、かつ中国史を中心にした問題に注目したい。一橋大学第3問の分析が必要かも知れない。






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