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戦後史 EU成立まで 2002年早稲田大学(商)

2011年12月27日 | 復習用入試問題
2002 早稲田大学 2/22,本学 商学部

 次の文章を読み,空欄1~15は,解答用紙に適切な語句・数字を記入せよ。16については,ヨーロッパ地域統合形成のもっとも重要な経済的要因について,100字以内で記述せよ。なお,句読点は1字と数えることとする。

 現在世界各地で展開されている地域統合の動きは,第2次世界大戦後の世界史の特徴のひとつである。現在西ヨーロッパでは,単一通貨 1 の導入がなされつつある。こうした動きを分析してみると,ヨーロッパ地域統合の動きは重層的である。
 統合の中心勢力のひとつとなってきたのは,フランスや西ドイツを中心に, 2 諸国,イタリアなどのヨーロッパ大陸諸国である。特に1950年の 3 =プランの提唱を受けて成立し,1952年に発効した 4 は,当時の重要な経済資源である石炭と鉄鋼について,第2次世界大戦の交戦国をまじえて,生産を調整し,両産業を共同運営することを目的とした。当初から重要な役割を担ったこれら諸国を 5 と呼び,ヨーロッパ経済地域統合の中心国とみなす考え方もある。
 ヨーロッパに共同市場を生み出すために,これら諸国を中心に 6 に関する規約が 7 年3月にローマで調印された。この組織は,第2次世界大戦後の経済的地盤低下に悩む西ヨーロッパ諸国が,アメリカ,ソ連に対抗する 8 の“経済的巨人”を創造しようとしたものであるが,ソ連邦の解体後は,むしろ,アメリカと日本に対抗する世界の経済的三大勢力圏の一つとなっている。
 また,原子力資源の統合・管理のための国際協力機関としての 9 が,1957年3月に調印され,1958年1月に発足した。
 以上の, 4 , 6 , 9 の3機関を統合して, 10 が成立したのは, 11 年7月のことである。この組織には,1973年1月に,イギリス,アイルランド,デンマークが参加し,1981年1月にギリシア,1986年にスペイン,ポルトガルが参加して, 12 が形成された。
 この様な地域統合の動きに対抗して,当初 13 が提案したのが, 14 であり,この組織は,1960年7月に発足し,提案国 13 のほか,スウェーデン,ノールウェー,デンマーク,オーストリア, 15 ,ポルトガルが当初からの参加国であった。その後,フィンランド,アイスランドが参加したが,1973年にイギリスがこの組織を離脱したので,その影響力を失った。


【解答】
1 ユーロ 2 ベネルクス 3 シューマン
4 ECSC(ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体) 5 インナーシックス
6 EEC(ヨーロッパ経済共同体) 7 1957
8 第3 9 EURATOM(ヨーロッパ原子力共同体)
10 EC(ヨーロッパ共同体) 11 1967
12 拡大EC 13 イギリス
14 EFTA(ヨーロッパ自由貿易連合) 15 スイス
16 省略

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