観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

シギ・チドリの渡り終盤、みんな冬の姿に

2022-10-20 23:43:36 | 秋の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の干潮時間08時20分 潮位 88cm

今日の満潮時間15時28分 潮位200cm

 

先週の木曜日とは違って干潮時間が朝の時間になりました。

最大満潮時間は夜中の2時で引き始めからは観察できないので、出かけて行った明け方にはすでに干潟がかなり広がっていました。

この前まで200羽弱だったハマシギは、新しい群れが飛来したようで、早朝のカウントでは573羽を数えることが出来ました。

オオソリハシシギは4羽を確認し、オグロシギも5羽を観察しています。

秋の渡り終盤ということもあり、トウネンは5羽を観察しただけです。

そして、秋の渡り前半で見たような夏羽が残った換羽途中の個体がめっきり少なくなりました。

干潟のシギの仲間では比較的地味なオバシギも、さらに地味な灰褐色の冬羽へと換羽が進んでいます。

先週の日曜日に見たときは遠くてシルエットだけで識別していたキリアイも冬羽へと進んでいました。(↑後方右側)

9月に見たときは、他の種類に混ざっても茶褐色で黒い軸斑が目立ちましたが、色が抜けたように灰褐色の冬羽に換羽しました。

灰褐色の冬羽へと換羽して、冬羽のハマシギの群れの中に混ざっていると目立たなくなりますね。
(↑手前から後方3羽目)

 

11月に入ると藤前干潟で冬を越すハマシギやダイゼンを除き、他のシギ・チドリは越冬地に向かいます。

今度会えるのは今から4~5か月後の春の渡りの季節です。

次の日曜日から火曜日(10月23日~25日)にかけては、観察に適した逆光にならない午前中のお昼前に干潮時間を迎え、秋のシギ・チドリの観察には今期最後のチャンスになると思われます。

 

なお、10月23日(土曜日)は「2022年秋の藤前干潟クリーン大作戦」が開催されます。

ちょうど干潮時間を迎える9時頃から庄内川河口も含む藤前干潟周辺で一般の皆さんが清掃活動を行います。

普段の写真撮影、野鳥観察や魚釣りをしていて、ゴミが目立つなぁと思われた方もぜひご参加ください。

また、清掃活動に際し、多くの人が葦原や干潟に立ち入ることになり、野鳥が遠くへ行ってしまうこともありますが、清掃活動にご理解ください。

清掃活動の詳細は藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のホームページをご覧ください。

 

 

 

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ20、カワウ138、ダイサギ27、コサギ13、アオサギ67、マガモ24、カルガモ75、コガモ248、ヒドリガモ36、オナガガモ542、シマアジ8、ハシビロガモ6、ホシハジロ5、キンクロハジロ492、オオバン11、ミサゴ16、トビ2、ダイゼン4、トウネン5、ハマシギ573、サルハマシギ2、オバシギ1、キリアイ1、コアオアシシギ12、アオアシシギ27、イソシギ4、オグロシギ5、オオソリハシシギ4、ホウロクシギ1、セグロカモメ1、オオセグロカモメ2、ウミネコ45

ハクセキレイ、ヒヨドリ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、ジョウビタキ

 

明日の干潮時間09時14分 潮位 77cm

明日の満潮時間15時57分 潮位213cm


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