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漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

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切ない初恋  豚シャブともやしのさっと煮

2016-07-29 08:53:43 | 夏の肉料理
心はともに
みなさま こんにちは

かっこちゃんのメルマガに書かれていた
ジミー大西さんの初恋の話に ぐっときました。

勝手に拝借!

*************

【ジミー大西の切ない初恋のお話】  
今、僕は三十二歳です。彼女はいません。
でも、その三十二年間に恋はしました。

初恋も。
小学校三年の時でした。

小学校の二年生まで、僕は友達にも父母にも、まったく口をきかない少年でした。
話が、できない少年でした。そんな僕が、話をできる相手が一人だけいました。

その女の子がしゃべりかけてくると、その時だけは、しゃべれるのです。その子が、
初恋の人でした。

僕はその女の子としか、しゃべれなかったのです。ほかの子がしゃべりかけてきても、
まったくしゃべれなかったのです。僕はその子としか、遊ぶことができませんでした。
その子はみんなと仲よく遊んだり、しゃべったりしていたけれど。

僕はいつも、ひとりぼっちでした。みんなの輪の中には、入れなかったのです。
輪の中に入ろうとも思いませんでした。

でも、みんなで、花いちもんめをする時だけは別でした。その初恋の子が、僕の手を
ひっぱって、輪の中に入れてくれたからです。
終わりはいつもいっしょでした。僕一人だけ残って、

「花いちもんめ、まきさんがほしい」
と、その子の名を言う。

「花いちもんめ、大西君はいらない」
それで終わりでした。

でも、まきさんは、
「花いちもんめ、大西君がほしい」
と、僕の国語のノートに書いてくれていたのです。

僕はそれからずーっと、まきさんのことが好きで好きでたまらなくなり、遠足の時で
も、まきさんのそばから離れなくなりました。

ほかの子からは、
「大西君、女の子どうしでごはん食べているから、むこうに行って食べて」
と言われても、ぜったいにまきさんのそばから離れませんでした。

それから、朝の朝礼の時でも、本当は背の低い僕は前から二番目に立っていなくては
いけないのですが、真ん中のほうへ行って、まきさんのよこに立っていました。みん
なから、

「大西、いつからそんなに背が高くなってん」

と、背中とかつねられても、その場所から離れませんでした。

先生にも怒られましたが、次の朝礼の時には、また、まきさんのよこに立っていまし
た。

僕は本当に、まきさんのことが好きだったのです。
そして、長い夏休みに入りました。

その夏休み、僕は何回か、まきさんの家をたずねました。でも、いつもみんな出かけ
ていて、誰もいませんでした。たまにおばちゃんが出てきて、

「いなかに帰っているの」

と言ってくれるだけで、まきさんとは、夏休み中、会えなかったのです。

いよいよ夏休みも終わり新学期が始まる日、僕は母の化粧水を服につけて学校へ行き
ました。まきさんと会える、と思ったからです。

でも、まきさんは学校に来ていませんでした。
僕は、「明日は会える」「明日は会える」と思って、母の化粧水を服につけて、学校
へ行きました。
でも、まきさんは来ませんでした。

夏休みは終わったのに、まきさんは学校には来ませんでした。

そして九月十六日の朝のことでした。先生が、
「実は悲しいお知らせがあります。昨日、まきさんは病気のため、お亡くなりになり
ました。みんな、目を閉じて」
と言うのです。僕は、何の意味かわかりませんでした。

先生に聞いたら、先生は、
「まきさんは死んでしまったのです」
と言うのです。僕は生まれてから、この時まで、知っている人が死ぬことがなかった
ので、人が死んでも、また会えるとばかり思ってました。

みんなでお葬式に行くことになって、教室に集まっていると、まきさんが教室の外の
廊下のところに立って、僕を見て笑っているのです。僕が、

「まきさん。まきさん」

とさけぶと、みんなから、
「きもちわるー」
と言われました。
おそらく、幽霊を見たのは、あの時が最初で最後だと思います。

それから、みんなと葬式に行きました。それまで、葬式と言えばタダでお菓子をもら
えるところだとばっかり思っていました。

でも、まきさんの葬式では、お菓子をもらってもうれしくなかったし、食べようと
思ってものどに通らない。

--まだ、会えるような気がしてたまらなかったのです。

そして次の日、学校に行くと、まきさんのつくえの上に花がかざってありました。

僕はみんなが帰ってから、一人だけのこって、まきさんのつくえにすわり、まきさん
が国語のノートに、

「花いちもんめ、大西君がほしい」

と、書いていてくれたことを思い出してました。

そして次の日から、だれよりも早く教室に行って、花の水をかえて、一度家に帰って、
それからみんなといっしょに登校することを始めました。

僕はその日から、そのことがバレるのがこわくて、みんなにむりしてでもしゃべりか
けるようになりました。

それで、人としゃべれるようになったのです。

毎日、毎日、花の水をかえていました。

花がかれかかったら、自転単に乗ってしぎ山の下まで行って、雑草の色のきれいなの
を三本ほど抜いて、かびんに入れてやりました。クラスのみんなは、
「花がかってにふえている」
とか言うので、もしバレたらどうしようと思っていました。

そうしたら、先生が、
「みんなが帰ったあと、先生が花をいけているのです」
と言ってくれたのでホッとしました。

そしてクリスマスイブの日、先生に職員室によばれて、
「大西君がまきさんの花をいけていることは、だいぶん前からわかっていたのよ」
と言われたんです。

僕は、はずかしくてたまりませんでした。先生は、
「この二学期で、つくえの上に花をかざるのはやめて、席替えをしようと思っている
の。いい? 大西君」
と言いました。僕は、首を、たてにふりました。

二学期最後の席替えをしたら、前にまきさんが使っていたつくえに、偶然、僕がすわ
ることになりました。

つくえの中を見ると、奥のほうにハンカチが残っていました。

おそらく、まきさんのハンカチだと思います。僕はそのハンカチを、小学校を卒業す
る時まで、ずーっと持ってました。

これが、僕の初恋でした。

***************

これを読んだ時に、まきさんは、ジミー大西さんのために
生まれてきたんじゃないのかなって思いました。
誰かの心を支えるために、誰かをより強くするために存在することは
命の長さには関係なく、とっても深い意味があることのように思えました。

生きる とか
命 とか
もしかしたら、それらに全く意味なんてないのかもしれません。
だけど
意味があるって思いたい。意味はないかもしれないけれど。
そっちの方が、ワクワクするから。


夕飯です。

豚しゃぶともやしのさっと煮
冷奴
きゅうりの酢の物
自家製らっきょう
7分づきかまどごはん



雨が続きますね
水だしに、もやしを使いました。
味付けもさっぱり系です。

今年は冷奴がやたら美味しく感じて、
たびたび登場します。簡単でおいしくて っていうのが好きです。