Reflections

時のかけらたち

上野のdeepな場所へ ・・・ Yose at Suzumoto in Ueno

2024-05-14 21:45:13 | wonderland

5月10日

鈴本演芸場
<ゴールデンウィーク特別興行> 権太楼噺 爆笑十夜

 

A子さんに誘われて、上野鈴本演芸場の特別な興行に行きました。
小さんの追善興行ですっかり魅力にはまってしまった権太楼師匠の特別シリーズの
楽日です。

 

前座 入船亭 辰むめ 狸の札
落語 柳家 福多楼 反対陣
太神楽曲芸 翁家社中
落語 春風亭 百栄 道具屋 
落語 柳家 小満ん 悋気(りんき)の火の玉

漫才 風藤松原
落語 五街道 雲助 商売根問
落語 柳家 喬太郎 首ったけ

ものまね 江戸屋 猫八
落語 三遊亭 わん丈 紙入れ
落語 春風亭 一之輔 堀之内
紙きり 林家 二楽

落語 柳家 権太楼 試し酒

 

新宿末広亭に続き、鈴本演芸場デビューです。


チケット売り出しの30分くらい前から並んだので前から3番目の席が取れました。アルさんがさらに
早くいらしていたので助かりました。
でもその日は少し疲れていたのか、とても眠たくなり、噺家さんに気づかれてはまずいと
結構目が合うような前の席は緊張しました。

私は落語家の名前と顔が一致していないのですが、一之輔さんの落語は一度聞いてみたかったので
ラッキーでした。結局知っていたのは一之輔と権太楼だけでした。ものまねの江戸屋猫八は先代から
知っていましたけど。

前座の話もおなじみの狸の話ですが、なんだかかわいかったです。

福多楼の「反対陣」もこの年でこれをやるのは酷と言っていましたが、すごい迫力でした。

太神楽曲芸の翁家社中はよく六義園などで曲芸をやっているのを見たことがありましたが、昔ながらの
芸を近くで見るとやっぱりすごいと思いました。傍でにこやかに助手をしていた女性が芸をすると
すごかったのでびっくり。

「道具屋」は古典落語ということだけど、キャラクターのせいか面白さを感じられませんでした。
私は落語のゆるい笑いが好きだけれど、その世界に持って行ってくれるのも面白いけれど、何か入って
行けなかったり、自分が聞いていて冷めちゃうのはだめですね。古いものでもそれなりに現代によみがえる
物もあり、もう古いと思ってしまう笑いもあるのかしら?

そのあとの小満んはどことなく粋で、嫉妬に燃える本妻と妾の話が面白かったです。
座っているだけで色っぽいというか気品?と言うか何か持っている噺家さんでした。

漫才も軽快なテンポで面白かったけど、今はやりの吉本とかどう違うのかわからない。古いタイプの
漫才なのかしら? 落語の合間にするのに適しているのが入るの?

雲助の落語はとうとう眠くなりました。話し方にもよるのかわからないけれど。きっとちゃんと聞いたら
おもしろい古典落語だったのかもしれない。ゴメンナサイ。後から人間国宝と聞いて驚きました。

喬太郎はチャーミングでひきつけましたね。
足がお悪いとのことでテーブルが前に出ましたが、そのテーブルをうまく利用していました。

ここでやっと仲入り。持ってきたおにぎりをひとつ食べたら、もう次が始ってしまいました。

江戸屋猫八の動物のモノマネは実際に鳥の鳴き声を聞いたら、とてもきれいなのでびっくりしました。
空気がさわやかになりました。猿の鳴き声が面白かったけれど、テナガザルだったのか何だったか覚えられなかった
けれど不思議な世界でした。

ここから先、3つの落語はさすが、その世界に引きずり込まれました。わん丈はAさん推しの最近頭角を現した
新進気鋭の噺家さんですが、マクラもあり、スピーディな展開に花緑を連想させました。紙入れと言う演目も
花緑でも面白そう・・・

一之輔もちょっとクールな印象の噺家ですが、ホットな落語でした。いや~面白かった。

紙切りを見たのも初めて。モノマネもそうですが、世襲の芸なのですね。はさみ1本で、見事に切り抜きます。
A子さんは大谷をリクエストして切ってもらっていました❤ ラッキーですね。

最後の権太楼はさすが魅せますね。私はこの噺家の顔を見ているだけで幸せな気分になります。
全身で演じるその姿も好きです。たまたま見た小さんの追善興行での「代書屋」が面白くて・・

今回誘っていただいてよかったです。初めてフルの寄席を見た感じです。前回末廣亭はちょっと特殊で
普通の寄席とはちょっと違ったと思います。今回もゴールデン・ウィークの企画でいつもより力が
入っていたかと思いますが、いろいろなジャンルの演芸を見ることができました。

誰かがマクラでSNSの世界と違って対面の落語の世界では相手を「否定しない」と話していて
そういう世界が心休まります。

 

「試し酒」の後はちょっと飲みたくなったというA子さんのお友達のTVディレクターの方となんと
deepな上野のアメ横近く?の立ち飲みへ。若い人や外国人で賑わっていて驚きました。新大久保もそうだけど
今若い人たちがこういうところに来るのですね。さすが私みたいなばあさんはいませんでした。




 

Aさんに誘っていただいた、アルさんやディレクターのお友達と一緒に乾杯。
すごく安くて楽しい雰囲気でした。注文もQRコードで読み取ってするのですね。


ほんのちょっと飲んで帰りましたが、リフォーム最中で住むところも移動したりしていて
落ち着かない日々ですが、違う世界に行って楽しむことができました。

May 10  2024  Ueno

 

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