日曜美術館の録画を8月にしておいたのを今頃見る。この時すでに再放送かと思うけど。
2月に現代美術館での展覧会 つなぐ を見に行ってからあっという間の1年が流れています。展覧会を見ていたので、番組を見なくてもいいかと残してしまっていましたが、本人のインタヴューがあり、改めて皆川さんの物づくりやあのおっとりとした人柄を思い出しています。ファストファッションの真逆にいるデザイナーだったのですね。
日曜美術館「デザイナー 皆川明 100年つづく人生(デザイン)のために」
東京都現代美術館・兵庫県立美術館と巡回する
展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」を紹介しながら、
皆川明の仕事とそこに繋がるもの、そこから繋がっていくものたちを追います。
(2020年8月2日に再放送しました)
2020年1月5日の日曜美術館
「デザイナー 皆川明 100年つづく人生(デザイン)のために」
放送日時 2020年1月 5日 午前9時~9時45分
再放送送 2020年1月12日 午後8時~8時45分
放送局 NHK(Eテレ)
司会 小野正嗣(作家) 柴田祐規子(NHKアナウンサー)
ファストファッション全盛の今、流行にとらわれない独自の生地作りで注目されるデザイナー・皆川明。若い頃は長距離選手として活躍、魚市場でも働いた異色の経歴を持つ皆川は、服、絵画、さらには人生100年時代の幸せな生き方そのもののデザインを目指す。キャリア25周年を記念した大規模な展覧会から、異色のデザイナーの頭の中に迫る!
(日曜美術館ホームページより)
ゲスト
皆川明 (デザイナー)
出演
深井 晃子 (服飾研究家 キュレーター)
糸井 重里 (コピーライター ほぼ日刊イトイ新聞社長)
谷川俊太郎 (詩人)
佐藤 敏博 (刺しゅう職人)
番組のメモです。↓
皆川さんの作る服は「特別な」日常服。日々繰り返しているような毎日を特別な日にする。自分を高揚させるもの。
何気ない日常の大切さを気づかせてくれる服。
長く大事に着た服が思い出の貯蔵庫になる。 ものが長く一緒にいることで記憶に変わる。
デザイナーの創造力 → 形(物) → (使用者の)記憶 ・・・ 感情と物の循環
糸井重里氏は皆川さんのことを倒れかかった時に受け止められる強さがあると言っていました。現実的に力になると。
自分の人生では持ち時間が足りない。繋ぐことを考える。次の人に考えを伝えたり、土壌を作って行く。
やろうとしていることには時間をかけよう。そして土を作って、そこから何か育って行くことに希望をつなぐ。
谷川さんとのコラボで意識下の自分を出した絵画もおもしろかった。考えつくされたデザインと潜在意識の中の自己表現と。
物を長く大切に使う今までの自分の方針でいいのだと思いました。皆川さんの服はシンプルで着心地が良く、長く着たくなるのでしょうね。いつまでも古くならないものっていいですね。
forest parade
刺繍職人との出会いが、皆川さんのデザインを具現化するのを助ける。日本にはものつくりの伝統が脈々と流れている。
自分を高揚させる服、はい、私も意識しています。刺繍が美しくてぼおっとしてしまいます。
私も再放送で気がつきました。
気の遠くなるような手仕事。番組でforest parade のことを詳しくやっていたので、大変な作業が良くわかりました。
皆川さんをトータルでとらえようとしたいい番組でした。NHKプラスで見れるのかしら?