Reflections

時のかけらたち

有松と如庵を訪ねて ・・・ visiting Arimatsu and Joan in Inuyama

2022-05-28 23:59:29 | wonderland

突然の名古屋旅行。

きっかけは笹加、竹田嘉兵衛さんから頂いたお手紙。ジャパンブルーの佐藤家、江戸時代の街並みを
残した絞りの有松、京友禅の田畑喜八、東京友禅の伊藤幽水、山口伊太郎・安次郎氏の山口家の紹介と
龍村・・とても魅力的で、いつか有松の街を見てみたいと思っていた私の心を動かしました。
行くことを決めて、すぐ思い立ったのが名古屋に住む友人。17年前の岐阜出張で会ったのが最後でした。
生きているのかもわかりませんでしたが、携帯が繋がり、依然と全く変わらない声で、竹田さんの家には
学生時代に建築の勉強で何回か行ったことがあり、茶室が見たいのなら犬山へ行くことを勧められて、
調べた国宝の茶室如庵が素晴らしくて、内部は見れませんが、数年前に大規模改修が終わり有楽苑が
公開されていることを知り、とても見たくなってしまいました。

すぐ切符を手配して、急遽27日に名古屋に行くことにしました。昨日か今日しか行く選択はありませんでしたが
今日は土曜日でもあるし、ベルカントがあるので結局予定が入っていない27日にしました。天気も雨から晴れ
でちょうどいいかと思ったのですが、なんと行きの新幹線で途中大雨。新富士あたりで徐行。こんな中を
新幹線は進むのかと思ったくらいでしたが、なんと停電まで発生して、遅延の連絡。大雨をくぐり抜けた後で
後続列車が止まってしまっていたことを知りました。20分くらいの遅れですんでラッキーでした。10時の予定が
10時20分過ぎに名古屋駅に着きました。

いつもなら富士山が見える新幹線の窓からも小雨模様の天気では何も見えませんでした。
そのうち豪雨になり徐行しながら進んでいく新幹線でした。

やっと浜松あたりで雨を抜けました。

 

 

青空まで見えてきて、一安心。

 

豊橋当たりの水田風景がきれいでした。

無事名古屋駅で20年近く会っていなかった友人と再会。遠目で見てもあの人とわかるくらい
周りの人とは違う感じがしました。

前回もロングヘアでしたが、今回もさらに長い髪を巻き込んで帽子をかぶっていました。
声も変わっていなかったけど、まったく変わっていない友人がそこにいました。
名古屋の都心に住んでいるのに、駅には数年来ていないしずっと引きこもりの生活を
しているとの彼でしたが、一日の旅行を一緒に楽しんでくれました。

有松は学生時代以来とのことで、最初は反対側に行ってしまいましたが、旧市街にやってきて
街並みを歩き始めましたが、地元の人が山車がこの先においてあると教えてくれて竹田さんの家の
ことを聞いたら道路を渡って反対側と教えてくれました。

 

 

 

 

 

 

寄らなかったけど、6月にある絞り祭りでは賑わいそうです。

 

 

竹田さんの家が見えてきました。

 

 

 

新幹線の中で、竹田さんから電話をもらい、行くかどうか言っていなかったので、どうしたかの問い合わせで
もし来るなら、道がわかるかと親切にかけてきてくれました。

着くとずっと説明してくれて、今まで知らなかった山口家の話や田畑喜八の茶屋辻や藍染めの話など興味深かったです。

今回のアップはアウトラインだけにして、作品や聞いたお話については後ほどアップの予定です。

 

お庭を通って、蔵を改築した中で、京都のぶぶ漬けをごちそうになりました。

 

 

 

 

 

 

 

お茶室も見たかったのですが、犬山にも行かなければならないので、お茶室はお店の方の
手も煩わせてしまうので、駅に戻りました。 この日は佐藤陽子さんも見える予定で熱海から
新幹線が止まっているので行けないとの連絡が入ったそうです。11時過ぎには開通したようなので
午後には見えたことでしょう。

 

犬山には1時間近くかかって到着。

 

古い町並みが結構にぎわっていました。

 

目的地は有楽苑、如庵

 

 

 

 

 

 

外から中をのぞくだけです。暗くて中はあまりよく見えないのですが、ヴォランティアなのか
説明してくださる方が一生懸命話してくれました。

4回にわたる移築で、空襲も免れたという国宝。庭の木ごと京都から東京の三井家、大磯の三井家、そして
現在の犬山への旅。

彼は桜の木の幹が切られているのに造園士はこんな切り方はしないと怒っていましたが
後から聴いた説明で移築の際の当時の道路交通法の関係で桜の枝や幹が切られたとのこと。せっかくの
桜の木がかわいそうに何本か切られていました。

長谷川等伯の襖絵がある部屋にも保存のため、しまってあり、ただ真っ白い襖がはめてあり、
また古い襖絵があるところに真新しい畳が入っていて対比がすごすぎてよくないと話していて
同感でした。

 

 

 

 

 

こんなにきらきらときれいな音がする水琴窟は初めて。
二人で楽しみました。

 

お抹茶をいただきました。

 

有楽の風

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬山城は外から見るだけでいいと思っていたのですが、4時半になっていてもう閉まっていました。
門を開けて外から写真を撮らせてもらいました。ちょうど落し物の問い合わせをしている人が
来ていたので入り口から覗くことができました。

 

 

 

帰りは犬山遊園駅から特急までは時間があるので、来た電車でのんびり帰りました。

電車に乗っている間も積もる話がいっぱいでした。全く人とは会わない暮らしをして
孤独があっていると。17年前にあった時も会社を立ち上げたり、シュタイナー教育に携わったり
いろいろなことをしていたようでしたが、最近は小説も書いてみたけど才能はないみたいで
のんびりと旅などをして暮らしていたそうです。コロナでも予防接種も1回もうけず、SNSは
やらないという徹底した生き方ですが、また旅に出たいから予防接種でも打ちに行こうかと
動き始める気配を感じました。今はかな文字を読んだり、書いたりしているとか。私は油絵が
一番合うと思うけど。四国のお遍路は心洗われたということですが、2~3ヶ月の旅は私には無理だわ。
今は引きこもりでの生活で私とは全く反対の生活の人ですが、引きこもっていても不健康な感じが
しないのは孤独があっているからなのですね。でも同年齢なので健康の話は盛り上がりました。
お茶の話も。

気がついたら2万歩以上、15km近く歩いていました。
帰りの新幹線ではたくさん水分を取って、名古屋駅で買った味噌カツのサンドイッチを
夕食に食べて、短い異次元の旅が終わりました。

 

May 27  2022  Nagoya & Inuyama

 

 

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする