“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

魚偏に「強」…?!

2017-03-28 00:55:26 | 日記
数日前、『漢和辞典的に申しますと。』で「鮎」の頁を拝読してから出勤したところ、アラフィフをやや過ぎた(?)社会のM先生の机上に、魚偏の漢字が列挙してある定番のデザインの湯のみが置いてあったので、
「やっぱりそういうのって、持ってるもんなんですね」
と話しかけました。というのも、先の「鮎」の頁に載せてある写真が、まさにこの湯のみだったので、つい親近感が湧いたのです。

「まあ、私は買おうと思って眺めてると、ほかにもこれらの字がいくつも載ってる本、何冊も持ってるからいいや、って、結局買うの後回しになっちゃうんですけど」
するとM先生曰く、
「これダサいんだけど、たくさん入るから入れ直さなくてよくて、便利じゃない?」。
「ダサいんですか?」
「うん、ダサいよ」
「そうなのか…あたしは漢字だから、そうは思わないけど、かっこいいとかではないわけね」
しろねこにそう言われ、M先生は改めて湯のみを手に取り、ゆっくり回しながら眺め始めました。

「……この、魚に神って書いてはたはたとかさ」
「あ、美味しいですよね、はたはた。私秋田生まれだからよく食べましたよ。それ、魚に雷って書くやつもありますよね」
「ああ、雷ね、その字あるね。……この、魚に弱いと書いて、いわしとかさ」
「それ、すぐ傷む魚だから弱いってことらしいですよ」
「ああ、なるほどね」

――答えながら、私はちょっとびっくりしていました。だって、今M先生が挙げた2文字の読み、奇しくも両方、さっき読んだばかりの「鮎」の頁に、具体例として述べられていたんだもの! なんという偶然なのか。そして、次にM先生がどの字に目を止めるかによっては、気の利いた関連知識を披露できるか分からない……。

と、多少どきどきしながら次の言葉を待ち構えるや否や、
「魚に強いは無いの? 魚に強いと書いて、『○○(=しろねこの本名)』とかさ」
「えっ、なにそれ!」

……まあ、しろねこは魚座なので(M先生は勿論知らない)、外れきってはいません。とはいえ、こんなことを言われるのも、15歳ほど年上なM先生ですが、今の職場においてはしろねこのキャリアのほうがかなり上なのと、気さくなM先生の人柄により、日頃からかなりの毒舌を吐き合ったりしているせいでしょうか。言われっぱなしにしておくと本当に虚仮にされかねないので、こちらも重装備でやり返すことが屡。事実過去に、「しろねこ先生は3回くらい攻撃しないと、1回くらいでは倒れないから」とM先生をして言わしめたほど。因みにまだ本気で倒されたことはありませんが。

湯のみの縁で、今回はM先生に一本取られてしまった。

にしても、こういう、本を読んでいると遭遇する、驚くほどの偶然って、時々あるものですよね。以前もバスの中で『部首ときあかし辞典』の「醵」のところを読んでいて、着いた図書館で近日の『漢字点心』をコピーしていたら、その中のひとつに「醵」のコラムがあって、ちょっと感激したことがあります。
その「醵」のお話も、この度『漢和辞典的に申しますと。』に収録されています。

こうしてどんどん、漢字の記憶が繋がっていくのですね。楽しみはどこまでも尽きません。

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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (ケンスケ)
2017-04-25 05:27:40
読者登録有難うございます
日本人として漢字に改めて魅力を感じ
少しでも漢字文化を再度学ばなければと・・
文学部出身なのに無知で恥をかきながら
ブログ書いてます
どうぞ宜しくお願いいたします
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Unknown (しろねこ)
2017-04-26 02:10:55
ケンスケさま

はじめまして。
先日、読者登録いただいた方ですね。このような亀の歩みのブログですが、宜しくお願いいたします。

御ブログを、少し拝見しましたら、同じ東北の方なのですね(お互いプロフィールで地域非公開になってますが)。私も文学部出身ですが、胸を張ってそう言えるほどの底無しの造詣の深さには、なかなか手が届きません。でも、日本語の使い手である以上、きちんと日本語と向き合って、できる勉強を続けたい考えでおります。

よいお仕事をするためにも、お体にはくれぐれも、ご自愛ください。
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緊張やプレッシャー (むー)
2017-04-26 19:20:20
しろねこさん、こんばんは!
お久しぶりです。
漢字検定1級の試験まで、2ヶ月を切りましたね。
毎回、しろねこさんは漢字検定1級に挑戦されていますが、試験で緊張などをされたことはあるのでしょうか?

私はしろねこさんに日本語検定の結果などをお伝えしなければならないので、良い結果を出さなければならないというプレッシャーを感じています。

でも、そのプレッシャーがあるからこそ、私は日本語検定1・2級や漢字検定準1級で表彰されるまでになったのだと思います。

一ヶ月半後に、日本語検定の試験がありますが、今回こそ、私は最高賞である「文部科学大臣賞」を受賞できるように頑張りますので、宜しくお願いします!!
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最近は考えなくなりました (しろねこ)
2017-04-27 07:02:28
むー様 おはようございます。

もともとの私は自分本位で不言実行型の人間なので、根っこのところでは、自分が自分に対して、思ったときに遂行できるかどうかという点にしか関心はありません。そういう意味では、緊張はしますがプレッシャーは殆どありません。他者からの期待は、考えようでどうにでも解釈できるものです。

拙ブログをお読みいただければ書かれてあることですが、検定については、徐々に自分のなかでの位置付けを変え、現在の自分にとっては健康診断のようなものです。否応なしに本業優先ですし、業務内容自体に検定に関わる要素もありますので、それくらいに考える方が受検も長続きするのです。プレッシャー以前に、勉強時間の確保と、当日受検できるかが切実な問題ですね。
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Unknown (むー)
2017-05-09 20:33:03
しろねこさん、こんばんは!
お久しぶりです。
ゴールデンウィークが終わってしまいましたね。
しろねこさんは、どのように過ごされたのでしょうか?
来月は、漢字検定1級の試験があるようですね。
合格を目指して、頑張ってください!

いよいよ、1ヶ月後に、日本語検定の試験があります。
満点を取って、「文部科学大臣賞」を受賞できるように頑張りたいと思います!

また、来月、TOEICを受験することになりました。
TOEICは2時間で200問もの問題に解答しなければならず、圧倒的なスピードが必要ですが、満点を目指しているわけではないので、確実に出来る問題から解く作戦で、試験に臨みたいと思います。

宜しくお願い致します。
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Unknown (しろねこ)
2017-05-09 21:29:51
むー様

お体に気をつけて、
ベストを尽くしてください。
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★全統マーク模試の結果★ (むー)
2017-05-28 09:27:42
しろねこさん、こんにちは!
お久しぶりです。
漢字検定1級の試験まで、あと約3週間ですね。
漢字検定1級は超難関ですが、それだけに合格の喜びも一入だと思います。
合格を目指して頑張ってください!

実は、久しぶりに私は「全統マーク模試」を受験しまして、先日、その結果が返ってきました。
よろしければ、ご覧ください。


英語(筆記+リスニング)
得点 171点/200点
順位 10091位/228760人中

数学1・A+2・B
得点 188点/200点
順位 1528人/167253人中

国語
得点 184点/200点
順位 412位/230833人中


来月にある日本語検定とTOEICも頑張りますので、宜しくお願いします。
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ご提案 (しろねこ)
2017-05-28 21:45:06
むー様、こんばんは。

毎度毎度、コメントありがとうございます。
――それにしても、むー様は、ご自分のブログは持っていらっしゃらないのでしょうか?

もしも挑戦された事実と点数だけのお話ならば、ご自分のブログで数々の栄えある結果を公開なさったほうが、こちらより余程有益なアドバイザーやサポーターの方がつくのでは、と感じます。

と申しますのも、4月26日にいただいたコメントでの「緊張とプレッシャー」に関するご質問へのお返事で、現在の私が点数主義でないことは遠回しにお伝えしたつもりですし、有言実行すること(≒他者に言うことで自分を縛ること、ないしテンションを上げること)にも、私自身は殆ど意義を感じない人間だということも、かなりストレートにお伝えしたつもりですので、あのお返事にも特にそちらからの言及があるわけでもなく(そちらからのご質問であるにもかかわらず!)、相変わらず何かの得点だけを伝えてこられるあたり、むー様を応援する気持ちはあれど、いまいち何のためにこちらのブログに書き込まれているのか、正直、たいへん申し訳ないのですが、理解に苦しむのですよね……。

なんというか、星のようにこの世にちりばめられた、無数の言葉や様々な事象に対するむー様の心の機微が文面からはほぼ見えてこなくて、共感しようにも糸口がなく、かといって毎回同じような社交辞令のお返事は嫌だなあ…、と思うんです。漢検1級も、語弊を恐れず言えば、私の中では「凄いけど凄くない」し、むー様のようにアグレッシブに「頑張る」人間でもないと思っている点を、果たして分かっていただいているのか?? と、こちらの考え方を察していらっしゃるとは思えない毎回のコメントを拝見していると、甚だ疑問です。

むー様の有言実行の受け手が、それでもそんな私でなければならないのか、それとも、私は交換可能な存在なのか。交換可能ならば、是非、ご自分のブログを開設され、そちらで思う存分思いの丈を述べていただくことをお勧めいたします。
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むーさんへ (Yuki)
2017-06-05 21:36:36
しろねこさん、むーさん、こんばんは。
横から失礼します。

私もしろねこさんと同感で、ご自身のブログを作られて日本語検定に関する有益な記事を書かれれば、きっと高得点を目指される受検者の皆さんにとってはありがたいと思われることでしょう。
私は単純に漢字や敬語に強くなりたいと思って日本語検定を受けているだけで、表彰にはあまり興味を持っていません。
表彰目的が決して悪いとは思いませんし、やはりご自身のブログできちんと主張されたらいかがでしょうか?
今週の土曜日の日本語検定ではまずは準認定を目指したいと思っています。
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所感 (ひでまろ)
2017-06-06 12:43:29
こんにちは。しろねこさんと むーさんのやりとりで感じたこと。あえて厳しいことを言えば、むーさんの投稿は「点取り虫の点数自慢」にすぎない。しろねこさんのコメントの行間を読めないようでは、とても日本語力があるとは思えません。日本語能力は検定結果で評価される、などという幻想はお捨てになったほうが良いでしょう。まだお若いのですから、人生経験を積み、良好な人間関係を築くなかで日本語力を高めてください。
こういう私は毎回漢検1級を受検していますが、目的は漢字の勉強を通じて古典・歴史・伝統文化などの知識を増やし、教養を高めることに尽きます。
むーさんには厳しいコメントになってしまいましたが、前途ある方に対する叱咤激励ととらえてください。この機会に自分自身を振り返ることも意義があると思います。
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再度むーさんへ (Yuki)
2017-06-06 22:00:50
こんばんは。

たしかにむーさんにとってひでまろさんのご意見はかなり堪えたかもしれません。私がむーさんの立場だったら反発したいとも思うでしょう。
でも、賛成不賛成はさておき、ご自身のご意見ばかりを並べられるだけでなく、他の方のご意見にもじっくり耳を傾けることは大切だと思います。それによって知力だけでなく心も成長されていってほしいと思います。
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私なりの考え (しろねこ)
2017-06-07 02:08:55
Yuki様、ひでまろ様

それぞれのお考えをお聞かせいただき、有難うございます。


むー様、Yuki様、ひでまろ様

そもそも、私が敢えて本心を述べたのは、4月26日のむー様からのコメントの、以下の一節によります。


〉私はしろねこさんに日本語検定の結果などをお伝えしなければならないので、良い結果を出さなければならないというプレッシャーを感じています。

〉でも、そのプレッシャーがあるからこそ、私は日本語検定1・2級や漢字検定準1級で表彰されるまでになったのだと思います。


――そこで私が感じたのは、この「なければならない」が、こちらの与り知らないところで成り立っている、ということです。それは、他者にプレッシャーを与える気のまったく無い私からすると、どうにも居心地のよくない状態なのです。

むー様の側から考えてみても、私に宣言することが励みになるならばそれはそれでありがたいことなのかもしれませんが、そこで作り出されているのは、本来不言実行が本音の私を相手にしている限り、共鳴することのない借り物のプレッシャーでしかありません。むー様が心底成就されたいならば、価値観のより近い方にご自身を投影しようとなさるほうが、より勝率は上がるものと考えます。

さらに申し上げれば、私は点数主義者ではありませんが、仮に点数を極めようとするなら、そのときは賞の名前より点数を重んじます。なぜなら、最高賞を獲得する者の得点によって、日本語を担う者の最高レベルの目安が極ってしまうという責任が、自ずと生じるからです。これは、大学入試で偏差値以上に得点率を重んじる考え方と同じです。得点が過去の合格者層の傾向より低くても合格するようになれば、その大学ないし国の知的レベルが落ちたことになります。

そういう意味では、私は8割台という結果は、如何なる賞を獲得しようとも、未だ未だであるという印象を受けます。むー様も、実のところそのようにお考えであろうことが、過去のコメントにおいて、幾度か伺えたこともありました。
ですから、それならそれを、もっと純粋に貪欲に、狙い定めてみては如何か、と思うのです。無駄を削ぎ落としながら、心を澄ませ、言葉の濃厚なエキスを吸収し、情緒豊かに、かつ精密に、自己ベストの得点で希求する受賞を勝ち取るために、全エネルギーを傾けるのです。そこでは、考え方の全く異なる私に、繰り返し同じ宣言をしている暇は残されていないと思います。

あとひとつ、もし付け加えるならば、他者のブログに書き込むということは、その主の家の庭に踏み込むのと同じこと。立ち入ったあと、その家や庭の雰囲気を、無闇に統一感のない不調和なものにしない配慮を、自分は忘れないようにしています。そういう意味で、むー様のコメントを常々拝見するに、殆ど一方的で、「家」のほうの中身をご理解いただいていないのではないかという心細さを感じます。挑戦や点数のことを書いていただくのは構いませんが、書き込み先であるこちら側の、言葉の先に見出だした安らぎや幸福感について、むー様が言及されないということは、そちらにはご興味が薄いのだろうな、と思わざるを得ません。それで、5月28日のようなお返事になりました。本当に私への宣言がむー様にとって不可欠なのか、お互いの尺度を殺さずに、ひでまろ様の仰る「良好な人間関係」をブログ上で築くことが可能なのかどうか、よく吟味していただきたいのです。

繰り返しの内容になりますが、最高賞を狙う立場を明言されるなら、不言実行とはまた異なる隙の無さで、非の打ちどころのない結果を追い求めてください。それが、私がむー様にいまお伝えできる、精一杯の本音の激励です。宜しくお願いいたします。
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続・所感 (ひでまろ)
2017-06-09 21:51:58
どうも今晩は。
一連のやりとりで「渦中」のむー氏から一切コメントがないので?と思っていたら、「身を引いた」らしいですね(yukiさんのブログに投稿がありました)。ちょっと唖然としましたね。当事者でない私がこの件に介入するのはいかがか、とも思いますが、もう一度コメントさせてください。まず、むー氏は持論があれば堂々と述べればよいのです。私の意見など聞き流して結構ですが、あきらかにブログ主のしろねこさんには迷惑をかけたわけですから、きちんと謝罪するのが最低限のマナーと考えます。無言のまま「身を引く」のは失礼ですし潔くないですよ。そうは言っても、むー氏が私のコメントを読むことはなさそうなので虚しくなりますけどね。しろねこさんにとっても後味のよくない結末になってしまいましたが、もう過去のこととお忘れになり、日常の生活に戻ってくださいね。
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旗幟鮮明! (しろねこ)
2017-06-09 23:02:49
ひでまろ様

今晩は。
このたびの件では、ひでまろ様にはいろいろとお心を砕いていただき、却って誠に申し訳ございません。且つ、こちらの知り得ない情報をありがとうございます(Yuki様のブログは時たま拝見しますが、記事によっては私のガラケーで取得できないようなのです)。

私自身は、しかし非常にすっきりと清々しい思いでおります。もともと、これまでのやりとりに抱いていた疑問を解消するために、持ち前の直球勝負に出たのですから、然るべき結末を迎えたということで(ひでまろ様経由ではありますが、その伝わり方自体、相手方の「らしさ」なのだと感じますし)、そのままの事実を、確と受け止めます。

職業柄、これが師弟関係ならば、生徒の日ごろの様子や人となりを知っている分、寧ろ点数だけの報告にもすぐに共鳴できるのですが、そこが、ネット上だけの交流となると、なかなか難しいところです。

ひでまろ様とYuki様は、弊ブログ上のやりとりがもとで、かなり後味の悪い思いをなさったことと存じます。そのことをお詫び申し上げますとともに、お気遣いいただきましたことを、心より感謝申し上げます。
今後も拙いながら、自分の立ち位置を模索しつつ、物事にきちんと向き合っていけるよう、頑張ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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追記 (しろねこ)
2017-06-22 07:08:27
自分の29-1受検も済み、多少生活が落ち着いたので、こちらでの自分の一連のコメントについて、反芻してみて考えたことを追記として残しておこうと思います。これは特定の誰宛でもなく、私の考え方にご関心のある方にお読みいただければ、それでかまいません。

まず第一に、最高賞を目指すむー様の志が続く限り、それを応援する気持ち自体は、今後も変わることはありません。ただ、その応援の表現の仕方を、これまでのコメント返しのパターンでは限界を感じたため、変化させたに過ぎません。

第二に、後日Yuki様のブログで、むー様のコメントを閲覧できました(ガラケーで閲覧できない部分があったのは、Yuki様の分家(?)ブログのほうでした)。
そちらに、「事を悪化させたくない」というご本人なりの思いが書かれてあり、こちらとしてはよくなることはあっても、悪化することはないと思ってのことでしたが、多分そのよしあしの考え方自体が異なっているであろうので、こちらにお返事をいただかなくても、それが相手方なりのお返事なのだろう、と納得しています。これが、数年前の自分ならそうは思えなかったかもしれませんが、相手方からすると、私のコメントは稍唐突であったに違いなく、相手方がいつでもすぐにこちらに応じて、無理にも言葉で意見を提示するのが当然だという考えを、今の私は持ちません。加えて、相手の心中に対して、推測も要求も、敢えてしません。一度コメントを放ってしまったら、それを相手にどう取られてもやむを得ないという覚悟があるべきで、ただひたすら、こちらの意図が伝わることを自分の表現力と相手方の気持ちに賭けるしかありません。
それから、「二年以上」相手方とのやりとりが続いたということについて書かれてありましたが、これは私の性格からくるもので、寧ろそれほどの長期に渡っての変わらないやりとりを踏まえてこそ、今回の率直な考えをお伝えできたと言えます。短期のことならば確実性が薄くなる分、明言を避けることでしょう。
今回のことではなくて、自分が常に思っていることですが、人は、おつきあいが長くなれば却ってそのぶん油断することなく、なにか長らく相手に待ってもらっていることがあるかもしれないということを、常に忘れないようにしていくのがよい。相手の望むとおりに自分がなるかどうかは別として、少なくともそのことに気づくべく、長続きを願うだけ、今の関係に安住しない努力を、寧ろし続けなくてはいけないのだろうなと思います。

第三に、こちらでのコメントをもとに、第三者の方々のご意見が寄せられ、それを拝読することで私自身の考えの輪郭もよりはっきりとしてきて、結局複数回のコメントを出すに至りました。
いただいたご意見には、私なりに共感を抱いた部分も、それは違うという部分も正直ありましたが、それらについては、やはりここはむー様との純粋な対話であるべきだと考え、言及を控えました。
また、コメントをいただかなくとも、ある程度不特定多数の皆さまにお読みいただいていることを考えると、今回、私がこのまま同様のやりとりを続けるのを閲覧されるのは、自分が自分でなくなっていってしまうということに等しい、と感じました。とはいえ、こちらでの意思表示には、いろいろな意味での葛藤がありました。このようなことは、最終的には、自分のエゴとの闘いなのだろうなと思います。自分の足りないところ、多過ぎるところをよく考えて、この先もブログ上での自己表現を続けていければ、という思いです。
返信する
Unknown (まさ)
2017-06-24 17:20:34
はじまして?

直前に見たところが役に立つことよくありますよね。

先週の漢検1級試験、

試験前日か前々日に、「諧謔」の「謔」は、右下の「ヨ」みたいなヤツどう書くんだっけー、と思い調べたら、見事に出てビックリしました(笑)

他にも、試験前日に「遐邇(遠近の類義語)」のヒントになる「遐陬」をチェックしてたり、

引き?みたいなものはありますね(笑)

ただ、恐らく150点前後で不合格と思うので、また10月ですね^_^;
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はじめまして。 (しろねこ)
2017-06-25 11:48:16
まさ様

コメントありがとうございます。

私の場合は、29-1では、「憖」がそうでした。当日の午前中に、ふと思い当たって、読むのは慣れきっているけれど、字形どうだったっけ、と辞書を見返したら、見事に書き取りに出たので少しびっくりしました。
既出問題が他分野で出されたのを解けたときは、結構嬉しいですよね。

私も、あとで記事にしますが、昨年28-1同様、自己採点は厳しかったです。次また頑張ります。
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