“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

1週間経ってしまったのですが……

2014-12-21 18:35:55 | 日記
こんばんは。
今日は阿辻先生のご講演が漢検生涯学習ネットワークで開催される日でしたが、
ご出席なさった皆様は、交流会も含め如何でしたでしょうか。

ところで、
もう1週間前の昨日になってしまいましたが、
fuji-moca様のご厚意により、
12月13日(土)に、横濱漢字の会12月定例会に参加させていただきました。
お世話になりましたfuji-moca様と会の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。

会の皆様には、初対面にもかかわらず大変温かく迎えていただき、
漢字学習を続けてゆく活力をいただいただけでなく、
仕事に追われて忘れかけていた自分の一部分も、少し思い出せたような気がしました。

Eさん、Bさんともお会いできて、
自分には考えなければならないこと・やらなければならないことが沢山あるということも、具体的に切実に分かりました。

このきっかけは、
「洋泉社MOOK『楽しい漢字』」2013年12月一連のコメント
からだったのですが、
自分のブログを再読するきっかけをくださった凛太郎さま、
同時期にコメントをやりとりしてくださっていたボクちゃん様にも、
深く感謝申し上げます。

当時の私のコメントに、
「それは、夢のようでもあり、確実にいつか叶うようにも思い、少し楽しみに思いすぎて怖い(=勇気が要る)ようでもあります。」
とあったのを見て、
1年前の我ながら、そっくり実現後の今の気持ちに置き換えられることを言っているものだ、と思いました。

それは確実に叶っていながら、未だに夢のようでもあり、思い返すと少し怖く感じるくらい幸せだった瞬間が幾度かありました。

ですが、同時に自分の目の前のハードルが、ずっと上がったようにも感じます。
この感覚を忘れたくありませんが、忘れないということは、それだけ或る種の「怖さ」が増えるということでもあります。

書いていて、
私の好きな陶淵明『桃花源記』の、桃の林のことを思い出しました。
桃の林とは、桃源郷の入り口です。
高校生の時、私が国語の先生を目指すきっかけをくださった国語の先生が、
古典の授業で教えてくださった教材のひとつです。
先生は『桃花源記』の白文を4、5枚の短冊に分けて、引いたものを暗唱せよとの課題を出し、
私はその美しく明朗なイメージを引き起こさせる言い回しを夢中で覚えたものでした。
ノートに桃源郷をイメージしたイラストを、カラーで描いていたほどです。
20年ほど後に、このような心境で『桃花源記』を思い浮べることになるとは、
当時の私は想像だにしていなかったわけで、
昔の私に、今のこの気持ちを伝えたくなりました。

今回いただいた貴重な皆様とのご縁を、ゆっくりと大切に育んで行けたら、という思いです。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

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4 コメント

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ご参加ありがとうございました。 (fuji-moca)
2014-12-23 17:36:51
しろねこ様

こんばんは。
12/13は横濱漢字の会にご参加下さり、誠にありがとうございました。
会員並びにゲストの方からも楽しかったとの連絡を頂き、
本当に嬉しく思います。
よく言われるのは、和気藹々とした雰囲気だということでして、
そんな中でしろねこ様がいらしても何の違和感もなく、
自然に溶け込んでらっしゃいましたね。
遠方よりご足労かけますが、ぜひまたご参加ください。

今回、会議室や忘年会会場予約の都合で幅広く多数の方を
お招きすることは出来なかったのは残念でしたが、
機会があればお声掛けしたいと思っております。

生涯学習ネットワークの研修会にも参加してきました。
阿辻先生の講義はとても面白い内容でしたね。
タブーとされているような漢字の話題を軽妙かつ真面目に
話されて、ずっと聞き入っていました。
弊ブログにも遠回しに記事を書きましたがちょっと伝えづらいので・・
詳細は2月発行予定の生涯学習ネットワーク通信でご確認ください。
(どのような記事にするか漢検スタッフも頭を悩ませてると
思いますが)

最後に、しろねこ様の夢が叶ったということで私自身も嬉しく
安心しましたが、まだ夢は続くと思っています。
会の今後の発展や、まだ見ぬ方との巡り合わせもまた夢ですし、
来年の忘年会はまた新しい方をゲストに呼べればなどと
今からあれこれ思案しております。
阿辻先生は京都ですからさすがに厳しいかな・・。

長くなりましたが、
良い年末年始をお過ごしください。
議事録はもう少しお待ちください。。
返信する
貴重な一日を有難うございました。 (しろねこ)
2014-12-24 07:00:13
fuji-moca様おはようございます。
12/13は、誠にお世話になりました。有難うございました。
以前からnet上で見守っていただいていたfuji-moca様と現実にお会いできて、お話できてとても嬉しかったです。

貴会は本当に和気藹々とした雰囲気で、温かい皆様のお陰で、
緊張しすぎることもなく、とても楽しく交流させていただくことができました。
Wさんや、リピーターのMさんとお話できたことも、大変貴重でした。


>まだ夢は続くと思っています。


もしそうなのでしたら、
また幾重にも嬉しいです。
きっと自分でも予測できない発見が、また沢山あると思います。

今現在、Eさんにお会いできたことに、正直に申し上げて深く感動していますし、もしそれについて書くのでしたら言葉は尽きないくらいなのですが、
もっと視野を広げていくことで、巡り巡ってよりEさんの著書の意味合いも深く理解できるとも思います。

また今度fuji-moca様方とお会いできる日があることが楽しみです。
その時はまたどうぞ宜しくお願い申し上げます。


阿辻先生のご講演は、同席された皆様の連帯感(?)を生む内容だったみたいですね。
fuji-moca様のブログ記事を拝見しましたが、
「真面目に」というのは確かにそうだと思います。
阿辻先生のご講演と次元は全く違いますが、
高校生に2年生くらいで『源氏物語』を教えると、
後で暫く経ってから必ず生徒の何人かと思い出話になって、
「先生は結構凄い話を凄く真面目に話していて、なんでこんなに大真面目なんだろうと思いながら聞いてしまいました。」
と言われたりします。
人間世界のことを学問的に扱う以上は、
どんな領域でも過不足なく分析された説明を聞く人の思考にしみ込ませなければなりませんものね。
1級漢字を勉強していて思うことですが、
漢字が人間のあらゆる側面を映し出すことに免疫をもち、それらの事象に思いを馳せることも、
漢字学習のひとつの楽しみだと思います。

では、fuji-moca様も、
どうか良い年末をお過ごしください。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。
返信する
今朝は寒いです (凛太郎)
2014-12-24 07:36:17
しろねこ さま

おはようございます。
思わぬところで自分の名前が出てきて動揺してしまいました。(笑)
あちこちで書いてますが、先日の研修会&交流会、初めての参加でしたが、大変楽しい一時でした。次に東京で開催されるのはかなり先のことでしょうが、次回も是非都合をつけて出かけたいところです。

横浜までいらしていたのですね。新しい、しかも強く願っておられた出会いを果たされた由、何よりです。漢字・漢検が取り持つ縁ですね。知識の面だけでなく、こうした部分でも自分の世界を広げてくれる効用があるとは、勉強を始めた当初には思いもよらないことでした。しろねこさんにお目にかかれる日も、そう遠くない将来に訪れるような気が勝手にしてきました。(笑)
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こちらは一旦降り積もった雪が、殆ど溶けました。 (しろねこ)
2014-12-25 07:08:30
凛太郎さま
おはようございます。

阿辻先生ご講演の研修会&交流会、
凛太郎さまが多くの方とのご交流を楽しまれた記事を、嬉しく拝読しておりました。

…それにしても、凛太郎さまを動揺させてしまって申し訳ありません……(汗)
でも本当に、当時凛太郎さまのメッセージから心を入れ直せて再読し、追記したことは、やはり大きかったと思うのです。


>漢字・漢検が取り持つ縁ですね。知識の面だけでなく、こうした部分でも自分の世界を広げてくれる効用があるとは、勉強を始めた当初には思いもよらないことでした。


本当にそうです。
13日には皆様と初対面でも、
漢字・漢検が取り持つご縁があるべくしてあったというような親しみを、勝手に感じてしまうこともありました。
やはり、自分と精神的に共通の考え方・生き方が近くにあるということ、そして同時期にその相手が生きて活動しているということは、
強い心の支えになるものなのでしょうね。


>しろねこさんにお目にかかれる日も、そう遠くない将来に訪れるような気が勝手にしてきました。(笑)


凛太郎さま有難うございます。
私も、今は何の予定も根拠もないにもかかわらず、
そんな気がいたします。(笑)
その日が楽しみです。
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